はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

里山利用

2014年05月24日 | 森林管理・森林空間・森林整備のお話

 「里山」の定義って、今ひとつピンっとこないのですが、一般的に使われている言葉なので、「里山」という表現を使いたいと思います。

 広葉樹資源の話ともつながりますが、昔は、燃料となる薪や焚き付けの枝葉、肥料(緑肥)となる落ち葉などは、里山から採集してました。
 採集するために、里山までの道を整備したり、薪に適したコナラやクヌギなどの木を維持するために、自然(植生遷移)をコントロールしてきました。
 人が山に関わってきたことで、本来なら自然の生存競争に負ける樹木や野草が残り、繁栄し、逆に、生存競争に勝つハズだった樹木や野草は、抑制された

  
 そして、燃料革命以後、薪の利用がなくなり、肥料も化学肥料に代わり、落ち葉を採集することもなくなったため、自ずと「里山と人の関係」は希薄に・・・

 
 やがて、人の手が加わらなくなった里山では、自然の生存競争が再開され、「強い者が勝つ」時代に戻り、立場が逆転
 今、貴重だと言われている植物らが、生存競争に負け、その姿が消えつつあります
それに依存していた昆虫類も・・・

 

 分かりやすい昆虫やと、カブトムシやクワガタムシなどがいい例ですが、以前に紹介したモンクロベニカミキリにも当てはまると思います。

Monkurobenikamikiri01(コナラやクヌギに集まるカミキリにとって、薪炭林の喪失=生活圏の喪失・・・です。)

 でも、モンクロベニカミキリはカブトムシやクワガタムシ程、影響は少ない方だと思いますが

 

 
 
 「古き良き日本を」というわけではありませんが、貴重な植物を取り戻そうと、里山整備・里山利用に取り組んでいる人たちがいます

 収入を目的とする取り組みもありますが、いずれも里山利用はいわゆる生物多様性や林地などの保全にも繋がるという評価が定着しています。

 

 山主にとって、山は資産。

 でも、持ち山が「自然文化」という価値があると認識している、「自分の山って、こんな価値があるのか」という喜びを感じる山主って、どれくらいいるんでしょう?

 何もしなくても山に税金はかかります。

 むしろ、木材価格のことを考えると何もしないほうが、さらなる労力も経費もかからない。

 そういう背景が、山主から 「自然文化」という価値の喜び・誇りを喪失させてしまっているような気がします・・・。

 

 今のところ、自分の山・畑(というか親の山・畑)に、そんな貴重なものは存在しませんが、利用することで、貴重な植物が戻ってきたらいいな・・・と思っています。

 そうしたら、自分の山・畑に自信が持てるような気がします

 いつか、そういう日が来ないかな・・・と思う今日この頃

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広葉樹資源 〆

2014年05月20日 | 資源利用(木材・特用林産物)のお話

 広葉樹資源といえば、これも広葉樹資源ですね

 7~8年くらい前に、買った車のおもちゃです。

Keyaki_toy

 材質はケヤキ。

 値段は39,800円

 興味ない人にしてみれば、理解できないでしょうね・・・

 

 実際、これで、遊んでいません。

 飾っているだけです

 子供が遊ぼうとして、怒ったこともあります

 大人げない・・・

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広葉樹資源 その②

2014年05月18日 | 資源利用(木材・特用林産物)のお話

 広葉樹資源は色々あるといっても、やはり需要がないといけません

 ただでさえ、木材にこだわる人が少ない昨今では、地味な(マニアな)広葉樹の需要拡大はさらに難しい・・・

 

 例えば、ホームセンターに行って、日曜大工の材料を調達しようとします。

 スギの板(またはヒノキの板)とホワイトウッドの板、どちらを買うか

 多くの方たちは、まず、値段を見ると思います。

 そして、安いほうを買うと思います。

 もしくは、加工のしやすさ・色具合で見た場合も、ホワイトウッドに手が伸びる人が多いと思います。しかも安い

 ホームセンターに行って、スギかヒノキの板しか買わない

 真っ直ぐ、スギとヒノキの棚に行く

 そういう人は、こだわりを持った方(マニア?)だと思います。

 安くて、加工もしやすくて、きれいなホワイトウッドを買う人の気持ちも分かりますし、スギやヒノキなど国産材を使うことにこだわる人の気持ちも分かります。

 そして、多くの方たちは前者だと思います。

 

 スギやヒノキですら、そういう状況なので、広葉樹はさらに難しいでしょうね。

 値段もさらに高くなりますし・・・

 

 では、広葉樹資源で一番普及しやすい・需要拡大しやすいものは何か?

 

 と考えると「薪」でしょうね。

 実際、今、一番普及していますし。

 ただし、燃料革命以後、薪の利用は減少し、シイやナラ、カシなどの広葉樹がどんどん大きくなってしまい、薪に適したサイズの広葉樹が身近にありません。

 なので、調達が難しい・・・。

 

 どちらかというと、小径木のスギやヒノキが薪として売られているお店の方が多いのではないかなと思います。個人的な主観ですが

 薪ストーブを取り入れている一般家庭のほとんどは、薪の確保が大変やと思います・・・。持ち山とか畑を持っていれば別やと思いますが。

 その中で、窯焼きピザを営む飲食店など商業ベースでは、カシ・ナラ類の薪を好んで、こだわって使っているようです。

 

 確かに、ウバメガシを薪で使ったとき、火力はもちろん、長持ちする上、煙が少なかったです

 その代わり、割るのが大変。刃の目立てが良くないと、刃がくい込まず、はじかれてしまいます

  

 あと「シイタケ原木」。

Shiitakegenboku

 全国的に不足しています。

 薪同様、確保が難しい・・・。

 

 地域によって、異なると思いますが、シイタケ原木の規格は、直径9~15cm、長さ0.9m。

 統計によると、1本あたりの単価は、コナラ247円、クヌギ264円。

 スギやヒノキの1本売りの単価と比較すると1.5~2倍はあると思います。(これは、ささっと、電卓で叩いた感覚的な数値です。)

 ちなみに、統計によると?当たりの平均単価は、コナラ21,618円、クヌギ22,732円

 

 単価の話はさておき・・・

 

 シイタケ原木(薪も)は、植栽してから15~20年程度で売ることが出来ますが、スギやヒノキでは、そういきません。

 最低でもスギ30年、ヒノキ40年。柱角がとれるサイズになればの話ですが・・・。

 机上の空論になりますが、シイタケ原木や薪なら10~20年サイクルで売ることも可能です。

 しかも、萌芽更新なので、植栽不要

 

 というわけで、只今、我が家の竹林を伐採して、コナラへの樹種転換を進めています

 現在の進捗率は10%くらいですけど・・・。

 一応、薪とシイタケ原木の両方を視野に入れた計画ですが、目的は売ることよりも、自家利用

 でも、きっと、欲しいという方がいれば、売ると思います

 

 山って、資産なんですよね。

 なので、植栽した木を、山を手入れすることで、自分の資産価値を上げることにつながります。

 そして、その木を、山を見て、売ってほしいと言われたら売る。(そのためには、買い手や需要者を考えて、欲しいと思える木を育てないといけないと思います。)

 しかも、搬出するのは買い手なので、こちらの搬出費用の負担0です。

 それまでの手入れ費用は掛かっていますが

 自分で手入れした場合は、自家労働なので、実質0ですね

 

 我が家の竹林は、ほとんど放置している上、タケノコくらいしか価値ないです。

 おまけにイノシシとの競争という条件付き。

 しかも、競争に負けると、イノシシの繁殖成功率を助長させてしまう

 なので、我が家の竹林は負の資産です。

 頑張って、価値のあるコナラ林という資産に転換させたいと思います 

 

 という風に考えると、休耕田にクヌギやコナラを植えるのもアリだと思うんですよね・・・

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広葉樹資源 その①

2014年05月17日 | 資源利用(木材・特用林産物)のお話

 木質バイオマス。

 「バイオマス」のバイオは生物資源、マスは量という意味で、化石燃料を除く、再生可能な生物由来の資源を指します。

 そのうち、木材からなるバイオマスを「木質バイオマス」といいます。

 木質バイオマスの種類(?)は、立木の伐採・造材の時に発生する枝、葉など、製材工場等から発生する樹皮・のこ屑など、建物の解体材、街路樹の剪定枝などがあります。(”などなど”を連発して使うって、日本語として正しいのかわかりませんが・・・

 近年、環境という観点から「自然エネルギー利用」、産業という観点から「未利用木材の有効活用による林業経営の改善」ということで、木質バイオマスの利用が注目されています。

 とは言え、昔から木質バイオマスの利用は課題になっていました。

 10年くらい前から、今より規模は小さいものの発電や熱利用を行っている施設や自治体もいますし、実際、そういう法律もありました。

 平成24年7月に「再生可能エネルギーの固定価格買取(FIT)制度」が始まりましたが、平成14年6月に「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法」、通称「RPS法」というものが公布されています。

 この法律は、「電気事業者に対して、一定量以上の新エネルギー等を利用して得られる電気の利用を義務付けることにより、新エネルギー等の利用を推進していくもの」でしたが、FIT制度開始に伴って、廃止されました。

 

 このままいくと、とても難しい話になりそう・・・

 要は、「利用されていない木・枝・葉やただ廃棄・焼却される木材を有効的に利用し、環境に配慮したエネルギー利用を進めましょう」ということ

 

 前置きが長くなりましたが、ここで、今回のタイトルの「広葉樹資源」の話に

 広葉樹資源こそ「未利用資源」の代表格ではないか・・・と個人的に考えています。

 一言に広葉樹資源といっても、薪や炭(薪炭材)、シイタケ原木、枕木、下駄、工芸品、家具、床や天井板(内装材)など色々です。

 建物の柱や土台、梁、桁といった構造材の利用は、スギやヒノキなど針葉樹がメインなので、それらと比べると、地味なものが多いです。

 もちろん、ケヤキやクリなど構造材に使われる広葉樹もあります

 サクラは床材(フローリング)、トチノキは家具材(テーブルなど)としても有名ですし

 カゴノキは、木質が硬くて滑らかなので「引き戸の戸車(コロコロ)」に。

 もちろんカゴノキ以外でも戸車に使っていた木はありますが、カゴノキが一級品だったそうです。

Kagonoki_juhi(この模様がシカの子供の模様に似ているので、鹿の子「かご」の木)

 キリはタンス。「桐箪笥」は一級品ですね。

 昔、娘が生まれたら、桐の木を植えて、娘が嫁ぐときに、それでタンスを作って、嫁入り道具として持たせたそうです。

 あと、下駄。

Kirinoki(今、紫色の花が咲いてますね)

 

 クリは、耐朽性が高く、腐りにくいことから、湿気の多い「土台」、雨水にあたる「枕木」に使われていました。

 なので、昔は、かなりのクリが伐採されました

 クリは、縄文時代から食用だけでなく、器具材として使われていましたし。

 

 ホオノキは、材質が刃物の刃当たりが良いことから、まな板や刀の鞘に使われていました

 あと、ピアノの鍵盤

Hoonoki_hana

 アオダモはバット

Aodamo_hana

 まだまだ地味な用途あります。

 ヤマグルマやタラヨウの樹皮は鳥餅、タブノキの樹皮は線香を固める粉として使われました。

Yamaguruma_ha(ヤマグルマ。導管を持たない広葉樹として有名!)

Tarayou_ha_3(タラヨウ。葉の裏に字が書ける。郵便局のシンボルツリー。葉書の由来はこの木から。)
Tabunoki_me(タブノキ。新芽の形が特徴的。)

 地味だからこそ、一級品としての価値が隠されているような気がします。

 ただし、マニアというか、こだわりの強い人がどんどん増えない限り、広葉樹資源の地味な用途を進めていくことは非常に難しいと思います。

 加えて、需要と供給のバランスを維持していくことは、スギやヒノキ以上に難しい・・・。

 ちなみに僕が生活に取り入れたい広葉樹資源

 桐たんす、ホオノキのまな板、マイホームの土台はクリ、トチノキの1枚板のテーブル、ケヤキの1枚板のテーブル、ブナのフローリング、ホオノキで鉈の鞘、ミズメやケヤキ、トチノキの食器

 

 実際、生活に取り入れているものもありますが

 自然なものだから、自然と大切に使います

 あと、ここぞという時に使ったりしています。

 何より、高かったので、自ずと大切に使ってしまいますね

 あれもこれも、広葉樹で・・・って考えていると、「自己満足の世界」だな~って感じます。(実際そうですけど・・・

 広葉樹に、こだわりのある人たちが集まって、語り合うと、面白そう

 

                                       〈つづく〉

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広葉樹の伐採跡地に出会ったカミキリムシ達

2014年05月15日 | 昆虫類+αのお話

 先日、広葉樹の伐採地をウロウロしていると、3種類のカミキリムシに出会いました

 まずは、ツブラジイ(別名「コジイ」)の伐採木に集まっていたカミキリ。

 シラケトラカミキリ(体長8~12mm)

Shiraketorakamikiri


 エグリトラカミキリ(体長9~14mm)

Eguritorakamikiri01

 2種類とも広葉樹の枯れ木や伐採木に産卵するので、そのために集まっていたと思います。

 数匹はウロウロしていました。

 

 もう1種類は萌芽(ひこばえ)したアラカシに。

 モンクロベニカミキリ(体長17~23mm)

 Monkurobenikamikiri01
 コナラやクヌギなどの若葉を食べるカミキリなので、伐採跡地で萌芽しているコナラやクヌギで見かけます。

 アラカシにいた・・・ということは、アラカシも食べるんですかね?

Eguritorakamikiri02 Monkurobenikamikiri02
 ちなみに・・・虫を真正面から撮影するのが好きです。

 ゆ~っくりと、正面に回り込んで撮影する。

 虫が逃げ出さないように配慮しながら、回り込み、撮影

 この達成感が楽しい

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危険な帰化植物!

2014年05月13日 | 危険な生き物のお話

 先日、田辺市の「ひき岩群」に行ってきました(次男の遠足で・・・)。

 そこで、芝生に生えている植物を観察

 ニワゼキショウ。

Niwazekisyou

 ミヤコグサ。

Miyakogusa

 他にもムラサキサギゴケやマツバウンラン、シロツメクサも生えており、ごくごく普通の、よく見かける芝生に生える植物ばかり。

 実は・・・芝生を観察していたのは、このブログで何回か紹介した、あの危険な帰化植物を探そうと思ったからです・・・。

 やっぱりありました「メリケントキンソウ」。びっしりと・・・

Merikenntokinnsou001

 種も出来ています

Merikenntokinnsou002


 むしり取っていると、時々、指に刺さって痛い・・・。

 この種が熟すと、トゲトゲが固くなって、足や体に突き刺さります

 めちゃくちゃ痛いです。

 全国的にも問題になっている危険な植物ですので、5月下旬から、芝生の上で遊ぶとき・ゴロゴロするときは、要注意です

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不思議なヤマドリ

2014年05月08日 | 動物・野鳥のお話

 山に行ったある日、その帰り道の林道を、車でゆ~っくり走っていると、前方から何かが走ってきました。

 

 それは、なんと・・ヤマドリ

Yamadori01

 こっちに向かって、憶すことなく、ドドドドドドドドドと走ってくる

 
 
 シャッターチャンスと思ったので、カメラを構えていると、1~2m先で止まって、その辺の草をつつき出しはじめました。
 

 そのヤマドリに近づこうとすると、少し離れて、また、草をつつく。
 まったく逃げようとしません

Yamadori02
 1~2mの距離をとって、こちらが近づくと離れて、こちらが離れると近づいてくる・・・

 

 食べてほしいのか?・・・と思ってしまうほど。
 
 人に慣れ過ぎたキジ?と思うほど。

 それ程までに人懐っこいヤマドリ・・・。

 

 近くに巣があると、卵や雛を守るため、ケガしたような動きで外敵をおびき寄せる行動をとる野鳥を見かけたことはありますが、このヤマドリはそういった様子もないです・・・。

 そもそも、ヤマドリは、ギリギリになるまで巣から離れようとしません。

 こちらが気づかずに近づくと、突然飛び出す。

 何度驚かされたことか・・・・。

 あれは本当にビックリするので、やめてほしいです

 

 車で走っても、どこまでもついてくるので、人里までおびき出そうとしましたが、ナワバリがあるのか、一定の場所に来ると、そこを境にウロウロするだけで、それ以上は追いかけてきませんでした。

 

 そして、再び今日

 同じ場所に行ったら、山からゴソゴソと降りてきました。

 相変わらず、ついてくる不思議なヤマドリ

 愛着が湧いて、持って帰ろうかと思うくらい人懐っこいです。
 
 

 

 この行動にどういった意味があるのでしょうか?

 なんか・・・病気にかかって、その病原菌が人に感染するために、ヤマドリを操って、近づかせようとしているのでは・・・そんな怖い妄想ももってしまいました

 

 でも、可愛かった

Yamadori03

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アブラムシ被害

2014年05月06日 | 昆虫類+αのお話

 「クサギ」という臭い香りの木があります。

Kusagi_f_2(花期は8月頃)

 人によっては、「ピーナッツ」の香りみたいに感じるそうですが・・・。

 ときには、「ポテトチップスのコンソメ味」の香りみたいという人も・・・。

 

 僕は、クサギの匂いダメ派なんですが、ある日、葉が萎凋(いちょう)しているクサギを発見しました。

Higai_aburamushi01_2

 観察してみると、アブラムシが原因でした。

 葉の裏でアブラムシが吸汁(きゅうじゅう)していたため、葉がくしゃくしゃになって、萎れたんですね。

 葉が萎凋していたり、葉の表がシャーペンの芯くらいのちいさな白い斑点模様が出ていたりした場合、吸汁性害虫(アブラムシ、アザミウマ、ハダニ、カメムシなど)による場合が多いです。

 ちなみに、アブラムシの排泄物をいただこうと、その周辺をアリがよくウロウロしています。

 なので、葉が萎凋して、アリがウロウロしていたら、アブラムシによる被害を疑ってみてください。

Higai_aburamushi02

 アリが葉でウロウロしている場合は、アブラムシの排泄物や花外蜜腺の蜜が目的です。

Ari_and_sakura
(↑ソメイヨシノの花外蜜腺にかぶりつくムネアカオオアリ)

 

 アブラムシを食べるテントウムシなどがやってくると、アリはそれを撃退します。

 アブラムシにとって、アリはボディーガードみたいなもの。

 しかも報酬は排泄物

 不要なものが報酬って、めちゃめちゃお得ですよね

 

 ちなみに、アカメガシワやサクラ、イタドリなどにある花外蜜腺は、葉を食害する虫から守るため、アリを集めている・・・のだと思います

 アリへの報酬は蜜

 

 もし、アカメガシワやサクラなどにアブラムシが吸汁したら、アリはどちら側につくんでしょうね・・・

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