前回の「アラゲキクラゲ」に続き、今回は、秋の代表的な美味しいキノコ「キクラゲ」。
コリコリした触感がクラゲに似ているが由来で「キクラゲ」だそうです。
中国では「木耳」と書くらしく、耳に似ていると言えば、似ているかも (^_^;)。
キクラゲは、初夏~初秋にかけて、広葉樹の枯れ木に発生するお椀型または半円形のキノコです。
ゼラチン質で柄がないというとっても分かりやすい特徴をもつ、美味しいキノコですね。
キクラゲはゼラチン質で軟らかいに対し、アラゲキクラゲはキクラゲよりも固く、表面にモフっとしたうっすらした短い毛が密生するので、違いは一目瞭然ですし、触るとその違いは明確です。
キクラゲは枯れ木に発生するキノコなので、下の写真のように生きた樹木の一部に・・・
キクラゲが発生していると、その部分は枯れていると判断できるため、樹木の強度が大きく低下している可能性があります。
キクラゲは言わば、それらを示す指標キノコですね。
というわけで、写真のような枝は、強風や積雪によって枝が折れて、人身事故や物損事故を招く恐れが潜んでいます。
さて、キクラゲは広葉樹の枯れ木以外にも、枯れた竹にも発生します。
少し湿り気のある環境で伐採した竹を積み上げておくと、キクラゲが発生します。
ちなみに、伐採した竹の切株からも発生します。
竹を伐採する際は、少し高い位置で伐採すると、環境次第ではキクラゲが発生します。
竹林整備を進める際、キクラゲの発生を楽しみ、期待に胸を躍らせるのもアリですね (^^)
なお、キノコを採取する際は、山の所有者または管理者の承諾を得て採取してくださいね。
また、森林法という法律で指定されている保安林の場合、キノコの発生場所やその採取方法によっては、許可の申請が必要になるので、事前に管轄する都道府県の出先機関で確認することをお勧めします。
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