マダニ咬傷による重症熱性血小板減少症候群(SFTS)による死亡事故が話題となり、林業関係者や登山者などをはじめ、注意が呼びかけられています。
SFTSウイルスをもつマダニに咬まれると6日間~2週間の潜伏期間を経て、発熱、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が現れます。
頭痛や筋肉痛といった症状もあるそうです。
日本でウイルスの保有が確認されているマダニは、
フタトゲチマダニ
ヒゲナガマダニ
オオトゲチマダニ
キチマダニ
タカサゴキララマダニ
ただし、この5種類が必ずSFTSウイルスを保有している、かというとそういうことではないとのことです
詳細は、厚生労働省のホームページに一般向けのQ&Aをご覧下さい。
上に書かれてあることは、そこからほぼ転記しただけですので・・・。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts.html
今年はマダニが多いような気がします。
先日、山に行ったら、マダニに四方を囲まれ、前足を2本、アンテナのように動かしながら足元に集まってきました。
そのなかに初めて見たマダニがいました。
ちょっと白っぽいマダニ。
この形で茶色いマダニはよく見ますが・・・。
で、よく見かける茶色いマダニがこいつ。
タカサゴキララマダニ。
SFTSウイルスの保有が確認されたヤツです。
僕は、まだ直に咬まれたことはありませんが、よく服に咬みついて、なかなか離れません。
無理やり引きはがそうとすると、生地が「ブチッ」ということもあります。
なので、マダニに咬まれたら、絶対に無理やり引きはがさないでください。
マダニの牙が残る場合があります。
何より、牙が肉に食い込んでいるので、皮膚を傷つけてしまいます。
マダニに咬まれたら、タバコやライターの火であぶり、マダニから咬みつくのを止めさせてください。
アルコールをかけても咬みついた牙を離します。
ただし、咬みついたまま死ぬ場合もあるので、その場合は、マダニの顎をつかみながら取り外さないといけません。
マダニに咬みつかれて、日数が経過すると、頭を皮膚の中に突っ込んで、吸血します。
そういう場合は、皮膚科や整形外科で取り外してもらってください。
実は、先日、マダニに咬まれました。
左腕上腕部の内側に小さいのが1匹。
工芸用の先が平べったいピンセットをライターで炙り、熱々のピンセットで挟んで焼き殺しました。
簡単にポロッと落ちましたが、うまくやらないと、熱々のピンセットで火傷しちゃいます・・・・。
あと、SFTSウイルスをもつマダニから生まれた子マダニは、生まれながらにウイルスを保有しているとのことです。
また、ウイルスを保有していないマダニは、ウイルスに感染したシカを吸血することで、ウイルスを保有するマダニに変わります。
要は、シカを介して、ウイルスが感染するということです。
←ご参考までに・・・
つまり、ウイルスに感染されたシカが増えるほど、ウイルスを保有するマダニが増えるということに・・・。
そして、シカが里に下り、人間の生活圏に近づくほど、ウイルスを保有するマダニに接触する可能性・危険性が高まるということになるのではないでしょうか。
シカは農林被害だけでなく、今後は、人命にもかかわる問題を抱える・・・・かもしれません。