この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

ダイエット作戦

2008年09月27日 | 日記・エッセイ・コラム

P1130677 喉が渇きます

先日、カミさんのダイエットに協力して少しだけ山を歩いてきた。ついでに娘も保育園を休んで連れて行った。息子は学校である。天気も好く、有峰湖がよくみえるところまで、片道約1時間のコースである。有酸素運動で初めて脂肪が燃え始めるので最低1時間は歩こう。とにかく歩き始めはゆっくりでいい。息が切れない程度にとにかく歩き続けることが大事だ。ダイエットには山歩きは最適である。足元の植物、青い空、白い雲、木々の緑、雄大な山々、身にも心にもいい。

P1130674 おにぎりを食べました。

帰りは娘を背負って降りたら、すぐに眠りについてしまった。

ダイエットは続けることが大事である。


スピード解決

2008年09月22日 | 山岳救助

P1130671 飛騨山岳会記念手ぬぐい

今朝から風邪気味でのどが痛く、昼頃横になって休んでいた。すると携帯が鳴り西穂高で「体調が悪くなって歩けない人がいる。」という連絡を受けた。すぐさま飛び起きて準備をし仲間の救助隊員と現場に向かった。救助要請が入ったら少しくらいの風邪で休んでなんかいられない。

遭難者と合流しみんなで交代で背負い速攻で救助活動を終わらせ消防へ引き継いだ。さすがに精鋭揃いの我1班である。いつの間にか僕の風邪も吹き飛んでいた。

話は変わって飛騨山岳会で100周年記念の手ぬぐいができました。欲しい方は僕に連絡ください。1枚500円です。最近の僕のお気に入りのアイテムです。版画の絵がとても可愛らしくいいやつです。


慰霊祭と講演会

2008年09月20日 | 日記・エッセイ・コラム

P1130669 野口健氏

今日は、午前中に新穂高にある穂高神社で北アルプス飛騨側で遭難して亡くなった方の慰霊祭が執り行なわれた。僕も出席してきたがご遺族のかたの心の痛みは計り知れない。

それが終わり昼食も食べず丹生川にある文化センターへ向かった。飛騨山岳会100周年記念の特別講演でアルピニストの野口健氏が来られた。大ホールが満席になるほどの大盛況だった。野口氏は年は僕と同じである。しかし世界7大陸の最高峰を当時の最年少で樹立されたすごい人だ。僕は中国の山に登っただけで足元にも及ばない。そして現在は山に関するいろんなことに取り組まれているそうだ。中でもエベレスト清掃登山は有名だ。登るだけでも大変な8000m峰でゴミ拾いをするのである。ゴミといっても紙屑ではなく1本5キロもある酸素ボンベや捨てたれたテントなど大きな物も多い。なぜ清掃登山をやりだしかを書くと長くなるのでやめますが、ゴミを拾うという習慣のないネパールのシェルパを使い清掃することは本当に大変だったそうだ。 そして、3名のシェルパを亡くしたと言っていた。僕と同い年で大した人である。僕も自分の山登りや山岳救助活動、また本業ででもっと頑張れると勇気をもらった。


いい経験

2008年09月13日 | 子育て

P1130183 我が家のインコと。

今日、見たことのない電話番号から僕の携帯にかかってきた。怪しいと思いながら出てみると隣の町の親戚の家に遊びに行っている、息子からだった。なんだかとても焦った様子で必死に喋っている。誘拐でもされたかと思ったが、よく話を聞いてみると、親戚のお兄ちゃんとお化け屋敷にいったのだが、知らない子供と友達になってしまい、その子と夢中で遊んでいるうちに、いつの間にかお兄ちゃんが帰ってしまってどうしていいか分からなくなってしまったということだった。そしてその知らない番号の電話はその辺の人に借りたそうである。僕の携帯番号を暗記していたのが救いだった。その後こちらから親戚の家に連絡して迎えに行ってもらい無事帰ることができたが息子の焦りようには笑った。

一つのことに夢中になることはいいが、周りの状況も落ち着いて判断してほしい。


100周年

2008年09月12日 | 山行記録

Img026 山に興味ある方は是非

僕が入っている飛騨山岳会が今年、創立100周年を迎える。日本で2番目に古い歴史を持つ、山岳会だ。それに伴いいろんな行事が行われている。高山市の飛騨・世界生活文化センターでは「山とひだびと」いう、特別展が開かれており、今日見に行ってきた。笠が岳を開山した播隆上人や円空、飛騨の山岳ガイドの紹介、昭和初期の登山の道具などが展示されておりとても面白かった。

また、今年チベットの未踏峰、モンタ・カンリ峰に見事初登頂した記録もある。9月20日には野口健氏の講演もあり今から楽しみだ。

僕は入会して10年以上経つが仕事の関係で、なかなか会の山行に参加できない。明後日からは記念登山で、笠ヶ岳集中登山が予定されている。みんなと交友を深めるためにも参加したかったが、無理なので残念だ。


天蓋山のんびりハイキング

2008年09月11日 | 山行記録

Pap_0281 天蓋山山頂にて。

天気が好かったので悪友と天蓋山へ筋トレがてら登ってきた。

天蓋山は奥飛騨の秘境、山之村から登る山で標高1527m、標高差約600mの山である。

それほど高い山ではないのだが、景色は抜群である。遠くに御岳、立山剣、槍、笠が岳、など見えるはずなのだが、今日はあいにく雲で見えなかった。往復約3時間のお手軽ハイキングだった。

P1070397 過去の天蓋山から見た剣岳


コースタイム

2008年09月05日 | 山行記録

P1130566 朝日の差し込む登山道

八ヶ岳周回のコースタイムを報告です。

美濃戸発  6:20

行者小屋  7:55

阿弥陀岳  9:00

赤岳     10:13

横岳     11:41

                           硫黄岳    12:33

                           赤岳鉱泉  14:00

                           美濃戸    15:00

P1130617

帰り際赤岳が顔を出してくれた。

                                         


1day南八ヶ岳周回

2008年09月04日 | 山行記録

P1130570 行者小屋と大同心

忙しかった夏も終わり、3連休を取った。今日はその二日目、悪友と八ヶ岳へ行ってきた。 

前夜発車中泊とし午後11時頃、美濃戸に着いた。悲しいかな雨が降っている。明日は晴れますようにと願いながら早々に宴会を切り上げ、眠りについた。

P1130573 これから縦走する横岳

朝5時半起床、何と晴れている!気分も上々でモチベーションが上がる。お茶漬けを流し込み6時20分美濃戸を出発。約1時間半で行者小屋に着。とても静かだった。

見上げればこれから登る最初の目的地阿弥陀岳がよく見える。休憩もほどほどに、さらに登る。阿弥陀岳の山頂に着いた時にはすっかりガスの中で残念ながら景色はなかった。

P1130598 横岳から見下ろした大同心

さらに次の目的地、赤岳を目指す。急な岩場でクサリ場が連続する。

赤岳でもガスの中少し明るいが景色はない。

横岳に着くとガスが少し晴れてきた。眼下に見える大同心の迫力に悪友と驚いていた。

P1130603 硫黄岳への登り

赤岳から硫黄岳まで誰ともすれ違わない静かな縦走である。

硫黄岳に到着し他の登山者と話をしていたら、ガスが取れてきて縦走してきた阿弥陀から横岳の稜線がハッキリ見えてきた。

なんとも言えない満足感に浸ることができた。

P1130616 硫黄岳ら見た横岳

赤岳鉱泉でアイスを食べ、美濃戸に戻った。今日も大満足でる。

コースタイムはまた明日。眠いです。


初めての西穂高独標

2008年09月02日 | 子育て

P1130542 上高地を眼下に。

小学校がなんでか休みだったので、息子と西穂独標へ行ってきた。息子にとって初めての本格的な登山である。

夏休みの間ろくに遊んでやることが出来なかったのでせめてもの罪滅ぼしである。朝一番のロープウェイに乗り9時山頂駅を出発した。息子はかなりワクワクしていたようだった。

P1130544 独標はまだ遠い。

登りはじめて1時間半で西穂山荘に着いた。ここでソーセージとチョコをちょこっと食べ元気を取り戻しさらに登り続ける。稜線に出ると景色は一変し眼下に見える上高地、初めて見るアルプスの雄大な景色に息子はすごいすごいを連発して感動していた。やっぱりきてよかった。好奇心の塊のような息子は何を見ても新鮮で驚きだらけだったようだ。

P1130549 目指すは独標

ガスが湧き出し周りが真っ白になってもそれはそれで感動していた。ガスは甘いと言っていた。

途中で疲れたと弱音を吐くかと思ったが、目の前に迫る独標の岩場にワクワクしていたようでとても楽しそうに最後のクサリ場を登った。すれ違う登山者達に励まされながら丁度お昼に独標に登頂できた。息子は相当嬉しそうだった。僕も嬉しかった。

P1130554 やったぜ!ベイビー。

お腹も空いたのでラーメンとおにぎりで昼食とした。ガスの中から時折見える素晴らしい山並みを見ながらのラーメンは格別である。今度は頂上まで絶対登りたいと夢は膨らむ。お腹も膨れたのでさて降りることにしよう。

下山途中の息子はとにかく一人で喋りっぱなしである。1分、いや30秒とて黙っていられないようだった。

帰りも山荘により、ソフトクリームを食べロープを目指した。

P1130557 さあ下りは慎重にね。

約6時間の行程で今日の山行を終えた。山頂駅に戻ったとき息子と硬い握手を交わし、また行こうと誓った。初めての山登りであったが元気に登れる息子に正直驚いた。

僕は子供が生まれる前から子供が出来たらいつかは一緒に山に登りたいと思っていた。今日その夢がかなった。僕の勝手な夢に付き合ってくれた息子に感謝である。ありがとう。

山に登ると大自然の大きさに自分が如何にちっぽけな存在かが分かる。普段の生活で小さなことで悩むことなどどうでもよくなる。息子には大きな心を持った大らかな人になってほしいと願う山登りであった。