自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

ヤブガラシの真実・・・

2007-09-08 20:23:00 | お散歩
ヤブガラシ「藪枯らし」(ブドウ科)

今年もヤブガラシが実り始めました。去年同じところでこの実を見たとき、それまであまり見た覚えが無いと思ったのですが、どうやら理由があったようです。

ヤブガラシの葉は、ふつう5枚の小葉からなる鳥足状複葉ですが、中にはこのように3小葉からなるものも見られます。大部分のヤブガラシは、3倍体で、種無しスイカのように不稔です。でもまれに2倍体の株があり、その株は結実し、3小葉からなる葉をつけるそうです。
実がなっても結実率は低いようで、花の数のわりには実は少ないです。鳥や虫たちにとっとと食べられているのかと思っていましたが、これも違っていたみたいです。(総合研究大学院大学基礎生物学研究所「ヤブガラシに2倍体と3倍体があることが判明」より)


東日本では、めったに見られないということですが、近所の境川の土手では、両岸ともヤブガラシの実を見ることができます。でも、珍しいのは確かなようで、他の所ではほとんど、このように実のならないヤブガラシが生えています。
私はいつも、ただ道端の雑草を見てまわるだけです。皆が見過ごすただの雑草を研究するなんて、着眼点が素敵ですね。

今回は、ひろしさんのブログ「舞岡公園の自然」中の記事を参考にさせていただきました。

8月下旬 横浜市内にて 
コメント (6)
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