自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

糸ひくもの・・・

2016-09-09 18:52:00 | お散歩
コブシ[辛夷](モクレン科)
林の中ではコブシの実を見ることができました。
これは集合果で、熟してくると中の種子が膨らんできて、表面がごつごつとしてきます。この様子を拳に例えてこの名がついたという説もあるようです。
このあと果皮が開裂し、中から赤い種子が顔を覗かせます。

別の林では、風に吹かれて落ちたのか、足元にたくさんの実が落ちていました。
果皮が割れて顔を覗かせて種子は、そのあと白い糸状のものにぶら下がるそうです。
その様子を見たことが無かったので、種子をひとつ引っ張ってみました。
すると面白いように中から白い糸のようなものが出てきました。これは珠柄(しゅへい)と言って、胚珠を子房の胎座に付着させる柄で、子房から栄養をもらっている臍の緒の様なものなのです。
熟した後に伸びてくるのはどうしてなのでしょう。鳥などにその存在をアピールしているのでしょうか。
一度、木からぶら下がっている様子を見てみたいですね。

2015年の花

8月中旬 横浜市内にて



コメント (9)
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