はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

クリ

2016年06月29日 | 樹木・草花のお話

 お菓子にも使われる代表的な木の実「クリ」

 特用林産物かと思いきや、実は農産物(果樹?)扱い。

 クリのお菓子といえば、マロングラッセ、マロンケーキ、栗きんとんなど和洋問わず、使われてます。

 そんな甘〜いイメージのあるクリ。

 でも花は、めっちゃ臭い。生臭い。開花したクリの近くにいると吐き気する。

(←雄花。これが臭い)

(←雌花。これは臭くない。)

 

 ゆえに、僕はクリの花が大嫌いです

 

 クリは実だけでなく、木材としても優秀。

 クリ材は水気や湿気に強く、耐朽性が高いため、土台や軒下などに使われます。

 昔は鉄道の枕木として、大量に伐採されたそうです。

 人類が初めて使った木材もクリだそうです。

 

 実は食用になるし、材としても優秀

 当時の人類が材質を理解していたかは分かりませんが…

 

 実の話に戻ります。

 昔はクリタマバチによる虫害が問題になりました。

 よく見かけるこの虫こぶです。

 虫こぶの名前は「クリメコブズイフシ」。

 これができると新葉が枯れて木が衰弱し、枯死することも。

 日本では1941年に岡山県で初めて確認されました。

 中国から持ち込んだクリの苗木もしくは穂木からの発生が原因と言われています。

 1960年代には、北海道まで被害が拡大したそうです。

 防除としては、在来種の寄生バチ「クリマモリオナガコバチ」を利用した生物的防除や抵抗性品種の開発が行われるなど当時は大問題だったそうです。

 

 実は・・・マイホームの土台にクリを使いたかった・・・

 でも、土台すべてを確保するほど資源もなく、岐阜県かどこかで確保しないと、と言われました。

 なので、2棟目は土台にクリ材を使うぞ


ミズメの一枚板 食卓

2016年06月23日 | 思いつくままの雑多なお話

 以前に紹介(自慢?)していました、ミズメの一枚板。

 食卓として完成

 3mあった天板を2mにし、残りの部材は脚に使用。

 脚のブレ止めはヒノキ。ミズメにしたかったんですが、固すぎて加工できず・・・

 厚さが70mmなので、丸鋸で切るのが、とても大変でした

 

 塗装前。このまま蜜蝋ワックスで仕上げようか悩み・・・

 悩んだ挙句、植物性の塗装オイル(プラネットカラーシリーズ)のグロスクリアで仕上げ。

 脚も塗装。

 裏側の入皮とか天板側面の傷とか、気になるけど・・・とりあえず、自作できたことに満足。

 と思いつつも、最初は気にならなかった鋸目も、いざ、仕上げると、気になってきたな

 なお、金物は一切、使用していません

 脚と天板の接続は、「耐震パット」。

 脚に数ミリの誤差があっても、「耐震パット」を使えば、全く問題なし

 天板自体は、1人で持てない重さなので、脚さえしっかりしておけば、「耐震パット」で十分安定します。

 

 自分で資材を調達して、仕上げる。

 いや~、本当に楽しかった

 

 まだ厚さ50mmのミズメ一枚板が残っているので、それで何を作ろうか、思案中

 あと、子供のベッド(2人分)、書斎の机、子供部屋の棚類などなど、作らなあかんものがいっぱい

 あ~楽しぃ


腫れたヒノキ

2016年06月15日 | 森林・樹木の基礎知識のお話

 元玉。

 木材にとって、一番価値のある部分。

 そりゃ、旺盛に育ってくれると、ありがたいけど、これは・・・

 旺盛に育ったというより、腫れものみたい

 

 腫れた原因は、何かしらの外傷を受けて、その部分を修復しようとしたためではないかと・・・

 上方を見ると、大きな岩石がゴロゴロ

 落ちてきた岩石が、幹に激突したのかな?

 シカによる剥皮の可能性もあるけど、その割には、腫れ過ぎなので、落石が妥当かな?

 落石で受けた傷の部分に、虫が入り込んで、さらに腫れたという可能性も・・・

 木の幹が傷ついたとき、こんな風に腫れない、そして、腐らない上に変色しない、夢のような軟膏(塗布剤)があればいいのにな~

 なんてことを考えながら、人工林の合間を歩くのも、一興・・・なんて、考えていたら、ヒノキの枯れ枝が、グサッと

 先日、足をやってしまっただけに、ヒヤっと

 

 ヒノキの枯れ枝で痛い目あうたびに、「鉈で叩くな。刃が欠けるやろ」と、叱られた日々を思い出す・・・。

 ヒノキの枯れ枝。

 ホント、凶器です。

 皆さん、気を付けて


キイチゴ

2016年06月12日 | 山菜・キノコなど食を楽しむお話

 今、仕事で植栽地を回ることが多く、この時期は晴天だと、日陰もなく、かなり暑くなります

 林業の現場では、下刈りの時期を迎えていますが、毎年、こんな炎天下の中、作業員さんってスゲェ~な・・・って思います。

 本格的な暑さはこれからですが、この時期の暑さも暑い

 でも、この時期ならではの楽しみもあります。

 そう、植栽地は日当たりが良いので、キイチゴに適した環境です

 実が終わると、ただの痛い植物となって、下刈りの邪魔になりますが、今は、ありがたい存在

 

 個人的には・・・

 No.1は「クサイチゴ」

 粒が大きく、味も甘い。

 No.2は「ナガバモミジイチゴ」

 クサイチゴより粒は小さいが、味は甘い。

 

 次に、おいしくないキイチゴ。

 ニガイチゴ

 その名の通り、苦い。

 ちなみに、葉も苦い。

 でも、クサイチゴやナガバモミジイチゴを食べたことがない人が食べると・・・「美味しい」という・・・。

 で、クサイチゴやナガバモミジイチゴを食べさせた後に、ニガイチゴを食べさせると「苦い」という・・・。

 まさに、美味しいものを知って、味覚が変わる瞬間

 

 あと、なぜか「毒」と思われている「ヘビイチゴ」

 毒はないです。

 ただ、味がなくて、甘くなければ、苦くもない。

 本当に味がありません

 

 採取したキイイチゴはジャムや果実酒に。

 でも、山を歩きながら、生食が一番おいしい。

 炎天下の植栽地を歩く中、キイチゴを食べる。

 この時期にしか味わえない、ちょっとした贅沢な気分になります


ヒノキの枯れ枝は、とても危険

2016年06月09日 | 危険な生き物のお話

 「ヒノキの枯れ枝は鉈で叩くな

 と、師匠に言われた(叱られた)ことがあります。

 理由は、ヒノキの枯れ枝は固く、鉈の刃が欠けることがあるから。

 なので、面倒でも、ヒノキの枯れ枝には鋸を使うようにします

 以前、ちょっとくらい・・・と思って、鉈を振り下ろしたら、欠けたことあるし・・・

 

 今回は、身をもって体験したヒノキの枯れ枝の恐ろしさについて。

 50~60年生のヒノキ林を歩いていました

 ところどころに、間伐したヒノキがあります。

 すると、こんな枝に地下足袋が刺さってしまいます。

 刺さったけど、スッと抜けたと思い、次の一歩を踏み出すと・・・

 足にグサ

 枝が地下足袋を貫通したまま、残っていたみたいで、それを踏んでしまった

 (←汚い写真をすみません

 抜いてみると、結構長い。

 その後、1~2時間、調査で山の中を歩けたので、大したことないと思って、帰宅すると、足が1.5倍に腫れていた。

 とりあえず、傷口を洗って、中の膿をつぶして、ドロッとした液体を出しました。

 いや~痛かった

 

 現在、3日が経過し、そこそこ歩けるようになりました

 今日の夜、眠って、明日の朝になれば、8割回復してるかな。

 明日も調査なので、足痛いなんて、言うてられません