切り傷、火傷、中耳炎に効果があると言われている「ムカデ油」。
作り方は簡単。
生きたムカデを、そのまま、油に漬けるだけ。
油漬けにして、3年以上経つと、ムカデの原型がなくなり、ドロドロに。。。
そこそこ、まー、臭うので、あんまり使いたくないけどね・・・。
でも、効果はあるらしいですよ・・・。
我が家では、ムカデ油を作った物の、使う機会がなかったので、実証はしていませんが。
ネーミングは、「ムカデ油」より「百足オイル」の方が、現代っぽいかな。
切り傷、火傷、中耳炎に効果があると言われている「ムカデ油」。
作り方は簡単。
生きたムカデを、そのまま、油に漬けるだけ。
油漬けにして、3年以上経つと、ムカデの原型がなくなり、ドロドロに。。。
そこそこ、まー、臭うので、あんまり使いたくないけどね・・・。
でも、効果はあるらしいですよ・・・。
我が家では、ムカデ油を作った物の、使う機会がなかったので、実証はしていませんが。
ネーミングは、「ムカデ油」より「百足オイル」の方が、現代っぽいかな。
赤い彗星を思わせるような全身が赤く、黒い斑点をもつ、非常に特徴的な「ホシベニカミキリ」。
ちなみに、上の写真は、蜘蛛の巣にかかった死体、ではありませんよ。。。(^_^;)
体長は18mm~25mm程度のカミキリで、5~8月くらいの時期に出現します。
クスノキ科樹木をホストにするカミキリムシで、特にタブノキで発見することが出来ます。
本州、四国、九州の温暖な地域に分布するカミキリムシで、内陸部よりも海岸部に近い森林に生息しています・・・というか、タブノキが内陸部よりも海岸部に多いからだと思いますが・・・・。
ホシベニカミキリは、クスノキ科樹木の葉や枝を食べるので、タブノキの枝葉を観察すると、出会えると思います。
幼虫もタブノキなどの枝に穿孔し、材部を食べています。
きっと、ホシベニカミキリの幼虫を炒めて食べたら、樟脳っぽい味がするんじゃないかなー。
僕の中では、好きなカミキリムシBEST3に入る「ホシベニカミキリ」。
これからの時期、タブノキを観察してみてください。
そして、タブノキの枝に虫が囓ったような痕跡があれば、高確率でホシベニカミキリに出会えるかも!
暖かい日が続くようになり、徐々に、木材の原木価格が下がる季節になってきました・・・・。
その要因の1つが「虫」。
林業・木材業界を困らせる代表的な虫の一種「ハンノキキクイムシ」。
名前に「ハンノキ」という樹木の名前が付いていながら、スギやヒノキだけでなく、マツにも入るし、ケヤキやクスノキなど色々な広葉樹に穿孔するキクイムシです。
地域差もありますが、3~10月頃にかけて伐採した木に集まり、木の中に入ります。
入られた木は、キクイムシが穴を空けて、掘り進んだ”ピンホール”という傷がつき、木材の価値が下がってしまいます。
木材の強度を著しく下げると言うことはありませんが、とにかく見た目が悪くなる💢
住宅の梁に付けられたピンホール。
ホクロみたいな小さい黒い穴が、キクイムシが木の中に侵入したときに出来た傷です。
製材の方法によっては、キクイムシが掘り進んだ穴が目立ってしまうことも・・・
チェーンソーカービング中にキクイムシが寄ってくることもあります。
上の作品は、キクイムシだけでなく、ゾウムシという大型の虫の被害を受けた丸太で彫った物なので、大きな穴も目立ちます・・・。
木を伐採すると発生するカイロモンという樹木が発する誘引物質に引き寄せられ、キクイムシが集まってきます。
木に集まってきたキクイムシは・・・・
ほじほじほじ・・・・
もぞもぞもぞ・・・
ズポッ!
って、おい!、こらー!!
という感じで、木の中に侵入します。
キクイムシは、入った木の中で、菌を繁殖させ、その菌を食べて生活します。
キクイムシという名前なのに、木を食べるのではなく、木の中で育てた菌を食べています。
このタイプのキクイムシを「養菌性キクイムシ」と呼ばれています。
基本的に、辺材(白太)の部分を掘り進むので、心材への被害はありません。
しかし、引退したベテランの方の話では、「昔は、それほど多くはなかった」と聞きます。
おそらくですが、木材価格の低迷によって、売れない木を山の中に放置したり、搬出できない木を放置したり、切り捨てられた間伐木が増えたり、市場の隅っこに放置された競り落としたけど取りに来ない丸太とか、キクイムシの繁殖に適した木がたくさん増えたことが原因ではないでしょうか・・・定かじゃありませんが!
昔は、土場に置かれていた丸太が盗まれることもあったくらいなので・・・・。
最近は、バイオマス発電の燃料材として、木材が使われるようになり、放置されている丸太を見る機会が減った気がします。
実際、薪を確保することが難しくなってきてますし・・・・
キクイムシの繁殖に適した丸太や木が少なくなると、少しは減っていくのかな?
広葉樹の森。
環境に良くて、災害に強いというイメージを持つかもしれませんが、「針葉樹だけの森」より良い・強い。ってだけで、広葉樹さえ植えれば、良いという訳ではなく、スギやヒノキの人工林同様、手入れは必要です。
植栽した広葉樹林かどうかは、分かりませんが、ある日、ヒョロっとした広葉樹林に出会いました。
基本的に、森の中に生育する樹木は、一定のエリアに生えている本数が多い(本数密度が高い)とヒョロっとした樹形になります。
大雑把な表現になりますが、イラストにすると、次のような感じです。
左は、本数が多い場合。
右は、本数が少ない場合。
本数が多いと言うことは、隣り合う樹木の間隔が狭い。
本数が少ないと言うことは、隣り合う樹木の間隔が広い。
隣り合う樹木の間隔が狭いと言うことは、枝を十分に広げられないので、葉っぱの量も少なくなります。
葉っぱの量が少ないと言うことは、光合成の生産量も減少し、結果、幹は太らず、細い幹になってしまう上、根っこにも十分な栄養が行き届きません。
一方、隣り合う間隔が広いと言うことは、枝を十分に広げられ、葉っぱも多く着けることが出来ます。
葉っぱの量が多いと言うことは、光合成の生産量も増え、結果、幹が太り、根っこにも十分な栄養を届けることが出来ます。
本来の広葉樹は、「この~木、なんの木、気になる木~♪」で有名な日立のCMソングに出てくるような樹形を理想としています。
日立CM この木なんの木 HITACHI
さて、「広葉樹の森を作るゾ!」という行動を起こすにあたって、一番大切なことは「目的」です。
広葉樹の資源を利用した森を作る場合、漠然とした利用ではなく、建築材に利用するのか、キノコ原木に利用するのか、薪や炭などの燃料に利用するのか、製紙用チップに利用するのか、家具に利用するのか、などなど「資源の利用目的」によって、植える樹種はもちろんのこと、森を作るための施業方法も変わります。
一方、資源利用ではなく、山崩れが起こりにくい森にしたい、観光やレジャーで楽しめる森にしたいなど、環境思考的な「森林の利用目的」も同様です。
資源利用を目的とした場合、基本は、本数密度が高い(樹木同士の間隔が狭い)方が有利です。
それは、次のような利点があるから。
・幹の根元の直径と先の直径の差が少ない木材(完満材)に育つので、歩留まりが良い。
・枝があまり大きく広がらないので、伐採時に出来る枝条のゴミが少ない。
逆に、欠点としては、
・健康とは言えない樹木の集団になるため、根の発達に不安があり、山崩れを防ぐ能力も万全とは言えない。
スギやヒノキの人工林同様、本数密度が高い広葉樹の森林も間伐によって、本数密度を下げることで、樹木の成長・林冠の広がりをコントロールする必要があります。
しかし、スギやヒノキと異なり、広~く枝を張りたい広葉樹は、樹木の間隔を広くして欲しい!と、願っています。(たぶん。)
いずれにしろ、植栽した広葉樹も人工林なので、森づくりの「目的」に応じて、お世話をする必要があります。
環境林的な目的で、広葉樹の森を育てたい場合、上のイラストのように、枝が広げられる空間を確保してあげることが、基本となります。
資源利用を目的とした場合、利用目的、収穫時の効率、伐採後の片付けなども考えながら、生産者の都合や目的に応じて、コントロールする必要があります。
木材も利用しつつ、環境に貢献できる広葉樹の森を作りたいな~・・・という場合。
例えば、6mの広葉樹材を確保する!という目標を設定した場合、イラストのように、一番下にある大きな枝の位置を、地上から7~8mくらいの位置になるようコントロールするといいと思います。
必要とする広葉樹の木材を確保した上で、健康的な広葉樹を育てることが可能になります。
その代わり、樹木の本数密度は低いので、歩留まりが悪く、面積に対しての収穫量も少なくなります。
あと、枝葉の量も多いので、処理が大変・・・。枝葉を使うにしても、使わないにしても・・・。
あくまで、広葉樹の基本的な、学問的な特徴によるお話ですが、理解しておいた方が、森づくりのイメージを描けるし、何より応用力が身に付きます。
さらに、地形や方位など現場の環境条件の加わってくるので、スギやヒノキのようにはいきません。
実は、今回、潜伏芽(せんぷくが)とか、ここに書かなかった広葉樹の特徴もあります。(それは別の機会に。)
伝えたかったことは、広葉樹をコントロールして、森林として仕立て上げるのは、難しいぃ~。ということです。
僕がよく講義の中で、「針葉樹は犬。広葉樹は猫。」という例え話をしています。
それは・・・、猫のしつけは、犬のしつけより難しいってことです。