自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

堂々川の環境

2013-08-04 20:54:09 | Weblog
2006年4月堂々川ホタル同好会は発足した。
その当時からのゴミ問題や荒れていた川を振り返ってみる。

ホタルを沢山飛ばしたい願いで設立したが
ホタルを飛ばす前の仕事が横たわっていた。

8年も前の話だから多少の日付があっちへ行ったり、こっちへ来たりはこらえてつかうさい。


1回目の定例会の成果


本気で集めるつもりはなかったがいやな量は確保できた!(笑)
日曜日に拾い、月曜日に処理施設へ運ぶ準備をしていると
パトカーがやってきた。
『こらゴミを捨ててはいけない。名前は、生年月日は』「はあー・・・・・・」「ポカーン・・・」
普通ならごみが捨ててあってもそのまま通勤する人が110番通報をしたみたい!
吾にかえって「なに、拾うのと積むのとの区別が出来んのか?」
「なんで来た」『不法投棄をしていると通報があった』
このあたりから我々が優勢になってきた。
「110番通報があるとコンわけにはいかん」「仕事だからこらえてね」
逃げるようにパトカーは去ったが今度はこちらが収まらない!ゴミに八つ当たりした。
ポリ袋が破れるだけで余分な仕事になった。
数か月後には橋の上から捨てている。



そして翌年正月明け上流の谷から黒い水が出ているのを発見。
もうやめた人で時効だから話してもよいか?
黒い水の出ている所へ牡蠣殻を置いた馬鹿が居た。その汚れた牡蠣殻まで拾うはめに!


小さな谷が不法投棄で埋もれていた。


その次の年、水利組合のトップが変わり新役員(同好会の役員でもある)は上流の不法投棄一掃を行った結果



こうした地道な活動が堂々川の水質を昔の姿に回復させたのだと自負している。
今では日本一の砂留とPRしているが発足当時は


日本一の規模6番砂留

3番砂留川原の雑木

2番砂留が見えない


6番砂留は少しづつ木を切り、草を刈ると





見違えてくる。やったという達成感も出る。
2番砂留の川原



木を切り倒し始めた時、雉の巣が見つかり、タヌキが飛びだしたりした。
また、当時はおかしな形の鳥の巣と思っていたが
よく調べるとカヤネズミの巣であったことも判明した。

今ではガマが穂をつけて繁殖、水の浄化ををしている



不法投棄を防止すために川のほとりを綺麗にする試み
彼岸花を植え始めたがその花が想像以上の成果を出してくれた。


中南米7カ国の公務員研修を受け入れ


ボランティア活動がここまで行われていると聞き驚き
帰国後ボランティア団体を立ち上げたと云う嬉しい情報も我々に届いた。

ただ、環境カンキョウと騒ぐだけでは前にはいかない。
1日1歩、3日で3歩、失敗もあったが8年で美が歌える堂々川になってきた。
しかし、3か月も見て見ないふりをすると草は伸び、伸びた所にゴミが捨てられる。
イタチごっこ、いやこの川にはタヌキが居るからタヌキごっこの化かし合いが行われる。

ホタルを飛ばそうで始めたこの団体、何時まで「黄色い光に魅せられて」の活動が続くのだろうか。
映画ではないが一人の人間が立ち上がって10年目、ホタルの光を消してはならない。
10年一昔、新しい人の入会を期待しております。
講演の内容を一部変えて掲載しています。

予備調査

2013-08-02 11:25:40 | Weblog
8月7日小学生と堂々川の水質調査を実施する。
今年で7回目であるが世の中はは変化している。
まして堂々川は砂が大量に流れることから50基もの砂留がある川。
かわらない方がおかしいから福山市と共同で事前調査を実施した。

市担当が来訪までのわずかの空き時間、集合場所付近の安全を確認のために草を刈る。


1か月も放置すると伸びている


今回15人募集を計画していたが1日までで24人になっていた。
急きょ採集場所を変更した。
3番砂留川原


ホタルが沢山飛んでいた川原
なにが原因で今年は少なかったか

川の中にはコカナダモが繁殖


7日の本部として設定しテントを張る場所


副会長が草刈り実施済み


調査周辺の予備調査


メダカが泳ぐ


日本赤ガエルが可愛い姿を見せる。


今年は多い


石の裏側には


トビケラ カゲロウの幼虫 ヘビトンボの幼虫 



川の上流ではガマが花穂をつけている。

今時期、このあたりでは私が来ると鳴く蝉がいる。
ヒグラシという蝉がかねかねかねと声を高める。
長年お世話になった企業を退社して10年
日暮らし生活が続き、ボランテァ活動で金は使い果たし、金はない。
こんな私に追い打ちをかけるようにカネカネカネとは意地悪すぎる蝉だ。

せみに愚痴を言っても仕方がない。彼らはもうすぐいなくなる。
最後のあがきだろう。1ヶ所にどんどん集まる。


クマゼミ
今回は30匹を超えている
(この木の合計は70匹以上だろう)

密度が恋物語だ


アブラゼミは木の地上付近に集まり始めた。
産卵を始めたのだろうか。



子供たちの夏休みの自由研究をお手伝いするために
環境啓発課は過去7年の水生生物1覧表を作成
ホタル同好会からはヘビトンボの幼虫と
ほとんど見ることのない成虫の写真を各人に渡せるように準備する。
しかもスイカやポカリ等の飲みものも準備する。
多分今から学校へ申し込んでも断られると思う。
ねじ込みの好きな方がおられたら堂々川の事務局へねじこんでみてください。