はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

蜘蛛の立場になって、山を歩いてみた。

2013年06月09日 | 昆虫類+αのお話

 山に行くと、よくクモの巣に引っかかります

 山でなくても、そこら辺りでよくクモの巣を見かけます。

 Koganegumo

 クモの種類によって、巣の張り方や巣の模様が異なります。

 また、巣を張らずに素早い動きで虫を捕食するクモや、ジッと潜んで、一瞬の隙をついて捕食するクモもいます。

 ハンタータイプのクモといえば、手のように大きなアシダカグモ。

 Ashidakagumo ←別名「ゴキブリハンター」

 アリに擬態しているアリグモ。

 Arigumo

 花に近づく虫を襲うハナグモ。

 Kohanagumo_2


 

 そんなある日。

 かわいそうなクモの巣を見つけました

 
 Kumo_hunmamire01 Kumo_hunmamire02

 ガやチョウの幼虫の糞まみれになっているんですね

 クモが拵えた一軒家に糞をまき散らすとは・・・。

 当然、クモは怒りの頂点に達していることでしょう

 

 クモ「ちょっと!私の家に糞をするとは、どういうこと!別のところでしてちょうだい

 幼虫「はぁ?僕の真下に家を造るおばさんが悪いんでしょ?」

 クモ「おば・・・っ。あなたのお父さんやお母さんはどこ!」

 幼虫「知らないよ。僕を生んでからその辺りを飛び回っているんじゃない?僕も早く成虫になって、お空を飛びたいんだ。糞くらい我慢しなよ。嫌なら別の所に家を造れば?」

 クモ「なんて勝手な!!!あなたね。幼虫だからって、なんでも許されるもんじゃないのよ!わかってるの!

 幼虫「(うるさいな)ムシャムシャ」。プリプリ。

 クモ「キィーーー。覚えてらっしゃい!大きくなったら、食べてやる!!」

 

 

 

 

 

 クモ「おほほほほ。」

 Jorougumo 

 

 

 こうして、クモは、ガやチョウが大嫌いになって、捕食するようになりました。

 かもしれない・・・。

 

 そんなことを考えながら、山を歩いていると、結構、糞まみれのクモの巣を見かけますね。

 クモが怒るのも無理はないかも・・・。

 

 Tonnbohosyoku

 トンボはそのとばっちりかな・・。

 はっ!

 だから、トンボもチョウやガを襲うのか

 

 

 P8270106 Kiageha

 トンボ「やい!おまえ達のおかげで、俺等まで捕食対象になっただろう!」

 チョウ「ヒェ~。ごめんなさ~い

 トンボ「おい!待てぇー。」

 

 ※あくまで、「 」でやりとりしているお話は、僕の空想と妄想です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝日放送「みんなの木」 ~IN根来げんきの森~

2013年06月02日 | 樹木医・森林インストなどの活動のお話

 今日は、朝日放送の「みんなの木」という番組の自然観察会が和歌山県岩出市の”根来山げんきの森”で開催され、森林インストラクターとして、参加してきました

 「みんなの木」とは、朝日放送が企画する環境キャンペーンの一環で、漫画家・手塚治虫が残した「ガラスの地球を救え」をテーマに、2007年からスタート、小学校や幼稚園で森林や自然環境に関する授業と記念の植樹を行っています。
 くわしくは、ホームページをご覧ください。

 http://asahi.co.jp/minnanoki/

 

 大阪市内に住んでいた頃、大阪森林インストラクター会のメイン活動の1つとして、何度かお手伝いをさせていただきました。

 朝日放送には、テレビの収録をはじめ、生放送への出演、インタビュー、「映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝」の試写会イベントなど貴重な体験を何度もさせていただきました。感謝です

Doranobi(長男、小っさ。僕、若っ。)

 

 さて、今日の自然観察会のテーマは、みんなの嫌われ者「毛虫&芋虫」と仲良くなろうというもの・・・。

 毛虫&芋虫と仲良くなって、森における役割を知ってもらうのがねらい・・なのですが、 子どもや親御さん達から、「え~」、「いや~」といった声が連発・・・。

 

 まず、冒頭にドクガやイラガなど危険な毛虫のお話を少しした後、つかみとして、ヒメヤママユの幼虫に登場してもらいました

Himeyamamayu_jr

 体長10cm近くもある大きなイモムシを目の前に、子ども達の悲鳴が響きます・・・

 でも、触ってみると、実は気持ちいいくらい毛並みが整っています。

 せっかくなので、隣にいたアナウンサーに触らせました。(テレビ局としても、その画が欲しいはず)

 最初は、嫌々ながら恐る恐る触っていましたが、一度触ると、勧めてもいないのに2回触ってました。

 それを見た子ども達も触りたいの連発。

 やはり、アナウンサーはプロですね。嫌なものも嫌な顔せず、さわり、子ども達の心を掴ませてくれました。

 

 このあと、毛虫&芋虫を探して、スケッチをとりました。

 サンショウにいたナミアゲハを捕まえて、オレンジの角を出せと、みんなでつつきました。

 そして、禍々しい姿をしたマイマイガの毛虫を発見。

Maimaiga_jrb_2 Maimaiga_jry
 サクラ類、クヌギ、ウメ、ケヤキなど100種以上の樹木を食べる全国どこにでもいる毛虫。

 1齢幼虫に毒はありますが、それより成長した幼虫には、毒はありません。

 ときどき、毛が刺さって、チクリとしますが、毒はありません。

 なので、触っても大丈夫なので、率先して、僕が触りました。

 「いや~」の悲鳴。

 でも、何度もやさしく撫でていると、指先でツンツンし始める子どもが増えてきました。

 あの対応力というか、子どもって、怖いものでも大丈夫かも・・・って思ったら、すぐに触ろうとする順応力には感心します。

 それから、少し森の中に入って、鳥の巣箱の中を見ながら、「森林における毛虫&芋虫の役割」について、お話をしました。(話したのは、僕やないけでね)

 Abc02 In_subako

 葉っぱを食べた毛虫&芋虫は、鳥たちのエサになります。

 毛虫&芋虫が森に住む鳥(特に雛!)たちの食料として、支えているんです。

 

 このあと、すこし森の中を観察した後、土壌のお話と実験を・・・。

 森の中の軟らかい土と歩道のような固い土の上では、水を吸収する速度が違います。

 よく「森の土はスポンジ」と例えられますが、そのとおりで、軟らかい土は水をあっという間に吸収します。

 一方、硬い土の上では、なかなか水を吸収しません。

 実験は、直径15cmくらいのパイプを土の上に押さえつけ、そこに水を流し込む。

 パイプの中の水がなくなる時間をストップウォッチで計測。

 500mlの水を森の中の土は約30秒。

 歩道の硬い土は、約1分30秒。

 つまり、水の吸収が早いほど、雨が降ったとき、地表面を流れる水が減る。

 ということは、崩壊などが起こりにくいということです。

 

 実験後、再び観察に。

 そして、アナウンサー達と合流。

 カタバミで10円玉を磨いたり、ウラジロというシダで、ハングライダーやバッタを作って遊んだりしました。

 その横では、マイマイガの毛並みを気に入った女の子達が、幼虫を集め出しました。

 片手にマイマイガを3匹も握りしめ、喜んでました。

 すれ違う人々に、「うわぁっ」と言われましたが、子ども達は楽しそうでした。

 マイマイガをあんなに撫でるなんて・・・。

 あれだけ、好かれると、逆に毛虫がかわいそうに感じましたね。。。

 さらに、カシワマイマイという毒々しい毛虫も触り始めました。

 

 
Kashiwamaimai_jr

 この写真を見て、触ることってできますか?

 今日の子ども達は触ってましたね・・・。すごいわ。

 アナウンサーも子ども達に勧められ、マイマイガの毛虫をなでなでして、触ってました。(これもテレビ局として、画的にOKでしょう。)

 

 親御さん達は、毛虫で遊ぶ子ども達にドン引きでしたが・・・

 子ども達が楽しそうに毛虫で遊ぶ姿がとても可愛く、自然を本当に楽しんでいました。(毛虫には気の毒でしたが・・・)

 

 毛虫も触ると本当に気持ちいいです。

  
Abc01

 今日は、本当に毛虫を満喫した1日でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする