開花中・・・ナズナ

ナズナ[薺]（アブラナ科）
タネツケバナを見つけた畑から、少し離れた畑脇の土手では、ナズナが花を咲かせていました。
開花してまだ間もないのか、見慣れた倒三角形の短角果は見当たりません。草丈もまだ低いですね。
ご存知、春の七草のひとつでもあるナズナですが、こうして野に生えるナズナを食べることは少なくなったでしょう。七草粥として食べる時は、スーパーでセットとして売られています。そもそも今の暦で、1月7日に全て揃えるのは難しい事かもしれませんね。
七草を目で楽しむ機会も少なくなりました。生育する環境の減少も続いています。
春の七草、言葉だけにならないことを願います。

2012年の花

２月中旬　横浜市内にて

花を求めて・・・タネツケバナ

タネツケバナ[種漬花](アブラナ科)
2月も半ば過ぎ。野に咲く花を求めて、足元を眺めながら歩いていると、畑脇の土手にこんな花を見つけました。
これはタネツケバナでしょうか。
まだ茎丈も低く、ようやく蕾が膨らみかけた所です。
このすぐ近くでは、毎年タネツケバナの群生ができ、小さな白い花をたくさん咲かせます。
あとひと月ほどすれば、そんな光景にも出会うことができるでしょう。
春は近づいていますが、まだ寒い今日この頃ですね。

2012年の花

２月中旬　横浜市内にて

これが大事・・・コブシ

コブシ[辛夷]（モクレン科）
以前にも載せたことのある、林縁に生えているコブシです。後ろに写っているのは、このコブシの幹です。
今年はたくさん、このような花芽を付けています。樹高も高いので、花の咲く姿を見るのが、今から楽しみなのです。
以前にも載せましたが、この花芽を「辛夷（シンイ）」といって、鎮痛や鎮静を目的に使う生薬となります。
鼻炎や蓄膿症に使う辛夷清肺湯という漢方薬にも用いられています。スギの花粉の飛ぶこの季節、花粉症の治療薬として飲んでいる方もいるかもしれません。
コブシのほかに、タムシバやハクモクレンの花芽も、辛夷として用います。春を告げる花は、実用的でもあるのですね。

2010年の花

２月中旬　横浜市内にて

やっと見つけた・・・ウメ

ウメ[梅]（バラ科）
梅の花が咲き始めたと、いろいろと記事を拝見したので、探しに行ってみました。
この辺りには、小さな梅林があちらこちらにあるので、何処かで咲いているだろうと思ったのです。
いくつか巡ってみたのですが、咲いている所はありません。でも、花芽は膨らんで、あと少しで咲きそうなものは多かったです。
そろそろ家に帰ろうかと思って、たまたま通りかかったウメの木に、ようやく一輪咲いていました。

上の写真を撮った後、通りかかった梅林では、すでにたくさん花を付けているウメの木もありました。何本も植えてあるようですが、他の株はまだ咲いていないようです。隣には紅梅系の梅があるのか、全体がうっすらと紅く染まっているように見える株もあります。
咲いている花の数が少ないと、かえって寒さを感じてしまいます。たくさん咲いた花を見て、春を感じてみたいですね。

２月中旬　横浜市内にて

初対面・・・シメ

シメ[鴲]（アトリ科）
この辺りには、冬鳥として飛来します。この太い嘴が特徴の一つです。この嘴は、冬は白っぽく、夏は黒っぽいそうです。
林縁に広がる茂みに向かって、数人の方がカメラを向けていました。これは鳥狙いの方たちかなと思って、レンズの先を追ってみると、いました。一度見てみたいと思っていたシメです。
初めてこの目で見ましたが、なかなか凛々しい顔をしていますね。できれば、この太い嘴で何かをかじっている姿を見たかったです。

１月下旬　横浜市内にて