以前から暖めていた山岳レスキュー講習会を本日行う事ができた。
僕の所属する山岳救助隊のメンバーに声を掛けて個人的にという形で前から一度はやってみたかった。
講師はいつもお世話になっている、現在日本山岳協会副指導委員長で 日本体育協会公認山岳上級コーチ・上級(マスター)指導員 のラテルネ師匠。
山岳レスキューのプロフェッショナルから本物の技術を学べることは中々無いがラテルネ師匠は僕たちの山岳救助隊の活動を大変理解していただいて、今回も僕のお願いを快く受けていただいた。
場所は清見の立壁。
午前中は机上講習で近くの休憩所の外で行った。
全く基本的なロープワークから始め、ロープの種類、結束による強度の低下、それぞれのロープの特徴、ヒリクションヒッチ、支点の取り方、流動分散均等加重、動滑車1/2, 1/3,ナドナド解りやすくなぜこうなのかという理由を付けて教えていただく。
昼食後立壁に移動して実際にレスキューの訓練を行った。
始めは懸垂下降。参加者全員懸垂下降は何度も経験しているのでスムーズに下降できた。
次はメインのレスキュー訓練。稜線から登山者が滑落したという想定で登山道まで引き上げるという物だ。
まずは1/2でやってみる。フリクションヒッチやタイブロックの使い方が大事。
次はもっと斜度と距離がある壁に移動して今度は1/3での引き上げ。
さらに2段階での引き上げ。とにかくミッチリいろいろやった。
皆真剣です。
今回、こういう試みは始めてだったが内容の濃い充実した訓練ができたと思う。
実際に険しい山で遭難者を目の前にしてスムーズにレスキューできるだろうかという不安はいつもあるが、訓練をしなければいつまでたっても不安はぬぐえない。
また今日はレスキューでのチームワークの大切さも痛感した。レスキューのシステムは複雑で場所によって条件も違う。皆でより良い方法を考え力を合わせてやらなければとつくづく思った。
本を読んである程度は頭に入れても、実際にやってみなければわからないことがたくさんある。
今回を機に次回に繋がって皆のスキルアップを図っていけたらいいなあと思った。
ラテルネ師匠、今日は本当にありがとうございました。
みなさんお疲れ様でした。ありがとうございました。
長年、新穂高からの登山者を見守ってきた登山指導センターの入った建物、通称新穂高食堂が老朽化のため取り壊され新しく立て替えられることになった。
この建物には食堂やお土産売場、観光案内所、バスの切符売場、そして新穂高登山指導センターが入っていた。
40数年に亘り登山者の悲喜こもごもを見続けてきたこの建物に僕も少し思い入れがあり寂しい気もするが、新しくなる指導センターに気持ちも一新して嬉しい気もする。
新しい指導センターができるまで1年半以上掛かるらしいがそれまでの間は現在の建物から右へ100mほど上がったところに臨時の指導センターが開設されます。
同じく観光案内所も指導センターのほぼ隣にあります。
先日雨の中、警備隊員や救助隊員で引越し作業を行った。
ゴールデンウィークの春山警備はここで行っております。
登山者の方は山の情報は気軽に聞いてください。
昨日、輝山へ山スキーに行ってきた。
パートナーは今シーズン山スキーデビューのkouさん。いつも山岳救助隊や個人的な山行でもお世話になっています。
僕が山スキーの世界へ引き込んだのだからお誘いしないわけにはいかない。直前のお誘いだったが一緒に行ける事になった。
天気は快晴。前日に降った雪でパウダーを期待していたが、出発が9時と遅かったためすでに重くなっていた。地元では人気ルートだけあってこの日もボーダーが何人も入っていたようである。
kouさん慣れない山スキー歩行が大変そうだったが無事輝山山頂に着いた。穂高や槍が霞んでいたが見ることができ満足。
あとは滑って帰るだけ。重い雪だったので快適とはいかなかったが相変わらず楽しい。
あっという間に林道に下りた。kouさん途中で足が痛そうでしたが、コレに懲りずまたお願いします!