自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

耐えきれず・・・

2013-02-23 19:16:00 | お散歩
スギ[杉](スギ科)

一昨年秋の台風で、強い風に根元からごっそりと倒れてしまったスギ、1年以上経つというのに、まだ林の中で無残な姿を晒しています。
スギの根は浅く張るといいますが、それがよく分かりますね。
スギの人工林は、保水性が低いと言われています。この根の張り方では、緑のダムとは成りえないのでしょう。
以前、この近くで倒れたスギに芽生えた、スギの実生を載せましたが、そのスギは片づけられて、今は見ることができません。小さな命と一緒に、林の片隅に小さく切り分けられて積み上げられていることでしょう。

2012年の倒木

2月中旬 横浜市内にて

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

耐える姿・・・

2013-02-22 23:03:00 | お散歩

スギ[杉](スギ科)
いつもの林を歩いていると、こんな姿になった木を見つけました。
これはスギのようです。
スギは天に向かって、真っ直ぐに伸びていきますが、この木は根元から傾き始め、途中から大きく反るように曲がっています。その先は別のスギの枝に引っかかっているようでした。
ここはよく通る林の中の小道です。今まではこのように曲がった木はなかったと思います。
先月の成人式の日に降った雪で曲がってしまったのでしょうか。
雪の後、この林を歩いた時は、折れた枝も多く、若い木は幹の途中で折れたりもしていました。
このスギは雪の圧力に耐えて、折れることは免れたのでしょう。
慣れない雪、スギも我々も一緒ですね。

2月中旬 横浜市内にて

コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

隠れ家か・・・

2013-02-21 19:31:00 | お散歩
コノテガシワ[児手柏](ヒノキ科)
道端に植えられた木の横を通り過ぎた時、一瞬赤いものが見えた気がしました。
立ち止まって、葉の間を覗きこむと、それはテントウムシでした。
これはナナホシテントウでしょうか。
テントウムシを見ていたら、葉の先に何か付いているのに気付きました。

これはコノテガシワの雄花ですね。

雌花を見たことがないので、枝の間をかき分けて探してみましたが、見つけられませんでした。
目立っていたのは、果実の裂けた後の果皮の名残りだけでした。
コノテガシワには、園芸種もいろいろとあるようで、この株もおそらくその一つだと思います。
この次は、雌花の様子も撮ってみたいですね。

コノテガシワの果実

2月中旬 横浜市内にて

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名残りの実・・・アマチャヅル

2013-02-20 20:56:00 | お散歩
林の中を歩いていると、枯れた蔓に付いた黒っぽい実を見つけました。さて、これはなんでしょう。

アマチャヅル[甘茶蔓](ウリ科)

なんとなく人の顔のようにも見える模様が付いています。これはアマチャヅルの実ですね。
この辺りの林では、アマチャヅルによく出会うことがありますが、花や実を見る機会はそれほどでもありません。
この場所で、アマチャヅルの実に出会ったのは初めてです。いつも歩いている所ですが、気付きませんでした。
以前、健康茶としてもてはやされたアマチャヅル、今ではその騒ぎを知る人も少なくなってしまったかもしれません。流行り廃りを気にせずに、今でも生きているアマチャヅル。その生育環境は守らないといけませんね。
今年は、花の姿を撮りたいと思っております。

2012年の未熟実

2月中旬 横浜市内にて

コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こちらも開花中・・・ホトケノザ

2013-02-19 21:16:00 | お散歩

ホトケノザ[仏の座](シソ科)
畑の中の道端では、ホトケノザも花を咲かせていました。
このホトケノザは、越年草です。秋に発芽して越冬し、翌春に開花、結実し、枯れてゆくのです。年がら年中咲いている気もしますが、本来の花期は3月~6月になるそうです。
2月に見たこの花は、早咲きとでもいうのでしょうか。
以前にも載せましたが、この唇形花を咲かせた後、閉鎖花も付けるそうです。成熟しても花が開かず、自家受粉によって結実させるのです。
あの手この手で、結実させるホトケノザ、種子にはエライオソームというアリの好む物質が付いています。アリを使うことで、分布範囲を広げる戦略もとっているのです。
あちこちでその姿を見かけるホトケノザは、その戦略がうまくいっているということでしょうね。

2012年の花

2月中旬 横浜市内にて

コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする