はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

マダニと重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

2014年06月15日 | 危険な生き物のお話

 マダニ咬傷による重症熱性血小板減少症候群(SFTS)による死亡事故が話題となり、林業関係者や登山者などをはじめ、注意が呼びかけられています。

 

 SFTSウイルスをもつマダニに咬まれると6日間~2週間の潜伏期間を経て、発熱、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が現れます。

 

 頭痛や筋肉痛といった症状もあるそうです。

 

 日本でウイルスの保有が確認されているマダニは、 

  フタトゲチマダニ 

  ヒゲナガマダニ 

  オオトゲチマダニ 

  キチマダニ

  タカサゴキララマダニ

 

 ただし、この5種類が必ずSFTSウイルスを保有している、かというとそういうことではないとのことです

 詳細は、厚生労働省のホームページに一般向けのQ&Aをご覧下さい。

 上に書かれてあることは、そこからほぼ転記しただけですので・・・。

 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts.html

 

 

 今年はマダニが多いような気がします。

 先日、山に行ったら、マダニに四方を囲まれ、前足を2本、アンテナのように動かしながら足元に集まってきました。

 そのなかに初めて見たマダニがいました。

 Madani003

 ちょっと白っぽいマダニ。

 この形で茶色いマダニはよく見ますが・・・。

 

 で、よく見かける茶色いマダニがこいつ。

 タカサゴキララマダニ。

 SFTSウイルスの保有が確認されたヤツです。

 Takasagokiraramadani001

 僕は、まだ直に咬まれたことはありませんが、よく服に咬みついて、なかなか離れません。

 無理やり引きはがそうとすると、生地が「ブチッ」ということもあります。

 なので、マダニに咬まれたら、絶対に無理やり引きはがさないでください。

 マダニの牙が残る場合があります。

 何より、牙が肉に食い込んでいるので、皮膚を傷つけてしまいます。

 

 マダニに咬まれたら、タバコやライターの火であぶり、マダニから咬みつくのを止めさせてください。

 アルコールをかけても咬みついた牙を離します。

 ただし、咬みついたまま死ぬ場合もあるので、その場合は、マダニの顎をつかみながら取り外さないといけません。

 

 マダニに咬みつかれて、日数が経過すると、頭を皮膚の中に突っ込んで、吸血します。

 そういう場合は、皮膚科や整形外科で取り外してもらってください。

 

 実は、先日、マダニに咬まれました。 

 

 Madani004

 左腕上腕部の内側に小さいのが1匹。

 工芸用の先が平べったいピンセットをライターで炙り、熱々のピンセットで挟んで焼き殺しました。

 簡単にポロッと落ちましたが、うまくやらないと、熱々のピンセットで火傷しちゃいます・・・・。

 あと、SFTSウイルスをもつマダニから生まれた子マダニは、生まれながらにウイルスを保有しているとのことです。

 また、ウイルスを保有していないマダニは、ウイルスに感染したシカを吸血することで、ウイルスを保有するマダニに変わります。

 要は、シカを介して、ウイルスが感染するということです。

Madani_note ←ご参考までに・・・ 

 

 つまり、ウイルスに感染されたシカが増えるほど、ウイルスを保有するマダニが増えるということに・・・。

 そして、シカが里に下り、人間の生活圏に近づくほど、ウイルスを保有するマダニに接触する可能性・危険性が高まるということになるのではないでしょうか。

 シカは農林被害だけでなく、今後は、人命にもかかわる問題を抱える・・・・かもしれません。

 

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カモシカ

2014年06月08日 | 動物・野鳥のお話

 先週の日曜日、熊野古道に行ってきました。

 田辺市本宮町の発心門~本宮大社まで歩きました

 その道中、発心門-伏拝間にて、特別天然記念物のカモシカに遭遇。

 Kamoshika01 Kamoshika02

 慌てて撮ったので、あまりきれいに写っていませんが・・・ 

 カモシカは偶蹄目ウシ科の哺乳類で、名前に「シカ」とありますが、シカではなく、ウシやヤギの仲間で、シカのように団体で行動することはほとんどなく、単独で生活し、縄張りを持っています。

  なので、オスAの縄張りに、オスBが侵入すると、バトルが始まりますが、基本的にメスの侵入はOKです。

 

 シカは草原を好むのに対し、カモシカは崖地を好みます。

 崖地を好むところは、ヤギだな~と感じますね。

 でも、最近は道沿いにも出没しますし、平坦な山でも見かけます。

  時々、道路ののり面工事したところでウロウロしていることも・・・。

 龍神村でも車で走っていると、ちょくちょく見かけますね。

 なので、もう少し、国の特別天然記念物という自覚を持っていただかないと、道路で見かけたら感動しませんよ、カモシカ様!! 

 

 シカは、歩きながら糞をするので、バラバラに散っていますが、カモシカは、立ち止まって糞をするので、一か所に固まっています。

  だもんで、バラバラの糞はシカ、一か所に固まっていたり、ため糞になってたらカモシカです。

  シカは食べながら、歩きながら、糞をするので、少しお行儀が悪いですね。

 

 ちなみに、カモシカはシカよりもおいしいそうです。

 師匠の話によると・・・

 「カモシカはウシの仲間やから、シカよりおいしいんやと、言ってました。

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