この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

吹雪が過ぎて。

2011年12月27日 | 日記・エッセイ・コラム

P1110105本日、夕方槍が顔を見せた。夕日に当って綺麗だった。

槍ヶ岳山荘の屋根が見える。

昨日、ようやく雪が降ったのでどれだけ積もったか鍋平へ偵察に行ってきた。

スノーシューで2時間ほど吹雪の中歩き回ったがまだまだ積雪量は少なく藪も立っていたので歩きにくかった。

それでもラッセルする場所もあり久々の感覚が心地よかった。

年末年始の忙しい期間がやってきた。しばらく山では遊べない・・・。


温泉点検

2011年12月18日 | 日記・エッセイ・コラム

Imgp0221_2 抜けた箇所。

今日は本格的な冬を前に、温泉に使う水の点検に行ってきた。

水の取り入れは深い谷の奥。僕は初めて行くので色々教えてもらいながらである。

歩き始めてすぐ、川を渉った向かいの斜面のホースが掛かっている場所が小崩壊しているではないか!そしてそれと共に落ちた木がホースを下へ押し下げていてホースがかなりヤバイことになっていた。

このホースは中尾へ温泉を供給する重要な水のホースである。コレが破れてしまったら温泉の量が減ってしまって大変なことになってしまうのである。

Imgp0223 ギリギリのところでもっていた。

早速三人で応急処置に取り掛かった。

ノコで木を切り、ホースをロープで上に持ち上げ固定する。

ホースは少し宙に浮いている状態だが何とか圧力から解放できて折れていた部分も無事だった。

見つけるのがもう少し遅かったら雪もたくさん積もってホースもかなり傷んだかもしれない。

さらに下流に向かって点検しながら下ったが他はなんとも無くホットした。


BD スティンガー

2011年12月10日 | 日記・エッセイ・コラム

P1110102 コレで人を蹴ってはいけません。

ようやく冬らしく気温が下がってきて、氷も出来てきただろう。

アイスクライミングの新しいツールを手に入れた。

ブラックダイヤモンドスティンガー、モノポイントアイゼンだ。

昨年まで雪氷兼用のアイゼンと先の丸くなったアズターで男らしく?アイスに挑戦していたが、全く男らしくなく無謀と言うしかなかった。昨年akiさんのノミックをお借りして少し登ってみたらその登りやすさに愕然とした。僕もノミック1本手に入れたし、ジムのお陰で少しは登攀力も付いたかもしれないので、頑張って今シーズンも氷を登ってみたい。

皆さんお付き合いよろしくお願いします!


続、温泉。

2011年12月07日 | 日記・エッセイ・コラム

2011120515210001 正確に測ります。

順調に出ている新しい源泉だが、せっかくの温泉を各宿に引かなければ何にもならない。

最近はその温泉を引くためのホースの転調作業を行っている。バックホーンで道路沿いを掘ってホースを埋めていくのだが、何百メートルもあるので道路の下にはいろんな難所がある。

ここ二日間の作業は道路が交差する箇所の横断で一番の難所であった。そこの下はいくつもの重要なホースが埋まっているところ。バックホーンで適当に掘るとその大事なホースを引っ掛けて破れてしまい大変なことになる。慎重にゆっくりオペレーターは掘っていくがたまにホースが出てくるとヒヤリとする。

しかし、水や他の温泉が噴出することもなく無事ホースを伸ばしきる事ができた。掘ったり埋めたり大変な作業だが目的地まではあと少しある。しかし、一番の難所をクリアできて皆安堵の表情だった。

寒い中皆疲れきってました。お疲れ様でした。

2011120515180000 ココが一番の難所。


福地山

2011年12月04日 | 子育て

P1110052 葉の落ちたカラマツ林を行く。

今日は日曜日。

冬型の気圧配置だが青空が見えていい天気だったので息子と地元で景色が良いと評判の福地山を登ってきた。標高差700弱。登り約2時間のお手軽ハイキングコースである。

福地山は近年道が切り拓かれた山で地図にその山の表記はない。登山道は重機で作られたのか普通の登山道の倍くらい広い。無駄に広すぎる。

P1110056 代一展望台。

登るに従い、北アルプスが見え始めた。雪が降ったばかりの槍、穂高が綺麗に見えてきた。

息子は少し疲れ気味。

普段山に登らない人の合言葉「あとなんぷーん」が出てきた。

しかし、徐々に大きく見えてきた山に嬉しくなってきたのか最後はペースがアップした。

P1110059 穂高は輝いていた。

山頂から降りてきた人とすれ違ったら、熊を見かけたそうだ。その話に息子少しびびる。

約2時間で山頂に着いた。

貸切である。僕も息子もかなり腹が減っていたので早速湯を沸かし昼食タイム。

行く寸前にカミさんがおにぎりの弁当をこしらえてくれて豪華な昼食となった。

P1110069 少し雪の残る山頂。

カップラーメンやコーヒーで寛いでいると登山者が一人登ってきた。富山の方だった。お疲れ様です。富山は雨が降っていたようだが思い切って来たようだった。やはり山は登ってみないとわからない。

じっとしていると寒くなってくるので下山開始。

息子のペースが速い。しかもデカイ声で歌を唄っている。登りの時とまるで別人である。帰れるのが嬉しいのか結局最後まで唄いっぱなしであった。1時間ほどで登山口着。

景色も好く、トレーニングにはちょっと物足りませんが気軽にいける良い山でした。

P1110091_2  槍から穂高。下に自宅もよく見えました。

P1110080_2 穂高アップ

P1110094 槍ヶ岳アップ。   


岩発見。

2011年12月02日 | 日記・エッセイ・コラム

2011113014080001 コレはほんの一部。

以前から気になっていた岩場をSS木君と偵察に行ってきた。

場所は自宅から近い。しかし今までしっかり見たことがなかった。歩き始めて20分ほどで巨大な岩の壁にぶちアッたった。おー!やはり凄い壁だった。

コレを登るのは僕の実力ではかなり難しそう。

さらに壁は横に続いているので偵察を続けた。行けども行けども岩の壁は続いていて凄いスケールだ。

なんとなく登れそうなラインもある。けど、取り付いてみると厳しいんだろうな。結局端まで見るのに1時間以上かかった。

昔のクライマーも気になった人がいたのだろう。古いハーケンにシュリンゲがかかったのが1つあった。今回は偵察で終わったが1つくらい登りに行きたい。