念願の出会い・・・ナギナタコウジュ

ナギナタコウジュ［薙刀香薷］（シソ科）
日本各地の日当たりの良い山地などに生える多年草。全体に毛が多く、葉は対生し、長い柄があり、狭卵形～卵形で先は尖ります。縁には粗い鋸歯があります。

9～10月、茎先に太い花穂をつけ、淡紫色の花を片側だけにつけます。
この片側だけに花をつけた様子をなぎなたに例えて、この名がついたそうです。
花序全体に毛がありますが、裏面には毛があまりありません。

全草に強い芳香があり、枯れた後も残ります。
昨年11月に、この場所で花後の姿を観察しました。その時確認した強い香り、まだ出会ったことのないナギナタコウジュと確信して、今年花を見に行くことができました。
念願のナギナタコウジュの花との出会いです。
いくつかまとまって生えいたので、また来年も楽しむことができそうです。
花期に地上部を採取し、陰干しして乾燥させたものを「香薷（コウジュ）」と呼び、発熱や浮腫、腹痛などに用います。水につけてうがいをすると、口臭予防にもなるそうです。
これも貴重な薬草ですね。

2017年の姿

１０月下旬　横浜市内にて

はだかな実・・・

ハダカホオズキ［裸酸漿］（ナス科）
林縁の草むらで、久しぶりにこの赤い実と出会うことができました。
ハダカホオズキ、艶々した赤い実が魅力的です。
まだ緑の実もありますが、すべて赤くなることはもうすぐでしょう。
このハダカホオズキ、葉が所々傷んでいます。これも9月の台風の影響でしょうか。痛々しい姿です。
この近くでは、ハダカホオズキをよく見たのですが、以前たくさんあったところは草刈りにあって最近姿を見ることができません。
この場所には、いくつかまとまって生えていたので、草刈りに合わないか心配です。
しばらくこの花を見ていないので、来年は久しぶりに観察してみたいです。

2015年の実

横浜市内にて

１０月下旬

ホトトギス・・・

ホトトギス[杜鵑草]（ユリ科）
林縁では、ホトトギスの花も咲いていました。
この近くでは、毎年この花を見ていますが、この場所で見たのは初めてかもしれません。
まだ草丈も小さく、花数も少なかったホトトギス。若い株なのでしょうか。
木漏れ日が、スポットライトのように、この花を照らしていました。

2017年の花

１０月下旬　横浜市内にて