はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

ハナビラタケ

2024年09月23日 | 山菜・キノコなど食を楽しむお話

 先日、仕事で山の中を徘徊していたら、ハナビラタケに出会いました。 (´▽`)

 スズメバチに刺されたこともあって、こんな感じの球状のものには、ちょっと敏感です。 (^_^;)

 

 ハナビラタケは、ハナビラタケ科の食用キノコで、夏から秋にかけて、モミ・ツガ・アカマツなどの針葉樹の根元や切り株に発生します。今回は、アカマツの根元で発見♪

 

 見つけた現場は、保安林なので、採取せず、撮影だけ。 (-ω-)/

 山主からは、マツタケがあれば採ってもいいよ。と言われていますが、保安林なので (^_^;) 。

 

 ハナビラタケは、市販されるほど食用キノコとして有名なキノコですが、針葉樹の心材を腐朽させるので、樹木医視点でのハナビラタケは、樹幹内部に腐朽が広がっているサインと、受け取ってしまいます。

 食用キノコだ! わ~い。とはならない。。。 (゚Д゚;)

 

 今回のアカマツも、根元から1m付近の高さまで過去に樹幹損傷を受けた痕が見られたので、おそらく1m以上の高さまで樹幹内部の腐朽が広がっているのではないかと思います。

 見た目には、山の中に自生する一般的なアカマツですが、樹幹内部の被害は、見た目以上のダメージが蓄積されていそうです。

 他の樹木たちに守られながら、強風を避けて、倒れずに生き続けてほしいと思います。

 

 さて、ハナビラタケは全体がクリーム色で、パッと見、市販のマイタケに似ています。

 あと、スーパーに売っている波を打ったようなレタスにも似ている。と僕は思っています。(^_^;)

 直径で約10~30cmの塊状で生え、肉質でしっかりとしたキノコです。

 コリコリとした触感のキノコで、シンプルにバターで炒めて、塩コショウで食べても美味しいですね。

 クリーム色なので、シチューやクリームパスタに使ってもいいかも。

 

 ハナビラタケは、特徴的な美味しいキノコなので、是非、覚えて下さいね。 !(^^)! 

 なお、採取する際、山主の承諾を得て下さいね。(山主が分からない場合は、採取しないが原則・マナーです。)

 山主の承諾を得ても、保安林は採取禁止なので、気をつけて下さいね。法令遵守です。

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タラの芽を二度楽しめる水耕栽培

2024年04月08日 | 山菜・キノコなど食を楽しむお話

 春と言えば山菜!

 山菜と言えばタラの芽!

 今回、タラの芽を2度楽しめる「タラの芽の水耕栽培」について。

 

 本題の前に、タラノキは地域の方や所有者の方が育てている可能性があります。

 たとえ、道端で生えているタラノキであっても、管理されている方がいる可能性があるということを忘れず、勝手にタラの芽を採取しないでくださいね

 来年の春もタラの芽を楽しむためには、採り方のルールがありますので、各々が勝手に採取してしまうと、育てて、管理している方は、とても悲しい気持ちになってしまいます・・・。

 

 さて、僕はトゲのない品種「メダラ」を育てています。

 今回の水耕栽培はメダラで解説しますが、通常のトゲトゲのタラノキでも同じことが出来ます(トゲがあって大変だけど・・・)。

 

 タラの芽を採取する時、地上から80~100cmの位置にある「元気そうな芽」の少し上の位置で、幹を鋸などで切ります。

 ちなみに、地上から80~100cmの位置というのは、絶対条件ではありません。

 その位置にある芽が、再び、伸びるので、「来年の春にタラの芽を採りやすい位置」ということで、80~100cmとしています。

 もし、シカによる被害を防ぎたい場合は、シカの口が届きにくい150~180cmくらいがいいかと思います。

 

 採取するとこんな感じで、まずは、「タラの芽」を採取します。

 

 タラの芽を採ったら、残った幹を8~10cmの長さに切っていきます。

 幹を観察すると、ところどころに「小さい芽」があります。

 

 その芽を傷つけないよう、8~10cmの長さに幹を切っていきます。

 

 切り終わったら、水に漬けます。

 場所は陽当たりの良い場所に置いてください。

 水は、毎日交換する必要はありません。

 水の量が減ったり、水が汚れてきたら交換するって感じです。

 あまり、水の汚れは気にしなくても大丈夫かなと思います。

 

 しばらくすると芽が膨らんできます。

 

 そして、徐々に葉が開きます。

 

 概ね3~4週間くらいで、二度目の「タラの芽」をいただくことが出来ます♪

 少し小振りなタラの芽になりますが、そこは量でカバー (^.^)。

 成長の過程を観察しながら楽しめるのも、水耕栽培の魅力の1つですね。

 

 あと、YouTubeでも「タラノキの採り方」や「タラノキの増やし方」という動画も配信していますので、興味ある方は、こちらも是非♪

(1) はぐくみ幸房 - YouTube

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タラノキ 増やし方

2022年05月08日 | 山菜・キノコなど食を楽しむお話

 山菜の王様「タラノキ」。

 簡単に増殖することができます。

 タラノキはトゲが多いので、トゲがない「メダラ」の苗木を育てています。

 今回は、その方法をご紹介します。

 

 

 

 

 まず、タラノキの根を採取します。

 採取した根は乾燥しないよう、すぐに水へ浸けます。

 根を採取する時期は3月頃が最適ですが、5月上旬でも乾燥に気をつければ大丈夫です。

 根を採取するときは、親木を傷めないよう、手鍬などで優しく掘って、剪定バサミで7~8cmの長さで根を切り採り、掘り起こした土は元通りにかぶせます。(写真は根をゴソッと採取したものなので、7~8cmに揃っていません。)

 それと一番重要なこと!

 地主さん(所有者さん)の許可をきちんと取って下さい

 

 根を採取したら、移植します。

 

 黒ポットに野菜・園芸用の土を入れ、長さ5cmほどに切り直したタラノキの根を入れ、軽く土をかぶせます。

 もしくは、土を入れた黒ポットに根をブスッと差し込むだけでもOKです。

 あとは根が乾燥しないように潅水してあげて下さい。

 ホント、簡単に苗が作れます。

 

 4月後半くらいから埋めた根から芽が出てきます。

 1ヶ月後。

 ご覧のとおり、ワッサーと芽吹いてきます。

 

 これを1年間、育てたら畑や山に植えます。

 

 タラノキは、日当たりの良い環境を好む陽樹で、ほかの樹木の下では上手く育たないので、植える際は光環境にご注意下さい。

 ただし、日当たりを好むといっても、夏場の高温と乾燥は、タラノキに限らず、多くの樹木はストレスになります。

 山や畑に移植した当年は、高温と乾燥に気をつけて、様子を見ながら、必要に応じて灌水してください。

 

※2022年5月の記事をリメイク

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メダラ 根萌芽

2022年04月09日 | 山菜・キノコなど食を楽しむお話

 メダラとタラノキは、根から新たな芽を出す「根萌芽」で増殖します。

 もちろん、種子でも繁殖します。

 

 根萌芽したばかりのメダラやタラノキは、非常に小さく、見落としやすいので、除草する際は、根萌芽したメダラやタラノキを傷めないよう気をつけないといけません。

 

 これから、まさに根萌芽しているメダラです。

 非常に小さい上、ちょっと触っただけで、芽が取れてしまうので、除草などの際は、芽を傷めないよう注意しましょう。

 

 少し成長し、展葉が始まったメダラ。

 

 1年育つとこんな感じに。

 

 こんな感じで、メダラやタラノキは、根萌芽によって、どんどん増えていきます。

 ちなみに、根を切って増殖する「根挿し」という方法もあります。

 

 本ブログでも紹介していますので、ご参考下さい。

 → https://blog.goo.ne.jp/yamaikora/e/5a76aaa213b3ee78acfd2a5625a55b3f

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メダラ 天ぷら

2022年04月03日 | 山菜・キノコなど食を楽しむお話

 先日、収穫したメダラ。

 棘がないから、調理もしやすい(^o^)

 

 食べられる新芽の部分だけにします。

 次の写真の真ん中にある新芽は、そのまま天ぷらにして、他は大きいので、外側の大きい芽と中央の芽を分けて、カラっと(^O^)

 

 メダラの天ぷら、実に美味(๑´ڡ`๑)

 まさに春の恵みです。

 シンプルに塩をかけて、ビール片手に、食を楽しむ(^O^)、なんて、どうですか?

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メダラ

2022年04月02日 | 山菜・キノコなど食を楽しむお話

 棘が少ない又は棘がないタラノキ、「メダラ」。

 樹木として、タラノキとメダラを区別することもあれば、棘のないタラノキの品種「メダラ」とすることもあるようです。

 

 まぁ、個人的には、どちらでも良く(^_^;)、棘がないタラノキは、実に魅力的な山菜です。

 ご覧のように、棘が全くございません(^o^)。

 

 そして、メダラの新芽。

 

 4年前、メダラの根をポットに「根ざし」という方法で繁殖し、苗木として育て、2年前に畑に移植。

 そして、この春、念願の収穫♪

 棘がないから、採りやすい!

 現在、メダラは5本。

 今後、根ざしで苗木を増やし、メダラ畑orメダラ林を作って、収穫と天ぷらを楽しめるイベントを行いたい!

 タラノキの採取だと、棘があって、痛くて大変だけど、メダラだったら、子どもも安全に楽しく採取できる。

 タラノキは、僕自身が採って、用意しといて、メダラとタラノキの食べ比べも面白いやろなー

 

 収穫したメダラは、天ぷらにして、しっかりと食を楽しみます(^_^)v。

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ヒラタケ

2020年10月07日 | 山菜・キノコなど食を楽しむお話

 晩秋から春にかけて長期間に発生する美味しいキノコ「ヒラタケ」。

 ヒラタケは、アカメガシワ、サクラ、ミズナラやブナなど幅広い樹種の広葉樹の倒木や枯れ木に発生します。

 多数重なり合って株状に発生するので、一度にたくさん収穫できることだってあります。

 

 何気なく横たわっている朽ちた広葉樹の幹や太い枝に発生することもあります。

 

 菌を植えたの?って、思うくらい発生する枯れ木に巡り会うこともあります。

 こういう枯れ木は、そのまんま、持ち去りたいですね(^o^)!!

 

 そして、大きいヒラタケがドーンっと発生することもあります。



 ヒラタケの傘は、5~15cmと大きく、形はまんじゅう形から開いて、半円形、貝殻形、漏斗型になったり、多種多様なので、慣れるまで「ヒラタケかな?」と不安に感じることも・・・

 色も、薄いグレーという感じのヒラタケもあれば、茶色っぽいヒラタケもあります。

 

 ヒラタケは、都市近郊に生えるアカメガシワの枯れ木にも発生するし、天然林の主要構成樹種であるブナにも発生するので、意外と、身近に出会える食べられるキノコです。

 

 ヒラタケに似た毒キノコと言えば「ツキヨタケ」。

 ヒラタケの柄を半分に裂いて、黒いとツキヨタケです。

 とにかく、「半分に裂いて、中が黒いキノコ」は食べない様にしましょう。

 

 柄の部分を半分に裂いたヒラタケ。

 柄の部分を半分に裂いたツキヨタケ。

 この写真の様に、黒かったらツキヨタケ!と覚えて、絶対に食べない様にしましょう!

 

 収穫したヒラタケは・・・

 天ぷら!

 お味噌汁!

 

 このほか、炊き込みご飯、お鍋、醤油バター炒めも美味しいです。

 

 香り、味、歯応えの3拍子揃った美味しいキノコ「ヒラタケ」。

 

 天然ヒラタケを見分ける自信が無い方は、ホームセンターにヒラタケの菌が打ってあるので、原木ヒラタケ栽培をオススメします。

 味は、天然と変わりませんし、個人的には、原木の方が好みですね(^o^)。

 

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エビガライチゴ

2020年07月25日 | 山菜・キノコなど食を楽しむお話

 伐採跡地など陽当たりの良い場所に生えるキイチゴの仲間「エビガライチゴ」。

 実は7~8月頃、赤く熟します。

 食べられる木イチゴですが、個人的には、味は可もなく、不可もなくといったところです。

 もちろん、ニガイチゴよりは断然、美味ですよ(^_^;)。

 

 エビガライチゴは、北海道から九州まで、山地で日当たりの良い場所に生えます。

 茎や枝はつる状に伸び、高さは約2m以上になるので、下刈り作業の天敵とも言える植物の1つですね(*_*;

 一番の特徴は、茎や枝に「赤紫色」の毛が密生し、細い刺があるところです。

 葉は奇数羽状複葉の互生で、長さ10〜20cm。

 葉の裏面に白い綿毛があるので、別名「ウラジロイチゴ」とも言われています。

 

 1~2mの高さになる上、トゲも多いエビガライチゴ。

 下刈り作業にとっては、まさに天敵(>_<)。

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森の知識はぐくMOVIE「タラノキの採り方、育て方」

2020年05月12日 | 山菜・キノコなど食を楽しむお話

 森の知識はぐくMOVIEを更新しました。

 今回は、タラノキを安定的に採りながら、育てる方法のご紹介です。(以前、このブログでもご紹介しています。)

 

森の知識はぐくMOVIE「タラノキの採り方、育て方」

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ヤマワサビ

2020年05月11日 | 山菜・キノコなど食を楽しむお話

 湧き水が流れるキレイな山地の渓流で育つ天然のわさび「ヤマワサビ」。

 光沢のあるハート型の葉が愛らしく、特に若い個体の葉は、まさにハート型。(^_^)

 

 清流の山菜といえば、ヤマワサビ!

 刺身、お寿司、そばなどを食べる時、一度は、天然のわさびを味わいたいものです。

 ワサビは、香辛料や薬用として珍重され、江戸時代から栽培されていました。

 

 採取時期は、白い花を咲かせる春から初夏。

 基本的には、根は残して、主に葉と茎を利用し、和え物、おひたし、一夜漬けなどに使い、葉はてんぷらがオススメです!

 根は、夏以降に辛味や風味が増すそうなので、9月頃の採取が最適だと言われています。

 根は、すり下ろして、刺身やお寿司、そばと一緒にいただきたいですね!

 

 僕が住む地域にも、天然のワサビが生えています。

 しかし、シカも、このワサビが大好きです。

 そのため、ワサビを見つけても、シカに食べられてしまうので、僕たちの口に運ばれることがありません。

 今、自生しているヤマワサビは、シカが食べにくい場所にあり、さらに、枝で囲み、食べられないよう守っています。

 今のところ、守り抜けているのか、少しずつ、順調に育っています。

 大雨で流されないことを祈るばかりです。

 

 小さい夢ですが、シカに食べられない環境に移植して、近所の仲間達と「わさびパーティー」したい!

 そのためにも、今残っている天然わさびを守り抜かないと!!

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