①落ちた枝で枠を作ります。
②落ち葉を集めます。
種類が同じ樹木の落ち葉がオススメです。(写真の落ち葉はサクラ:ソメイヨシノ)
③落ち葉を色分けします。
④①で作った枠の中に、色分けした落ち葉を並べます。
写真は、左から右に向かって、黄色から赤色になるように並べました。
⑤最後に写真撮影して、完成です。
お子様と一緒に、落ち葉を集めて、相談しながら作ると、とても楽しいですよ。
冬休み、お子様との外遊びに是非!
①落ちた枝で枠を作ります。
②落ち葉を集めます。
種類が同じ樹木の落ち葉がオススメです。(写真の落ち葉はサクラ:ソメイヨシノ)
③落ち葉を色分けします。
④①で作った枠の中に、色分けした落ち葉を並べます。
写真は、左から右に向かって、黄色から赤色になるように並べました。
⑤最後に写真撮影して、完成です。
お子様と一緒に、落ち葉を集めて、相談しながら作ると、とても楽しいですよ。
冬休み、お子様との外遊びに是非!
林業という仕事は、自然と付き合う仕事というイメージがあるんじゃないかなーと思います。
中には、「人間関係が苦手」だから、林業を選択する方もいらっしゃいます。
だけど、実は、林業って、「人とのコミュニケーション」が重要なお仕事です。
林業は自然を相手にする職業です。
なので、職人的な要素もあり、現場経験や場数がモノをいうこともあります。
そのため、技術を継承するためには、技術と経験を言葉にして、後継者に伝えていかないといけません。
そして、危険な作業も多く、労働災害の発生率も他の産業よりも圧倒的に高いです。
一緒に働く仲間の命を危険にさらさないため、自分の命を危険にさらさないため、仲間を救うまたは自分を救ってもらうためにも、信頼関係は欠かせません。
3~5人という少ない人数で構成された「班」毎に仕事をすることが多いため、普段からのコミュニケーションがとても重要になります。
前置きが長くなりましたが、実は、コーチングスキルを林業に取り入れて、コミュニケーションの促進を図りたいという想いがありました。
そして、非常にありがたいことに、奈良県森林組合連合会様からご依頼いただき、フォレストリーダーの研修会に登壇し、コーチングスキルを取り入れたコミュニケーションの講義をさせていただきました。
まずは、「林業で働く人たちの不満」について。
どんな不満があるのか、その不満に共感できるのか、その上で、普段のコミュニケーションを考えてもらいました。
「見て覚えろ」、「ちゃんとしろ」、「はじめのうちは、失敗したらいい」など、曖昧なコミュニケーションに潜む危険性などもお伝えさせていただきました。
次に、自分や相手を許せなくなる「マイルール」。
怒りをコントロールするスキル「アンガーマネジメント」。
そして、人の違いを理解し、コミュニケーション能力を高めるため、3種類のタイプ分け。
人が満たしたい6つの感情をベースとしたDCスタイル。
組織における適切なポジションを知るスケールサーフィン。
優先知覚を知るVAK
最後に、陥りがちな情報の伝え方をしてしまう「メタモデル」。
行動を起こしたくなるモチベーションのスイッチ「レバレッジ」。
人を育てていくための効果的なフィードバックスキル。
林業関係者の方を対象とした、コーチングスキルの本格的な講義は、今回が初めてです。
上手く伝えられなかった部分があり、今回の受講生には申し訳なかったですが、林業関係者への伝え方を学ぶ機会となりました。
少しずつ林業にコーチングスキルを取り入れ、上手く使いこなすことが出来る様になれば、コミュニケーションは楽しくなると思います。
自然観察会のイベントや自然観察の指導者養成研修などの講師として、お呼びいただくことがあります。
樹木の名前、見分け方、特徴、利用などのお話をさせていただくんですが、実は・・・個人的にそっち系の話を重要視していません。
参加者や受講者の中には、樹木の同定や見分け方の方法を要望される方が多いのですが、やっぱり、観察そのものを楽しんで欲しいし、楽しみ方も知っていただきたいと思っています。
なので、僕の自然観察は、「樹木医学 × 自然観察」をテーマに取り組んでいます。
簡単に言うと、樹木診断を取り入れた自然観察です。
樹木診断は、徹底的な樹木の観察なので、これを自然観察にも応用しただけで、樹木に限らず森林の観察にも活用できるし、森林づくりにも応用できます。
もちろん、「樹木と森林の基礎知識」と「場数・経験」は必要ですが、コツを得れば、樹木の名前を覚えるより簡単ではないのかなと、僕は思っています。
というのも、街路樹でも何でもいいので、身の回りにある樹木や道路の隙間に芽生えた小さな樹木などが定期的に観察できれば、山や森の中でなくても、学習することが出来ます。
森林インストラクターなどの指導者が「教える」というスタンスで観察するよりも、「一緒に楽しむ」というスタンスの方が、自然観察は断然面白い!
指導者も参加者も受講者も含めて、たくさんの目で、たくさんの視点で、自然に向き合った方が、色々なものが発見できます。
そのためには、自然を観察しながら、参加者や受講者の観察力が高まるよう誘導しないといけません。
そのためには、観察することの楽しさを実感してもらうこと。
そして、主役は森林インストラクターなどの資格を持つ指導者ではなく、自然そのもの。
「この樹木の名前は○○で、こういう使い方があって、万葉集ではこう歌われていて、葉っぱのここが特徴で、樹皮の特徴はあれこれで・・・」のようなお話よりも、樹木をじっくり観察して、「この樹木は、今、こういう悩みを抱えている。」とか、「この樹木とこの樹木は、いがみ合ってるなー」とか、擬人化した表現で観察した方が、人と樹木の距離が縮まるような気がしませんか?
と言うわけで、一例ですが、これまで、森の中・山の中を歩いた中で、楽しく観察させていただいた樹木達をご紹介します。
樹幹が割れたタブノキ。
その割れ目の隙間に、クスノキが生えている!
タブノキの樹幹内部は腐朽が進んで、イイ感じの湿気り具合に。
そこに、鳥(たぶん)に種を落とされたクスノキが発芽し、根を広げ、成長し、今に至ったと思われます。
身動きできない樹木は、発芽した場所で一生を過ごし、育たなければなりません。
タブノキとクスノキの共生?
タブノキに寄生したクスノキ? その解釈はお好みです。
写真だけでは伝わりませんが、ジロジロ観察して、どうなっているのかなーと考え、この2種の将来や今後を想像するのも楽しいです。
同時に、タブノキの幹が、なぜ、損傷したのか。その点を考えながら観察し、タブノキの過去の巡る(想像する)のも楽しいです。
何かを嫌がるウバメガシ(笑)。
右側の幹が左側の幹に寄りかかっています。
写真では分かりにくいですが、幹が少しずつ結合しています。
二又右側の幹。
若い時に、元々の主幹が何かしらの損傷を受けて、二又の形になったのかも・・・。
右端の雑木(何の樹種だったかな?)に梢端部を抑えられ、光が差し込む左側に逃げたのかも・・・、後ろにあるリョウブも同じような樹形だし。
そもそも、なんで2又に分かれたのかな?
もしかしたら、最初は右側の幹がメインだったけど、何かしらの損傷を受けて、左側の幹がメインに変わったのかも。
そして、再び、右側の幹が主力になるべく、果敢に左側の幹に勝負を挑んでいるのかもしれない!!
・・・などなど、周囲の樹木と併せて観察し、このウバメガシが今に至った経緯を想像する。
さっきのウバメガシと同じ森で出会った「ドーナツ型のウバメガシ」。
さっきのウバメガシとは異なり、右と左の幹が仲良く、一体化している途中。
これも、何かしらの理由で元々の主幹(梢端?)が損傷し、右と左に分かれた感じ。
右側の幹は、左側の幹と比べ、圧倒的に小さいので、右側の幹は損傷した後に出てきたのかも。
両者とも、そのまま素直に上に伸びているので、取り合いが必要な光環境では無かったのかも。
いつか、真ん中の穴が無くなってしまうんでしょうね・・・・
次はブナ。
上に伸びる幹をよーく見ると2本の幹が重なった痕跡があります。
元々の主幹は、右側のブナに抑制されたのか、それとも損傷したのか・・・
無くなった主幹に変わって、成長した2本の幹が結合し、今に至った感じ・・・かな。
もしかすると、右側のブナと同期(同じ年)で、主幹が損傷したことで、一時離脱・・・。
遅れを取り戻そうと再生したけど、右側のブナには追いつけず・・・なんか、サラリーマンの業務実績に似ていて、切ない・・・。
樹木をじっくり観察すると、人間生活に類似しているところがたくさんあります。
樹木観察を擬人化してお話しすると、その木に共感を覚え、出会った木に感情移入したり、大切にしたいという想いが芽生える方もいらっしゃいます。
モミの稚樹。
なぜか、葉っぱが曲がっている・・・。
樹木の葉は、日当たりの良い場所に適した陽葉と日陰に適した陰葉という2種類があります。
日陰でひっそりと暮らしていたモミJr。
ある日、上層の木々が伐採され、突如、日当たりの良い環境に変わる!
突然、強い光を受け、驚くモミJr。
その強い光を避けるように葉っぱを伸ばし、急変した環境に対応しようとしている。
人で例えると、急遽、海外勤務を命じられ、日本と異なる環境に対応する・・・って感じですかね。
ヒメシャラに何があったの?
若いとき、主幹が途中で折れてしまったんでしょう。
そして、傷付いた主幹に代わって、右側の幹が上へ伸びた。
でも、折れた主幹も、残った枝が頑張って、再生し、主幹に代わって、上へ伸びた。
残念ながら、元々の主幹は枯れてしまった・・・
激しく折れたヒメシャラ。
でも、諦めることなく、そこから再生しようと頑張った努力が伝わってきますね。
樹種を忘れちゃったけど(^_^;)、この木も主幹が折れたけど、枯れずに再生!
全体を撮影していなかったので、何がどうなっているのか(*_*;
でも、2本とも幹が折れた部分が結合しているので、肥大成長していることは間違いないでしょう。
なので、枯れていないことは確かですね。
諦めず、何度も何度も、立ち上がろうとしたアカガシ
岩の上で芽生え、成長していくアカガシ。
でも、ある日、風なのか、原因は定かでは無いけど、倒れてしまう・・・。
この時、主幹が損傷したのか、光環境が良くなかったのか、残った枝が、谷に向かって成長。
そして、ある日、周りの木が倒れたのか、光環境が改善され、谷に向かって伸びていた幹が上方へ。
おそらく、元々枝だった部分が、光環境の改善で優位になって、主幹に代わって、新たな主幹になったのかも。
そして、左側の幹も光環境の改善で伸び出す!
しかし、悲劇は続く・・・
右側の主幹が再び、損傷(したと思われる)・・・。
そこから3又に分かれて成長する右側の幹。
一方、一度倒れて山みたいになっている真ん中の幹の陽当たりが良くなり、情報に向かって伸びる。
と言う感じかなー。
とにかく歴史を感じさせてくれるアカガシ。
と言う風なお話をメインに、観察会では山や森の中を歩かせていただいています。
樹木の姿を見て、過去を想像し、未来を想像するという観察をしていると、樹木の過去と未来が見えてきます。
そして、この観察の一番良いところは、「正解がない」ということ(^o^)。
ひたすら観察して、想像し、想像力を働かせ、みんなでワイワイ過去や未来を一緒に描くのが楽しいです。
これが「樹木医学 × 自然観察」をテーマにした観察です。
森の中には、本当に面白くている魅力的な樹木達がたくさん生育しています!
さて、最後にヤマモモ。
いったい何があったのでしょう(゚o゚;
どんな過去が想像できますか?
どんな未来が想像できますか?
このヤマモモに何があったのか、気になりません?
【いしころえんさん!目標額250%超え、おめでとうございます! 子ども達の未来に向けて、ますますのご発展、心より応援します!】
大阪府交野市にある森のようちえん「いしころえん」。
森林インストラクターとして、園の活動にお招きいただくこともあって、お付き合いさせていただいています。
この度、「いしころえん」が、日本中で「つながりあう子育て」の輪を広げて、「自分が自分の人生の主人公であると感じながら舵を取って生きていける人間」を育むことを目指して、交野こそだちベースtomosを起ち上げ、その実現に向けて、クラウドファンディングを始めましたので、ご紹介させていただきます!
詳しい内容はコチラ↓ ↓ ↓
https://www.makuake.com/project/tomos/
子どもの成長だけでなく、親も成長できる、つまり「親子の成長」が手に取る様に分かる。
それが「森のようちえんの魅力」だと思います。
子どもを育てる環境として、従来の保育園や幼稚園に、「森のようちえん」という選択肢が加わってほしいと思うし、育てる環境を選択できるって、とても魅力的なことだと思います。
いしころえんの発展だけにとどまらず、森のようちえんの発展という幅広い視野をもって、ご支援いただければと思います。
以下、いしころえんの想いや目標などをご紹介しますので、賛同いただける方は、是非、ご支援下さいますよう、よろしくお願いしますm(_ _)m
=今回のクラウドファンディングで可能となること=
素敵なご縁と、懐の広い持ち主様のおかげさまで、素晴らしい立地、間取りの物件を借りることができました。
ここを、幅広い年齢のこどもたち、おとなたちが安心・安全に共有・活用できるよう、豊かな環境に整えていくのはこれからです。
私たちは、今回のクラウドファンディングでご支援頂く資金の使い道を、下記のように考えております。
.
■目標200万円達成
最低限の活動ベースを整えることができます!
初期費用の補填と、安心安全な子どもたちの生活やおとなのシェア利用を可能にします。
さまざまな年齢の子どもたちやスタッフそれぞれに適した居場所が確保できるように、居室の補修、水回りの改修や器具購入、ガスなどの整備、空調設備、備品の購入、外観の改装を進めることができます。
・外観や看板 ・キッチン ・ホール ・プレイルーム ・お昼寝ルーム ・サロンスペース ・作業スペース
・トイレ ・出入り口 ・駐輪スペース
.
■目標300万円達成
活動環境をより充実させることが可能になります!
子ども同士、おとな同士、斜めの関係も含め、日常の中で交流や学びを促進するツールを充実させ、豊かな交流環境をつくります。
子どもたちの自主性や感性を育めるように動線や扱いやすさや素材を考慮した家具や道具の購入。蔵書や工作用具、遊びツールの購入。
活動しやすいホールへの改装、自然採光のための工事、交流促進のためサロンスペースにカフェコーナーやギャラリーなどを整備。
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■目標400万円達成
場の発信力を高めることができます!
あらたな人の育ちのありかたの発信地となるため、ワークショップや講演会、上映会などイベントの企画運営に必要な備品を揃えることができます。
複合プリンタやパソコン、ワークショップツールの購入・充実、プロジェクターやマイクなどの講演機材の購入、照明の質の向上など。
.
■目標500万円達成
生活文化から学ぶ仕組みを作れます!
子どもたちにとって、衣食住などの生活文化を自宅以上に深い学びにつなげる環境を整えます。
薪ストーブの導入、近隣の畑の借用、機織りや染織など手仕事用の道具の充実、ヤギや鶏など動物の飼育環境など。
達成金額ごとにテーマを設け、より豊かな場作りをイメージして目指しています。
思いが重なる皆様のご支援を、どうかどうかよろしくお願いいたします!
いしころえんfacebook
https://www.facebook.com/ishikoroen/
ホームページ
根っこわーくすfacebook
https://www.facebook.com/neccoworks/
ホームページ
http://201711071609067210399.onamae.jp/
ネットラジオ
#25 かたたの森のようちえん「いしころえん」①~いしころえん設立のお話~
#26 かたたの森のようちえん「いしころえん」②~いしころえんの魅力~
2020年2月4日、北海道池田町様からのご依頼により森林資源フル活用セミナーに、「森林資源の持続的利用と森林管理~樹木と森林の基礎知識で森林管理の視野を広げましょう~」という演題で、登壇させていただきました。
和歌山県育ちの人間が北海道という大きく環境が異なる北国で、林業家さん達の前でお話しさせていただく、大変貴重な体験をさせていただきました。
少しでも、現場の皆さんのお役に立つことが出来れば、嬉しい限りです。
と言うわけで、セミナーの時にさせていただいたお話の内容を、少しですが、このブログでご紹介したいと思います。
樹木の基本的な知識として、「立木密度と樹木の成長」のお話ですが、これは下記をご覧下さい。
立木密度が高い、つまり、一定の面積における立木の本数が多いほど、胸高直径は小さくなるし、枝下高(地上から生きた枝までの高さ)が高くなるなど、立木密度が樹木の成長にどのような影響を与えるのかというお話です。
ここでのポイントは、立木密度に関係なく、樹高成長は同じであること。
つまり、間伐をしないと、胸高直径は小さいし、枝下高は高くなるし、だけど、樹高は普通に伸びていくので、結果的に、ひょろ長い木になるよということです。
木材生産の観点で言えば、「うらごけ」よりも「完満」の方が良い。
しかし、風に対する抵抗力で言えば、「完満」よりも「うらごけ」の方が良い。
風が吹いたとき、先端が細い「うらごけ」では、先端部が大きく揺れ、根元への負荷が抑えられます。
10mまで伸びるポールが2本あったとします。
1本目は、「元の直径が10cm、伸ばしきった先端の直径が7cm」
2本目は、「元の直径が10cm、伸ばしきった先端の直径が1cm」
どちらの方が、支えやすいのか?、と想像して下さい。
支えやすいのは、2本目のポールですよね。
樹高を測定する測桿(そっかん)を使ったことがある方は、容易に想像が付くと思います。
木も同じ原理です。
先端が細くなる「うらごけ」の方が、完満よりも風に対する抵抗が強いと言えます。
つまり、完満材を生産すると言うことは、風に対する抵抗力が弱い素性の木を育てるという風にお考え下さい。
でも、木材生産の観点で言えば、完満材の方が優れています。
なので、風に対する抵抗力を備えた完満材を育てることが重要です。
どういう木、かというと、枝下高が低い完満材です。
枝下高が低い完満材は、樹冠の重心が低くなります。
枝下高が高い完満材は、樹冠の重心が高くなります。
音楽で使うメトロノームを想像して下さい。
メトロノームの揺れ幅は、重心が高くなると大きくなります。
木も同じ理屈です。
つまり、枝下高が高く、重心が高い完満材は、より大きく揺れ、根元への負荷も大きくなります。
根元への負荷をなるべく抑えるためには、枝下高を低くし、重心を低くする必要があります。
そのためにどうすれば、良いのか。
先ほどの「立木密度と樹木の成長」をご覧いただければ、そこに答えがあります。
だから、間伐という作業が重要になります。
おそらくですが、多くの人工林は、枝下高が高い、脆弱な立木が密集していると思います。
緑に覆われる人工林も、林内に入れば、ほとんどの立木が上の写真の様な状態だと思います。
強風や台風が、こんな人工林とぶち当たれば・・・・
倒れますよね・・・倒木は立木という名の資産・資源の損失を意味します。
さらに、防護柵を壊してしまうと・・・
再投資した資産の損失を招きますし、隣接山林所有者の資産価値を損なうという責任問題にも・・・。
間伐という作業は重要です。
だけど、適切な時期を逃せば、手遅れになります。
間伐が遅れた森林を間伐しても、遅れた分を取り戻すことは出来ません。
もし、間に合ったなら、それは「まだ間に合う森林」だったと言うことです。
そして、間伐が遅れた森林を間伐すると、下手すれば、風通しが良くなり、倒木を招く要因になるかもしれません。
こういう森林では、森林を観察しながら、抑え気味の伐採率で間伐を行う方がいいかもしれません。
もしくは、皆伐や択伐を行い、樹種転換や再造林(リセット)の方が望ましいかもしれません。
それと藤森隆郎先生が提唱する林分の発達段階のお話も。
林分の発達段階も樹木の成長に応じた考え方なので、適切な間伐・施業を行う時期は、樹木の成長が旺盛な「若齢段階」の前半になります。
成長が緩やかになり始める若齢段階の後半では、おそらく手遅れになる可能性が高いと思います。
林齢で言えば20~30年生かなー、なんですが、植栽密度(立木密度)も関係してくるので、やはり、森林を観察し、適切な実施時期を見極める必要があります。
あと、上の図が示す林分の発達段階と機能の関係性。
少し古いデータ(2018年度)になりますが、齢級構成で言えば、これから公益的機能が高まる成熟段階に入る森林が多い、、、と言うことになります。
適切な間伐が行われていなければ、公益的機能の発揮に疑問が生じます。
ですが、樹木の成長が緩やかになり、林冠が閉じるスピードも遅くなるため、複層林が成立しやすい状況になるという点を考えると、針広混交林へ誘導するという選択肢もアリだと考えられます。
皆伐して再造林するのか、択伐して複層林や針広混交林にするのか、長伐期にするのか、ある意味、色々な選択肢を選べる状況にあると言えるんじゃないでしょうか?
木材として利用期を迎えたとしても、森林としての発達は、まだまだこれからです。
次に、斜面において針葉樹と広葉樹の生え方に、なぜ、違いがあるのか。
それは、↓ ご覧のとおり ↓ 。
針葉樹の根と広葉樹の根の違いを理解していれば、作業道における影響も異なる、という事にも気づけます。
あくまで、一般論なので、しっかりと観察して、根系の発達を見抜いて下さい。
樹木は環境に応じて成長するので、下に根を伸ばせない針葉樹は上に根を伸ばしますし、上に根を伸ばせない広葉樹は下に根を伸ばします。
針葉樹は、広葉樹と違い、真っ直ぐで素直に成長するので、じっくり観察することで、重要な情報を得ることも出来ます。
積雪もない環境で、一定の場所で根元が若干曲がっている場合、過去に地表面が動いた可能性があると予想できます。
木が若い頃、地表面が動いたため、木が傾き、その傾きを修正した名残が、根元の曲がりとして現れたという可能性も考えられます。
これも1つのリスクとして捉え、森林管理のリスクマネジメント・リスクヘッジと考えると、作業道を設けない、深根性の広葉樹に樹種転換するといった選択肢も考えられます。
そして、最後に、僕から参加された皆さんにお伝えしたこと。
健康な樹木を、たくさん育てましょう。ということ。
健康な樹木は成長も良い。ということは、資源量も増えるし、再生力も高いし、根がしっかりと張っていれば木も安定します。
そして、僕の持論になりますが、森林整備の目的は、
1.樹木が生き生きと成長できる環境を整備すること。
これは、適切な時期に間伐を行い、林内に光を入れ、林内木の樹冠(着葉量・葉面積)を充実させましょうということです。
葉は光合成に必要な器官なので、葉が少なければ少ないほど、樹木の健康は低下します。
その結果、幹は太らないし、根も発達しない・・・不健康な木が多い森林を健康な森林とは言えないので。
2.林内で安全に働くことができる環境を整備すること。
僕は森林整備の1番の目的が、これだと思っています。
間伐が遅れた人工林で間伐を行うとき、「どこに倒しても、掛かり木になる」と、悩んだことありませんか?
林業の重大災害が最も多い作業は、伐採作業や掛かり木処理です。
掛かり木が発生する人工林の環境は、林業従事者の働く環境としては悪いと言うことになります。
つる切りをせず、つる絡みが多い人工林も同様です。
低コスト造林という名目の下、地拵えをしない現場も同様です。
地拵えは植栽だけでなく、その後の下刈り作業にも影響します。
育林コストの縮減という名目の下、隔年下刈りも同様です。
背丈以上灌木が生えた現場で行う下刈りって、安全な環境と言えるのでしょうか?
森林整備が遅れたり、森林整備を怠ることで、危険因子が潜む現場になりうると言えます。
そうした現場に、林業大学校を出た新人を放り込んでいいのでしょうか?
以上が、セミナーでお話した内容です。
これが、全てというわけでは、ありませんが、少しでもお話した内容が伝われば幸いです。
また、参加いただいた皆さんの復習に役立てれば幸いです。
当日の天気をとても心配していたんですが、流石、ダイヤの原石&白金の卵である受講生。
お天道様も、大雨予報を大きく変えて、曇り時々小雨に変えてくれました。
(この写真に、僕は写っていません
)
さらに!素敵な飛び入り参加も。
飛び入り参加の方々は、これまで、森林・林業とはほとんど縁がない方達で、的をついた的確な質問が飛び交い、お陰様で、想定以上にレベルの高い研修会になりました。
今回のご依頼は、僕自身にとっても、とてもイイ刺激をいただきました。
1日目の様子。この写真にも僕は写っていません。議論中の様子を撮影していたので。
2日目の様子。同じく、僕は写っていません。が、きちんと仕事はしましたよ
さて、講義内容を、ザッと簡単にまとめます。
自伐型林業に取り組む方には、以下のことをお伝えさせていただきました。
・樹木は光合成を行って、成長するが、特に重要な器官は「葉」であること。
葉は、光合成を行い、水の吸い上げに大きく関与する蒸散を行う。
葉の量、葉の色、葉の付き方など、葉は樹木の健康を判断する重要な要素である。
・林業において、林木(樹木)を育てる場合も同じで、林木の着葉量を減らさないように心がけないといけない。
林木の着葉量が多いと、林木も元気良く育つという事を理解できれば、幹や根の成長も良くなる!と言うことに気づく。
と言うことは、間伐は、林木が元気に育てる環境を整えるための施業である・・・と言える。
と言うことは、間伐は、下層植生を豊かにすることが目的ではない・・・とも言える。
・もし、下層植生を豊かにすることを目的に、間伐を行うなら、藤森先生が提唱した「林分の発達段階」を理解する必要がある。
若齢段階や成熟段階を知っていれば、どのような間伐を行えば、下層植生が生えるのか、ということに気づく。
そして、それは、やっぱり、樹木(林木)が健康に育つ環境を整えているよね。ということになる。
森林は樹木の集団だから、健康な樹木が多い森林って、イイ森だよって、言えるんじゃないかな。
森林整備とは、樹木が元気に育つ環境を整えること。じゃないかな。
・林業が求める木材生産は、本来、樹木自身が求める姿ではない。
だから、強い風や積雪など自然環境の影響を受けやすくなってしまう。
だから、きちんと手入れをしないといけない、ということに気づく。
本来求めている姿ではないけれど、その範疇で、とても健康な樹木を育て、それが集団化すれば、自然環境に対する応用力の幅も広がる。
本来求めている姿ではない上、とても不健康な樹木の集団を見ても、安心できないよね?
・作業道が出来たことで、光環境が変化し、樹木の成長にどんな影響を与えているのか。実際に見て、理解していただく。
その影響を樹木達は目に見える形で表してくれていることに、気づけば、森林づくりの視野も、少しずつ広がる。
そして、飛び入り参加して下さった林業とのご縁が少ない方達からいただいた質問のおかげで・・・
・樹木の成長は、会社経営に似ている。
樹木(会社)を支持するためには、多くの葉(労働者)がいる。
密度が高い森に生きる樹木(会社)は、太りにくいが、それでも、上へ上へと伸びる(新しい仕事が増える)。
だけど、光環境(労働環境)が悪いから、自ずと、葉(労働者)の量は減少し、根(基盤)が脆弱なまま、樹木(会社)を維持できず、倒木(倒産)してしまう・・・
・森林づくりは、社会づくりに似ている。
少し曲がっているが、幹が太くて、樹高が高い樹木(大企業)を残すのか、通直だが、幹が細く、樹高がやや低い樹木(中小企業)を残すのか。
どちらの樹木(企業)を育てる方が、森林(社会)にとっていいのだろうか?
・だから、森林や林業って世界は、面白い!
というお話をさせていただきました。
樹木はお話ししないけど、色々悩んで、苦労して、生きていると言うことに気づけば、もっと違った視点で、森・山を見られるようになると思います。
そして、樹木と森林の基礎知識を身につけておけば、山の育成方針を論理的に説明できるので、営業ツールにも応用できますし、観光客に対する語り部的なことにも応用できます。
最後に、自伐型林業に取り組む方達には、木材という資源だけじゃなく、森林が生み出す景観(森林空間)や今進めている施業(森林施業)も上手く利用して、収入に繋がる形を意識し、イメージし、新しい産業スタイルを築いて欲しいとお伝えさせていただきました。
森林インストラクター(兼樹木医)として、樹木のことや森林のこと、林業や木材のこと、獣害対策や生き物に関することなど、色々な講義の依頼を引き受けています。
講師として、僕自身のセールスポイントは、「都合さえ合えば、突然言われてもすぐに対応できる。」というところです。
例えば、「今から1時間ほど、何か山の話をして。」とか全然大丈夫です。
あと、場所と時間が決まっているなら、「明日、観察会の講師をして。」も大丈夫です。
依頼者や主催者側が観察コースを熟知し、危険予測が出来ているなら、事前の下見や打ち合わせは不要ですし、当日の流れを説明していただき、「ここからここまでの時間をお願いします。」って感じで、放置してもらって大丈夫です。
僕が森林インストラクターになったのは、平成14年(2002年)で、当時21歳。
あの頃は、知識が豊富な先輩森林インストラクターの中に、自分が食い込んでいくためには、先輩方が出来ないこと、先輩方と違う話をすることを常に意識していました。
そして、森林観察や講義の依頼があるとき、「森林インストラクターなら誰でもいい。」ではなく、僕を指名してくれるようにならなければ、という考えに行き着き、今に至っています。
リピーターを確保するためにも、ネタや知識の引き出しが多い方が有利ですし、話し方も楽しい・明るい・面白いは必須の技術。
商売でも同じだと思いますが、「あなたのところで買いたい。」、「あなたの商品が欲しい。」と買い手に思わせたいですよね。
という感じで、軌道に乗って、自信がついて、天狗になり始めた頃、師匠から「現場で働く人間が、お前の話を聞きたいと思ってもらえるようにならないと意味がない。」と言う激励をいただき、先生と呼ばれ、天狗になっている自分のことを恥ずかしいと思うようになりました・・・・。
という訳で、普段、僕が山や森、公園林を歩くとき、無意識で話のネタを集めたり、学術的なことと結びつくネタを集めています。
ネタ集めとして、どんな視点で、森や樹木を見て、どんなネタを思いついているのか、を少し紹介したいと思います。
以下の写真は、見た瞬間に、「ネタやぁ!」と思ったものを撮影したものです。
公園に植えられたセンダン。主幹が切られていました。
これは植物ホルモン、「オーキシンとサイトカイニンの関係」でお話しできるネタですね。
植栽地に設置された獣害防止ネットのロープを食い込んだタラノキ。
これも植物ホルモン、「サイトカイニンとエチレンの関係」でお話しできます。
アカマツに絡まるサルトリイバラ。
育林施業である「下刈り」や「つる切り」に関するお話、つるの違いに関するお話ができますね。
ヒノキ人工林内に残された切り株。その株の上に芽生えるスギやヒノキなどの稚樹。
天然更新の1つ”倒木更新”のお話、林業では直接播種ではなく植栽する理由のお話に使えますね。
ヒノキ人工林の中にある枯れたアカマツ。
これは攪乱、遷移、天然更新、針広混交林などのお話に使えます。
タムシバの若木。
新葉が赤いので、アントシアンのお話が出来ます。
崩壊し、スギが倒れた現場。
これは根系や人工林と崩壊や水害関係のお話に。
スギの幹に絡みついたツタ。
これも育林施業「つる切り」に関するお話、つるの違いについてお話できますね。
最後にモミの稚樹。
葉の付き方から、陽葉と陰葉のお話が出来ます。
という感じで、「おっ!」とネタになると思ったものは、カメラで撮影し、このブログや講義用スライドに使ったりしています。
書籍や論文に書かれていることと結び付くものもあれば写真に収めます。
難しい文章だけでは伝えきれない。
「それはね、こういうのだよ。」とビジュアル的な要素を加えて、伝えれば一層、分かり易くなるし、現場経験と学問の知識が上手くフィットするので。
知って理解するだけじゃなく、「腑に落ちる」事が大切で、それが次のステップ「行動」に繋がる。
自然観察や講義用資料に使うネタ集めで観察すると、森林づくりにおける観察にも応用できます。
森林は樹木や様々な生き物の集合体ですが、実際に施業するときは、1本の木と向き合うので、樹木を観察する事は普段からとても大事なことだと、ぼくは思っています。
100年ぶりに紀伊半島で発見されたサクラの新種「クマノザクラ」。
実は、和歌山県古座川町では、昔から「古座川町のヤマザクラは早く咲いて、桃色で美しい。」、「古座川町のヤマザクラは二度咲く。」などと言われていました。
桃色で美しく早く咲くヤマザクラが、おそらくクマノザクラのことだと思います。
ヤマザクラが二度咲くというのも、一度目はクマノザクラ、二度目がヤマザクラということだと思います。
クマノザクラの方がヤマザクラよりも早く開花するので。
自分なりにクマノザクラを探し歩いて、お気に入りを見つけたので、挿し木に挑戦しました。
サクラの挿し木は品種によって、発根率が異なり、ソメイヨシノやオオシマザクラは挿し木が容易なんですが、ヤマザクラは難しい・・・。
クマノザクラはというと・・・ヤマザクラ同様、難しいぃー。
2019年の春、クマノザクラの穗木を31本採取し、挿し木しましたが、葉が開いたのは、たった5本・・・。
まぁ、確率的にはそんなもんでしょう。
しかし!
我が家のニワトリが穗木を抜いたので、全滅・・・。
これが、生き残っていた5本のクマノザクラ。
穗木の切り口をよーく見てみると・・・
カルス(癒合組織)が出来ていた!
上手くいけば、5本とも発根したかもね。。。
抜かれてしまっては、どうしようもないんだけど。残念・・・。
また、来年の春、挑戦しようかなー。
個人的な考えですが、基本的にみんな森林づくりのビジョンを描く力を持っている。
だけど、それがあまり鮮明ではなかったり、偏った視点になったり、しているんじゃないのかなと・・・
その前に、そもそも森林づくりビジョンって何?って話ですよね・・・。
これまで通り木材生産を目指したスギやヒノキの人工林整備、広葉樹の木材生産やシイタケ原木、薪生産などを目指した広葉樹林施業、減災効果を目指した森林整備、未整備森林の解消など多様なニーズに合わせたもしくは、組み合わせた森林づくりを目指すため、この施業をするとこうなるな、ここはこんなリスクがあるな・・・と言う風に、森林を見たとき、向き合ったときの想像力、創造力、イメージを、森林づくりビジョンと僕が勝手に言ってます。
奈良県吉野地方にいた頃、間伐の選木作業中に師匠から「どんな山にしたいかイメージしながら選木しているか?、選木してきた木を振り返って見て、どんな山になるかイメージしながら、次を選木しているか?」とよく言われていました。
何となくボヤーっとイメージできても、やはり、経験がなければ、明確なイメージは難しく、師匠に質問をしても、いつも答えは「木を見たら分かる」・・・。
そんなある日、樹木医の資格を得る過程の二次試験で、樹木医の診断に必要な樹木の基礎知識や森林の基礎知識を理解したとき、師匠の言葉を理解することができ、今以上に森林づくりのビジョンを鮮明に描けるようになりました。
これって、とても重要だなーと、特にこれから森林や林業に関わる上で必要だなーと思ったわけです。
前置きが非常に長くなってしまいましたが、これから森林や林業に関わる方が、森林づくりのビジョンをより鮮明に描けるように、何かできないかなと考え、「森林づくりビジョン開眼講座」の開講を計画した次第です。
先日(2019.2.9)、和歌山県有田川町のマルカ林業株式会社様のご協力を得て、今回、「林業施業と森林科学」をテーマに体験講座を開催させていただきました。
今回はその内容を簡単にご紹介します。
座学2時間、現場2時間の構成です。
はじめに植栽、下刈り、つる切り、除伐、枝打ち、間伐の6つの林業施業の適期を示す林業施業カレンダー作ってもらいました。
これは正解を当てるのではなく、自分が思う適期を改めて考えていただくために行いました。
その後、それぞれの施業の適期を解説。
植栽の春植え・秋植えの根拠、コンテナ苗であっても考えておくべき夏植えのリスクとその根拠。
下刈りを夏に行う理由と根拠。
下刈りと同時に行うつる切りの対象となるつる、下刈り不要の林齢になった後もつる切りが必要となるつるの特徴。
枝打ちは今回省略させていただき、間伐の適期とその根拠。
間伐の効果、間伐の選木、林分発達段階を絡めた森林づくりのお話をさせていただきました。
体験版と言うことで、情報が詰め込み過ぎだし、森林科学と言っておきながら樹木の生理学半分以上占めてたし、と、改善点が見えてきました。
単なる学問の話で終えるのではなく、自分の現場経験を織り交ぜながら、現場の方が聞いても「なるほど」っと思ってもらえるように、初めての方が聞いたら「早く現場で活かしたい」って思ってもらえるように、講座のカリキュラムやテキストを作成していこうと思います。
実際のところ、補助金の関係、山主の意向、法律などの制限があって、今回のお話のように行うことは難しいと思っています。
でも、知る必要はあると思っていて、同じ様に知りたい!と思う方に向けて、今後も企画していこうと思います。
なぜ、林業施業の適期を知る必要があるのか?
それは、林業施業が投資だからです。
投資したお金は、収穫した木材で回収し、再び、植栽という投資を行います。
林業施業という投資を最大限の効果で発揮できる時期が適期なので、知る必要があると思っています。
実際に実行できるのか?という問題点はありますが、知っておけば、次につなげられると思います。
知識は誰からも奪われることのない1つの財産です。
僕の知識という財産を、これから森林や林業に関わりたい方に提供し、共有できればなーと夢見てます。
そして次回。
これも体験版でクローズに行うんですが、自然観察の指導者育成向けの講座「樹木医学と自然観察」を行う予定です。
これも間伐木の選木に繋がるようにしていきたいなーと思います。
それと、本講座開講の前に、参加費の設定という悩ましく大きな問題も考えねば・・・
☆出来杉計画でも報告されているので、よろしければ、そちらも併せてご覧ください!
今日は、和歌山県森林インストラクター会主催による森づくり塾の実習日。
4月の実習は、毎年恒例の「山菜料理」
皆で、ヨモギ、ウド、イタドリ、ユキノシタ、オチャ、ドクダミなどを採取し、自分たちで調理して、昼食を楽しみます。
僕は、下の写真にある(左側から)、コゴミ(クサソテツ)、ユキノシタ、ウルイ、オオバギボウシ、ウワバミソウ、アオハナムグリを持参。
これにシカ肉も添えて。
あと、アシタバを用意してくれた方もいらっしゃいました。
ほとんど、天ぷらにしましたが、ウドのきんぴら、タケノコご飯、イタドリジャムなどもみんなで調理しました。
シカ肉は、セミ(背中の肉)はバンビ、モモは成獣のメス。
スジを取って、焼肉に。
焼肉には小さすぎる肉は、細かく切って、チャーハンに。
シカ肉や山菜の下ごしらえ、天ぷらを揚げたりしていたので、写真を撮る間がなく、調理したものを詳しく紹介できないんですが・・・
やはり、春の実習は「山菜料理」に限ります
サラッと書き流しましたが、今回は「昆虫食」にチャレンジしてもらおうと、「アオハナムグリ」も天ぷらにしました。
1つ残らず食べてくれました
好評でしたよ。「エビみたい」って。ホントに