旅先で見た花・・・

ヤマハハコ[山母子]（キク科）
山地に生える多年草。葉の幅は6～15㎜、茎はあまり枝を出さず、高さ30～70㎝になります。
8～9月、白い総苞に覆われた黄色い頭花を咲かせます。これはようやく総苞が開きかけたところで、開花には少し早かったみたいですね。




ヨツバヒヨドリ［四葉鵯］（キク科）
北海道～近畿以東の本州、四国の山地や湿原に生える多年草。葉は3～4枚が輪生します。
8～9月に花を咲かせますが、このヨツバヒヨドリも開花まであと少しというところでした。
4年前に友人家族と一緒に長野の高原に行った時、この花たちを見ました。その時のことを思い出すと、何故かずいぶん昔のように思えてしまいます。子供たちも成長したからでしょうか。
明日からまた、その友人家族と旅行に行ってきます。

８月上旬　北海道内にて

水辺近くで・・・ヨブスマソウ

ヨブスマソウ［夜衾草］（キク科）
北海道～関東北部以北の本州の適湿な草地に生える多年草。総苞は長さ10～12mm、葉は3角状ほこ形で長さ15～35㎝、葉柄は基部が茎を抱くことも、抱かないこともあります。
7～10月、あまり目立たぬ頭花を咲かせます。
この画面後方には、草に隠れて川が流れています。川沿いの道を林の中に入って所で出会ったのですが、私の背丈ほどもある草丈と、この特徴ある形の大きな葉。とても目立ちました。花が咲いているのには後から気付いたほどです。
ヨブスマソウ、若菜は山菜として有名なのだそうです。

８月上旬　北海道内にて

帰化していく年・・・マツヨイセンノウ

マツヨイセンノウ［待宵仙翁］（ナデシコ科）
北海道、本州の道端などに生えるヨーロッパ原産の雌雄異株の多年草。観賞用として導入されたものが帰化したそうです。マツヨイセンノウはフシグロ属で、別名ヒロハノマンテマというそうですが、マンテマ属にヒロハノマンテマという別種の植物があるそうです。なんか紛らわしいですね。
この花は、昨日載せたせせらぎの近くの草むらに生えていました。周囲は自然度が高いように見えましたが、スキー場近くなので、ゲレンデ周辺を整備する時、何かに紛れて定着してしまったのでしょうか。
植物の逞しさを感じてしまいます。

８月上旬　北海道内にて

水の里・・・

ここは、百数十キロを流れて太平洋に注ぎ込む川の源流域の一つです。このような流れが所々で見ることができました。緑の中を流れる水の音がとても心地良かったです。
流れに突き出るように咲いているのは、ハンゴンソウでしょうか。昨日載せたキオンの花と似ていましたが、葉に切れ込みがあります。近付いて見ることができなかったのでよく分かりませんでした。
それよりも、傍らにたくさん生えているフキの葉を見てください。とても大きな葉です。草丈も1m近いものがたくさんありました。同一種が北方へ行くほど大型化する傾向が動物で発見され、「ベルクマンの法則」というそうですが、植物でも同じような傾向がフキやウバユリで見出されているそうです。
この大きな葉、となりのトトロに出てきそうな葉ですね。

８月上旬　北海道内にて

疎らな感じで・・・キオン

キオン［黄苑］（キク科）
北海道～九州の山地草原に生える多年草。葉は分裂せず披針形又は卵状長楕円形で、先は尖り歯牙縁になります。8～9月、黄色の頭花を咲かせます。舌状花は5個で、なんとなく疎らに見えますね。
先日、家族で北海道まで行ってきました。宿泊先のホテルの周りはスキー場で、今は草原のようになっています。キオンはちょうど咲き始めのようで、至る所でその姿を見ることができました。
今回はゆっくり散策する時間が無かったので、あまり植物観察できませんでしたが、幾つか載せていきます。

８月上旬　北海道内にて