はぐくみ幸房@山いこら♪

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堅果

2014年12月31日 | 森林・樹木の基礎知識のお話
 前回、種子の動物散布(水散布&重力散布)のお話の際に、書き損ねたお話です

 今回は、ドングリ類やオニグルミの実「堅果(けんか)」についてです。


 堅果の特徴は、

 種子に栄養分が多いため、発芽・生長する能力が高く、すぐに根を出すことができます。
 しかし、種子の栄養分が多いゆえに、動物に食べられやすい上、生産コストが高いというデメリットもあります。
 しかも、種子は乾燥に弱いため、長期保存が困難です。


 種子の生産コストが高いので、樹木としては、その場を早くかつ長く占有し、枝葉を広げて、効率よく光合成を行いたい・・・と思います。

 コナラやクヌギ、オニグルミは、早く成長し、その場を占有します。
 シイノキ(スダジイやツブラジイ)は、倒木しても萌芽を繰り返すことで、その場を長く占有します。

 基本的にドングリ類の樹木は萌芽能力が高いので、その場を長く占有する戦略を備えています。

 ちなみにトチノキの実は「果(さくか)」といい、成熟すると果皮が裂けて、種子が出るタイプです。

 (オニグルミの外果皮は裂けません。ドングリは外果皮ではなく殻斗です。)

 また、ブナはほかのドングリ類と少し戦略や種子を動物に食べられない工夫をとっています。

 ブナはブナでお話したいと思いますので、次の機会に・・・・
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