はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

ヒノキの枯れ枝は、とても危険

2016年06月09日 | 危険な生き物のお話

 「ヒノキの枯れ枝は鉈で叩くな

 と、師匠に言われた(叱られた)ことがあります。

 理由は、ヒノキの枯れ枝は固く、鉈の刃が欠けることがあるから。

 なので、面倒でも、ヒノキの枯れ枝には鋸を使うようにします

 以前、ちょっとくらい・・・と思って、鉈を振り下ろしたら、欠けたことあるし・・・

 

 今回は、身をもって体験したヒノキの枯れ枝の恐ろしさについて。

 50~60年生のヒノキ林を歩いていました

 ところどころに、間伐したヒノキがあります。

 すると、こんな枝に地下足袋が刺さってしまいます。

 刺さったけど、スッと抜けたと思い、次の一歩を踏み出すと・・・

 足にグサ

 枝が地下足袋を貫通したまま、残っていたみたいで、それを踏んでしまった

 (←汚い写真をすみません

 抜いてみると、結構長い。

 その後、1~2時間、調査で山の中を歩けたので、大したことないと思って、帰宅すると、足が1.5倍に腫れていた。

 とりあえず、傷口を洗って、中の膿をつぶして、ドロッとした液体を出しました。

 いや~痛かった

 

 現在、3日が経過し、そこそこ歩けるようになりました

 今日の夜、眠って、明日の朝になれば、8割回復してるかな。

 明日も調査なので、足痛いなんて、言うてられません

 

 

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毒グモ カバキコマチグモ

2015年10月04日 | 危険な生き物のお話

 記事にするのを忘れていました・・・・。

 先日、生石高原に行ったときに見つけた「カバキコマチグモ」。

 ちょっと、発生時期を過ぎてますが、おそらくまだいるかな・・・。

 日本在来種の毒グモです

 

 日本のクモの中でも咬まれると一番痛いと言われているのが「カバキコマチグモ」

 過去に「指先を咬まれて肘まで腫れる」といった事例もあるそうです・・・・。

 では、どういう時に咬まれるのか・・・。

 

 カバキコマチグモは、8~9月、ススキなどイネ科植物の葉をくるくる巻いて、巣をつくります。

 

 その中で産卵し、子グモが孵化・脱出するまで、葉の中で過ごします。(ちなみに、子グモは親グモを食べて(体液を吸って)、脱出します。)

 くるくる巻かれた巣を開いた時に咬まれます

 なので、8~9月にススキやヨシなどの葉がくるくる巻かれていたら、それを触らなければ問題ありません。

 なので「絶対に葉を開いてはいけません。

 

 でも、開きたくなるのが人の性。

 中身を見てみた

 どんなクモなのか見てみたい

 この好奇心が、人間をここまで進歩・進化させてきた(はず)のですから・・・・。

 

 というわけで、開いてはいけない葉を開きました。

 1枚目をぺリぺリすると、白い膜のようなものが・・・。

 

 その白い膜をやぶくと・・・

 出た

 カバキコマチグモ。

 

 もっと開いてやれぇ~

 

 おぉ~子グモもウジャウジャ。

 

 こんなことをしていると、咬まれて、とっても痛い思いをするので、絶対に葉を開かないで下さい。 

 咬まれた時の痛みは灼熱痛で、人によってはショック症状を引き起こすとも言われています。

 

 一般的にススキやヨシなどイネ科植物の葉に巣をつくりますが、アジサイの葉にも巣をつくったという報告もあります。

 葉を巻いて巣(または蛹室)をつくる虫は多々ありますが、「巻かれた葉は開かない」方がいいと思いますね。

 もし、その巻かれた葉がカバキコマチグモの巣だったら・・・・

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タカサゴキララマダニ

2015年09月19日 | 危険な生き物のお話

 シカの調査で植栽地の調査に行って来ました

(絶景~)

 半日以上、林内をウロウロし、下山したら・・・

 あ~・・・マダニがいたよ~。

 シカが歩いた道を歩いたからね・・・

 タカサゴキララマダニ。

 ちなみに、SFTS(重傷熱性血小板減少症候群)ウイルスの保有が確認されているマダニ

 ズボンに喰いついていただけなので、とりあえず、強引に外す

  牙はこんな感じ。

 このマダニには、よくズボンに喰いつかれるんです。

 が、一度も、体を咬まれたことはありません

 いつも、ズボンの裾を靴下にいれて、地下足袋をはいて、脚絆を巻いているからかな~

 

 これだと、足元からマダニが上がって来ても、裾から侵入されない・・・・かも

 あと、上半身は、スポーツ用のフィットTシャツ(?)というのかな、身体機能を高める・・という体にピタッと張り付くような長袖のTシャツを着てます。

 これも袖から侵入されないし、手首から侵入されても体の中まで侵入されにくい・・・気がする

 身体機能も高まって、一石二鳥

 首元はタートルネック・・・でも、夏は暑いからな~

 

 ちなみに。

 タカサゴキララマダニがお腹いっぱい吸血するとどうなるのか。

 国立感染研究所のHPに写真があるので、見てみてね。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/lab/478-ent/4682-testudinarium.html

 体は何倍にも膨れ上がって、足なんて、体に埋もれてる。

 気持ち悪いでしょ・・・。

 

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イラガ

2015年09月06日 | 危険な生き物のお話

 あぶない奴らと出会う季節になりました。

 イラガ

 触った瞬間、電気が走ったようなビリッとした痛み。

 勝手に木から人の腕に落ちてきて、ビリッ

 こっちがイタズラしてビリッならわかるけどさ

 刺された瞬間、イライラするような痛みが残るので、別名「イラムシ」とも言います。

 

 ヒロヘリアオイラガ

 一番よく出会うイラガではないでしょうか。

 サクラ、カエデ、ケヤキ、クリ、カキ、クロガネモチ、ザクロなどなど。

 サクラの花が終わって、新しい葉が展開された時、こいつらは現れる。

 初夏~秋にかけて、年2回発生。

 気を付けろ!

 

 タイワンイラガ

 クヌギ、オニグルミ、エノキなどで発生。

 夏から秋にかけて、年1回発生。

 

 ヒメクロイラガ

 サクラ、カキ、アブラギリ、ケヤキ、シラキなどで発生。

 初夏~秋にかけて、年2回発生。

 

 テングイラガ

 サクラ、カキ、カエデ、サルスベリ、ザクロなどで発生。

 初夏~秋にかけて、年2回発生。

 

 クロシタアオイラガ

 サクラ、ウメ、クヌギ、クリ、カキなどで発生。

 初夏から秋にかけて、年1~2回発生。

 

 山でも出会う確率の高いイラガ。

 特に、サクラ・クヌギ・カエデ・ケヤキ・カキには注意してください。

 刺されたら、まず、水で洗って、冷やすのが1番です。

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危険な樹液・・・?

2015年08月09日 | 危険な生き物のお話

 1つ前の記事「なぜ、クヌギの樹液にカブトムシたちが群がるの?」で、樹液に関するお話をしましたので、今回も樹液に関するお話です。

 今回は、危険な?樹液についてです

 何が危険かというと、「触るとかぶれる」。

 かぶれる樹と言えば、

 ヤマウルシ

 

 一番、危険なのが、ツタウルシ

 

 近くを歩いただけでかぶれる人もいるという恐ろしいヤツです。

 (僕も近づくだけでアウト。気づかずに近づけばセーフ。気持ちの持ちようなのかな?

 一般的に、白い液や黄色い液を出す樹木にはかぶれる成分が含まれているので、肌の弱い方は触らないように。

 

 白い液を出す樹木と言えば・・・(上の2種は省きます。)

 ハゼノキ、ヤマハゼ、ヌルデ、イヌビワ、イチジク、テイカカズラなど。

 僕はイヌビワでもかぶれます

 あと、イチジク好きですが、勿論かぶれます

 ちなみに、マンゴーはウルシ科なので、肌の弱い人は、マンゴーも要注意です。

 

 話が逸れてしまいました・・・

 危険な樹液(かぶれる樹液)の話に戻ります

 写真がなくて、申し訳ないのですが、夏になると、時々、泡が吹いたような樹液を出している木を見かけます。

 傷を受けたから樹液が流れていると思うので、何かの菌(酵母菌??)が原因で、樹液が発酵し、泡立っていると思います。・・・

 この泡立つ樹液に触れると、かぶれることがあります。

 おそらく、樹液に含まれる抗菌物質のポリフェノールが、発酵による何かしらの反応を起こしているのかもしれません。

 どの樹種とは特定しにくいのですが、「樹液が泡立つ樹」は要注意です。

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マダニと重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

2014年06月15日 | 危険な生き物のお話

 マダニ咬傷による重症熱性血小板減少症候群(SFTS)による死亡事故が話題となり、林業関係者や登山者などをはじめ、注意が呼びかけられています。

 

 SFTSウイルスをもつマダニに咬まれると6日間~2週間の潜伏期間を経て、発熱、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が現れます。

 

 頭痛や筋肉痛といった症状もあるそうです。

 

 日本でウイルスの保有が確認されているマダニは、 

  フタトゲチマダニ 

  ヒゲナガマダニ 

  オオトゲチマダニ 

  キチマダニ

  タカサゴキララマダニ

 

 ただし、この5種類が必ずSFTSウイルスを保有している、かというとそういうことではないとのことです

 詳細は、厚生労働省のホームページに一般向けのQ&Aをご覧下さい。

 上に書かれてあることは、そこからほぼ転記しただけですので・・・。

 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts.html

 

 

 今年はマダニが多いような気がします。

 先日、山に行ったら、マダニに四方を囲まれ、前足を2本、アンテナのように動かしながら足元に集まってきました。

 そのなかに初めて見たマダニがいました。

 Madani003

 ちょっと白っぽいマダニ。

 この形で茶色いマダニはよく見ますが・・・。

 

 で、よく見かける茶色いマダニがこいつ。

 タカサゴキララマダニ。

 SFTSウイルスの保有が確認されたヤツです。

 Takasagokiraramadani001

 僕は、まだ直に咬まれたことはありませんが、よく服に咬みついて、なかなか離れません。

 無理やり引きはがそうとすると、生地が「ブチッ」ということもあります。

 なので、マダニに咬まれたら、絶対に無理やり引きはがさないでください。

 マダニの牙が残る場合があります。

 何より、牙が肉に食い込んでいるので、皮膚を傷つけてしまいます。

 

 マダニに咬まれたら、タバコやライターの火であぶり、マダニから咬みつくのを止めさせてください。

 アルコールをかけても咬みついた牙を離します。

 ただし、咬みついたまま死ぬ場合もあるので、その場合は、マダニの顎をつかみながら取り外さないといけません。

 

 マダニに咬みつかれて、日数が経過すると、頭を皮膚の中に突っ込んで、吸血します。

 そういう場合は、皮膚科や整形外科で取り外してもらってください。

 

 実は、先日、マダニに咬まれました。 

 

 Madani004

 左腕上腕部の内側に小さいのが1匹。

 工芸用の先が平べったいピンセットをライターで炙り、熱々のピンセットで挟んで焼き殺しました。

 簡単にポロッと落ちましたが、うまくやらないと、熱々のピンセットで火傷しちゃいます・・・・。

 あと、SFTSウイルスをもつマダニから生まれた子マダニは、生まれながらにウイルスを保有しているとのことです。

 また、ウイルスを保有していないマダニは、ウイルスに感染したシカを吸血することで、ウイルスを保有するマダニに変わります。

 要は、シカを介して、ウイルスが感染するということです。

Madani_note ←ご参考までに・・・ 

 

 つまり、ウイルスに感染されたシカが増えるほど、ウイルスを保有するマダニが増えるということに・・・。

 そして、シカが里に下り、人間の生活圏に近づくほど、ウイルスを保有するマダニに接触する可能性・危険性が高まるということになるのではないでしょうか。

 シカは農林被害だけでなく、今後は、人命にもかかわる問題を抱える・・・・かもしれません。

 

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危険な帰化植物!

2014年05月13日 | 危険な生き物のお話

 先日、田辺市の「ひき岩群」に行ってきました(次男の遠足で・・・)。

 そこで、芝生に生えている植物を観察

 ニワゼキショウ。

Niwazekisyou

 ミヤコグサ。

Miyakogusa

 他にもムラサキサギゴケやマツバウンラン、シロツメクサも生えており、ごくごく普通の、よく見かける芝生に生える植物ばかり。

 実は・・・芝生を観察していたのは、このブログで何回か紹介した、あの危険な帰化植物を探そうと思ったからです・・・。

 やっぱりありました「メリケントキンソウ」。びっしりと・・・

Merikenntokinnsou001

 種も出来ています

Merikenntokinnsou002


 むしり取っていると、時々、指に刺さって痛い・・・。

 この種が熟すと、トゲトゲが固くなって、足や体に突き刺さります

 めちゃくちゃ痛いです。

 全国的にも問題になっている危険な植物ですので、5月下旬から、芝生の上で遊ぶとき・ゴロゴロするときは、要注意です

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メリケントキンソウ! IN新庄総合公園

2013年05月12日 | 危険な生き物のお話

 今回も山とはまったく関係のないネタですが、とっても大切なことなので、読んでくださいね

 

 和歌山県田辺市にある新庄総合公園。
 遊具も豊富で、花壇に芝生、緑化樹も多く、暑い日にはミストが出たり、休日には多くの家族で賑わっています

 公園の雰囲気は、田辺市のホームページをご覧ください

 → http://www.city.tanabe.lg.jp/kanri/shinjo_park/sisetu.html

 ちなみに、平成23年5月に全国植樹祭が開催された場所でもあります。

 公園には、天皇陛下と皇后陛下がお手植えした「ヒノキ」、「イチイガシ」、「ヤマザクラ」、「ナギ」、「ウバメガシ」があります。

 いずれも、和歌山県の代表的な郷土樹種です。

 

 そんな新庄総合公園に、危険な植物が蔓延しそうです

 以前にも紹介しました、あの「メリケントキンソウ」を発見

   → http://blog.goo.ne.jp/yamaikora/d/20130309

 Merikenntokinnsou_insinjou01 Merikenntokinnsou_insinjou02
 な~んか、どっかで見たことあるな~・・・と見ていたら、ヤツでした

 

 メリケントキンソウは、キク科の植物で、原産地は南アメリカ。

 ちゃっかりと日本の芝生に馴染んだ帰化植物で、今、危険な植物として、注意喚起されています。

 日本では、1930年に和歌山県で発見されたそうですね。

 

 メリケントキンソウは、4~5月頃に花が咲き、5~6月頃に結実します。

 この結実した時期が大変危険です。

 何が危険かというと・・・実にとっても痛いトゲがついているからです。

 Merikentokinsou03(←サンダルの裏に刺さる。)

 芝生の上で、手をついたり、腰をかけたりすると、グサっとささります。

 固まりの上だと、なお大変な目に遭います。

 

 大人も子どもも注意が必要です。

 メリケントキンソウが蔓延すると・・・・

 芝生の上で、お弁当が食べられない

 芝生の上で、ゴロゴロ出来ない

 芝生の上を、裸足で走れない

 

 なんてことになります。

 

 メリケントキンソウを駆除するには、まだ結実していないこの時期(4~5月)に手や草かきで刈り取ります。(大変ですが・・・)

 除草剤という手もありますが、公園とかではあまり使えないでしょうし、芝生も枯らせてしまいます。(芝生だけを残す除草剤もあるらしいですね・・・。)

 新庄総合公園のメリケントキンソウをよく見ると・・・

 Merikenntokinnsou_insinjou03

 まだ軟らかいですが、トゲトゲしています。

 刺さると本当に痛いです。

 刺さった実を放り投げると、今度は、そこで発芽して、分布が広がります。

 僕の見た限りでは、この1株でしたが、この広い芝生の中で1株ってことはあり得ないと思います。

 まだまだ数としては少ないと思いますが、これが広がって、被害者が続出すると問題になるでしょうね・・・。

 皆様のまわりでも、蔓延している、もしくは、し始めているかもしれません。

 本当に危険な植物なので、5~6月頃の芝生は要注意です。

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