自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

カスミサンショウウオⅡ

2012-03-23 22:04:26 | Weblog
今年も春が来て、植物も動物もあでやかさを取り戻している。
或る者は花をつけ、あるものは泳ぎ出す。
少ないなりに鶯は歌を歌っている。
3月22日15時ごろから時々空が鳴きだす。
ポツリポツリだが昨日風が運んだ雲から水滴がおちる。
この雲は春から初夏にかけてのお天気ならスーパーパソコンに勝るとも劣らない。



1番砂留周囲は猪牧場になっている。
それにしてもうまく耕している。
駆除申請を出して罠で獲ることも考えたが
物知り曰く『今頃の猪はうまくない』と言うから打つ手がなく好き放題に。
掛け算九九でおまじないでもするかと冗談を言っても誰も答えぬ。



今日の本題はカスミサンショウウオの生息域の確認と保護活動をする為に
広島から両生類研究の大学の先生にお越しいただき、教えを請うた。



湧水がある場所を探し網を入れると卵が見つかった。



カスミの場合♂がメスの来そうな場所に陣取り、待っているのだそうだ。
例えば良い場所なら♀は何匹も来て卵を産み又山へ帰って行くのだとか。
堂々川は2個所で♂を見つけ、卵も2匹分見つけた。
雨模様が気になるので隣の川へ急いだ。
そこには1匹のオスと6匹分の卵が産みつけてあった。
1匹のメスは左右の嚢からそれぞれ卵を産む。


6匹分

1匹分
卵は1嚢あたり30匹程度が収まっている


水温は12℃程度





♂親の大きさは約120mm


♂親は♀が来るのを待っているから結果的に卵を守っていることになると教わった。
昨年は3月16日、今年は3月22日の採取であった。

ところで堂々川ホタル同好会はこの度「砂留とホタル」および「堂々川の美観」
を綴ったホームページを立ち上げた。
アドレスは以下であるので、時間とヒマのない方は必ず一毒して欲しい。

http://www7a.biglobe.ne.jp/~yakuso-t/index.html

毒があって申し訳ありません。
よろしかったら見てやってください。
アントン先生にお願いして完成しました。ありがとうございました。