はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

奈良県フォレスターアカデミー2022年度 危険な生き物への対処

2022年05月31日 | 株式会社はぐくみ幸房のお仕事

 奈良県フォレスターアカデミーにて、森林活動における危険な生き物への対処をテーマにした授業で講師として登壇させていただきました。

 危険な生き物との接触による死亡者は、ここ数年間では20名前後です。

 林業の労働災害で言えば、危険生物との接触による死亡者よりも伐採由来による死亡者の方が圧倒的に多いですが、危険生物への対処を軽視していい理由にはなりません。

 

 その中で、もっとも命を奪っている危険な生き物は「ハチ」です。

 

 同僚がスズメバチに刺され、口から泡を吹き出したら、あなたはどのような行動を起こし、対処しますか?

 同僚ではなく、これが自分の子どもだったら?、自分の親だったら?、友達だったら?、恋人だったら?

 もしも、そのとき、自分が正しい対処を、速やかに実行できていたら、救えたかもしれないと、想像したら、どんな気持ちになりますか?

 

 ハチ、毒ヘビ、カエル、ヒル、マダニ、ツキノワグマ、毒きのこ、有毒植物など一通りの紹介と予防と対策のお話をした後、ポイズンリムーバーやエピペン(自動注射器)を実際に使い、最後は、カードを使った危険な生き物との接触による被災者への対処を疑似体験していただきました。

 

 被災者が、どんな生き物と接触し、どこに被害を受け、どんな症状になっているかは、直前まで分かりません。

 被災状況が分かった直後から、3分以内に、被災直後の行動・応急処置・通院の判断をしてもらいます。

 応急処置を適切に行うには、必要な道具を正しく選ぶ必要があるので、それも体験していただきます。

 実際、被害を受けたという状況を迎えないことが一番です。

 しかし、こちらが望まなくても、そういう状況を迎えるときがくるかもしれないので、学校にいる間、疑似体験でもいいので、経験することが大切ではないかと考えています。

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マタタビ葉 なぜ白い

2022年05月22日 | 樹木・草花のお話

 猫にマタタビのマタタビ。

 マタタビの葉が白くなるときがあります。

 それはなぜ?

 花を咲かせたマタタビが虫を誘引するために、葉を白くします。

 アジサイのような一種の装飾花みたいな感じですかね。

 

 マタタビの花は、決して、目立たない花ではないのですが、葉を白くすることで、より虫を誘引しやすく、集めやすくするというマタタビの戦略なんですね。

 

 ちなみに、葉は白くなったわけではなく、光を乱反射することで白く見えているだけです。

 

 白くなったマタタビの葉を触ってみて下さい。

 うっすらと空気の層があるように感じると思います。

 緑色の部分は、空気の層を感じません。

 空気の層を作ることによって、光の乱反射を生み、我々の目に白く見えているのだと思います。

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アブラギリ オオアブラギリ(シナアブラギリ)

2022年05月21日 | 樹木・草花のお話

 5~6月頃にかけて、白い花を咲かせるアブラギリ。

 アブラギリは、雌雄同株で、枝先に直径2cmほどの白い花を咲かせます。

 アブラギリの雌花。

 アブラギリの雄花。

 白い花を咲かせ、しばらくすると、花弁の基部が紅色を帯びるので、色の変化が楽しめます。

 

 アブラギリは、トウダイグサ科の高木性落葉広葉樹。

 葉や実の形がキリに似ていて、種子から油(桐油)を採取するので「アブラギリ」。

 日本の中部地方以西・四国・九州に自生しているといわれていますが、桐油を採取するために中国から取り入れたという説もあるので、在来種か否かは不明なようです。

 

 一方、中国原産のオオアブラギリ(別名:シナアブラギリ)が日本に定着しているので、個人的に「アブラギリ」は在来種であって欲しいと願っています(^_^;)。

 

 オオアブラギリの花。別名はシナアブラギリ。

 別名に「シナ」って、ついてるんだから、アブラギリは在来種がイイな・・・。。。

 

 「桐油」は防虫効果と耐水性があり、フローリングや木製家具などの塗料や印刷など工業目的にも使われます。

 かつては、油紙にも使われ、その油紙で傘や雨合羽を作ったそうです。 
  
 昔、中国では国の財政を動かすほど、とても重要な資源だったらしく、日本でも国策として植栽を奨励した時代があったそうです。

 現代に生えているアブラギリやシナアブラギリは、その名残と放置されたものが拡大したとのこと。。。

 和歌山県では、アブラギリよりもシナアブラギリの方が多い、と言うか、人目につく場所に多い。

 道路際の明るい場所や放棄された畑などに、シナアブラギリがよく生えています。

 
  

 桐油の材料となる実は、10月頃、黄褐色に熟します。

 実には「エレオステアリン酸」という成分(毒なのかな?)を含むので、食べると嘔吐や下痢を起こすので、絶対に食べないで下さい。

 これは、落下したアブラギリの実。

 キリと違って、アブラギリの実は、熟した後も裂けないところが特徴。

 中には種子が3個入っています。

 

 アブラギリの実。未熟です。

 

 次は、オオアブラギリの実。これも未熟。

 実の中に種子が4~5個入ってます。

 

 アブラギリとオオアブラギリは、花も実も、そっくりですが、葉っぱもそっくりです。

 葉の形は、生育する環境や成長具合によるのか、ハート型タイプ・卵型タイプ・2~3裂するタイプがあります。

 

 2~3裂するアブラギリの葉。

 

 オオアブラギリの葉。2~3裂タイプとハート型タイプ。

 

 アブラギリとオオアブラギリ。

 花も実も葉もそっくりですが、違いを見分ける方法は、とても簡単です。

 

 葉の基部にある花外蜜腺(かがいみつせん)に柄があるか否かです。

 アブラギリは、葉の花外蜜腺に柄があります

 

 一方、オオアブラギリの葉にある花外蜜腺には、柄がありません

 ご覧の様に、葉っぱの基部にある「花外蜜腺」を見れば、アブラギリかオオアブラギリかは一目瞭然です。

 

 一度、この方法で、周りで見かけるアブラギリを同定してみてください。

※2020年6月の記事を加筆しました。

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めぐみと森のようちえん① 春の虫探し

2022年05月16日 | 株式会社はぐくみ幸房のお仕事

 本日のお仕事は、「めぐみと森のようちえん」にて、春の虫探し。

 虫が大好きな子、虫に興味があるけど捕まえられない子、虫に興味があるけど触れない子と様々な園児を対象に、虫の触れ方と捕まえ方を一緒に楽しみました。

 

 一番人気はトカゲ。虫じゃないけど(^_^;)。

 素早い動きのトカゲを捕まえたい男の子達(^o^)。

 そんな中、見事、虫網を使ってGETできた男の子がいました。

 「持って帰る!」といって、手放さない(^_^;)。

 ・・かと思いきや、帰り際になると、「逃がしてあげる~」という優しさを見せた後、「また来たら捕まえる!」と意気込む(^_^;)。

 

 虫を捕まえられない子も、今日は、虫採りに夢中になっていたようです。

 100円均一ショップで売っているパスタを入れる容器に捕まえた虫を入れたり、この容器で虫を捕まえたりすることで、虫を触るのが苦手な子も、虫を触ることなく、じっくりと観察することが出来ます。

 これを繰り返すことで、知らないうちに、虫を触れるようになる子もいます。

 子どもの対応力・柔軟力は、本当にすごい!

 僕は、園児達の日々の様子を知らないので、変化が分からないのですが、先生は「今日は違う。変化が見られた。」とのこと。

 変化のきっかけになったのであれば、弊社としては、幸いです。

 

 お弁当の後は、鬼ごっこ、肩車、高ーい高ーいの体力消費のお遊び三連発(T_T)。

 

 基地?ハウス?を作る子ども達と、みんなそれぞれ、やりたいことで遊びます。

 

 「鬼ごっこしよう!」と希望する子、「トカゲを捕まえて!」と希望する子。

 このお願いを同時に叶えるには、鬼ごっこしながら、トカゲを捕まえるしかないので、これは、至難の業でした(^_^;)。

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東北視察③ 宮城県 海岸防災林

2022年05月13日 | 株式会社はぐくみ幸房のお仕事

 東日本大震災により被災した宮城県の海岸防災林の現地を案内いただきました。

 実際に被災地を目の当たりにし、色々な感情がわき起こります。

 現地に赴かないと、分からないことが本当に多いと痛感しました。

 

 今回、案内いただいた現場は、10年前に被災した海岸防災林。

 宮城県では、この海岸防災林を未来に残すため、再び、クロマツを植林し、育林整備に取り組んでおられます。

  👉 みやぎ海岸防災林・森林づくり管理方針について - 宮城県公式ウェブサイト (pref.miyagi.jp)

 これらの取り組みが行われていることは知っていましたが、やはり、現地に赴かないと、気づかないことがたくさんありました。

 海岸防災林は、県管理と国管理に分けられ、合計で約1,100haにも及びます。

 ほぼ同時期にクロマツを植栽しているので、この1,100haの海岸防災林を時間差なく、管理し、育林しないといけません。

 

 植栽密度は5,000本/ha。

 一般的に海岸に植栽されるクロマツの本数密度は、10,000本/haとされています。

 これは、樹木の上長成長(上へ上へ伸びる成長)を促すため、密植が勧められています。

 個人的には、10,000本/haは多い、というか、管理する上では大変なので、感覚的には「5,000~7,500本/ha」が良いんじゃないのかなと思っていたので、勝手ながら、今回の現場は裏付けになったような気がしました(^_^;)。

 

 海岸防災林は、宮城県管理だけで約750haもあります。

 ということは、下刈り面積がMAXで750ha。

 この面積だと、東京ドーム約160個分。

 東京ドームの草刈りを160回行う・・・。

 クロマツは、375万本・・・。

 

 一番始めに植栽したエリアでは、初回の本数調整伐(保育間伐)が行われていました。

 1伐3残の列状間伐で、伐採列は汀線(海岸線)と並行になっています。

 個人的な所感として「良いクロマツ林(^o^)」。

 海岸防災林の森林整備は、県の公共事業として発注していますが、見事、その成果が出ている、非常に好印象・好評価のクロマツ林だと思いました。

 課題はあるものの、1つ1つ取り組めば、このクロマツ林が「未来に残せる」イメージしか湧かない(^_^)v。

 

 次回の本数調整伐は、残された3残の真ん中を列状で伐採することになります。

 伐採したクロマツを放置すると、マツ枯れを引き起こすマツノマダラカミキリを誘引する恐れがあるため、伐採したクロマツは全て、持ち出しして、廃棄するとのこと。

 伐採木の搬出に加え、廃棄する費用も莫大・・・。

 これからの本数調整伐に向けて、森林整備の方法や機械化について、参加者同士で議論を交わし、いくつかの案を出せたので、今後の進展に期待が持てそうです(安くはないけど、難しい技術ではないので、出来ると思います)。

 

みやぎ海岸林再生みんなの森林づくり活動について - 宮城県公式ウェブサイト (pref.miyagi.jp)

 

 クロマツ林もある程度、成長してきたので、そろそろ防風垣を除去するとのこと。

 全て木製なら世話がないのですが、大きなボルトで組み立てられているので、ボルトを取り除く必要があり、これら撤去作業も大変です。

 この撤去についても、議論を重ね、結果、人力でボルトを外しまくるが、一番低コストで一番早いかもねという話に。

 

 今後の森林整備を進める上で、一番の課題が「クズ処理」。

 展葉が始まったばかりなので、分かりにくいですが、現地では、びっしりとのクズの根が・・・

 この海岸防災林は、盛土した上にクロマツを植栽していて、盛土した土の中にクズの種があり、繁茂したのではないか、と考えられています。

 海岸防災林の再生にあたり、造成の提案は出ていましたが、その土の中に含まれるクズなどの種子が与える悪影響を、誰も想定できなかったのではないかと思います。

 実際、治山工事や林道工事では、このような問題は指摘されています。

 しかし、奥山で行われている工事なので、人目に付かない上、実害を感じないため、特に注目されていません。

 それが、実害がある形で表面化された問題が、この「クズ」です。

 現時点で、海岸防災林を未来に残す上で、一番重要な施業は「クズ処理(つる切り)」だと思います。

 このまま放置すれば、クズはドンドン広がり、クロマツを覆っていきます。

 下刈りだと、地上部しか刈り取れないので、根株を取り除いたり、根株に薬剤処理を施す「つる切り」という施業が必須です。

 本数調整伐で伐られた伐採列とクズの相性は最悪です。

 伐採列に光があたるので、それを求めて、クズが伐採列をズバっと走って行くと思います(というか、すでに走ってます)。

 

 確かに色々な課題を抱えていますが、現状としては、「海岸防災林が未来に残せる」可能性は十分にある、希望ある状況だと感じています。

 これまでの10年間、想像も付かないような苦労があったと思いますが、投資効果は確実に出ていると感じました。

 この海岸防災林が未来に残せるよう、弊社として何が出来るのか、個人として何が出来るのか、考える、向き合う良い機会になりました(マジで、移住か移転を考えてしまう)。

 

 宮城県の海岸防災林の取り組みに関する情報です。

 面白い取り組みが多いので、是非、のぞいてみて下さい。

「みやぎグリーンコーストプロジェクト」始動 - 宮城県公式ウェブサイト (pref.miyagi.jp)

「みやぎグリーンコーストプロジェクト」のPR動画公開 - 宮城県公式ウェブサイト (pref.miyagi.jp)

 

 Yahooさんも支援されています。

みやぎ沿岸の森プロジェクト - CSR - ヤフー株式会社 (yahoo.co.jp)

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東北視察② 岩手県 株式会社柴田産業

2022年05月12日 | 株式会社はぐくみ幸房のお仕事

 植林から伐採までの一貫施業に加え、製材も手がける「株式会社柴田産業(岩手県二戸郡一戸町)」さんの視察2日目。

 国内で数台しか導入されていない次世代型ハーベスタ「Highlander」、そして次世代型フォワーダ 1050F4が稼働している現場にご案内いただきました。

 

 「百聞は一見にしかず」なので、動画をご覧下さい。

 最後の方にオペレーター目線の動画もあるので、そちらも是非、ご覧下さい。

 

 ちなみに、Highlanderとフォワーダ 1050F4は、我々見学者が試乗体験をしているため、本来の作業速度ではありません。

■次世代型ハーベスタ「Highlander」と次世代型フォワーダ 1050F4

 

 

次世代型フォワーダ1050F4

 

 Highlanderの操縦室。

 一度乗ったら、「乗りたい!」って、言う方が多いと思います。

 事務系の僕ですら、ノートPC持って、この中で仕事したい!、仕事できる!って、思うほどの乗り心地です。

 

 土壌の状態に寄りますが、傾斜10~15程度なら登れるし、ウインチを付けて車体を引っ張れば、15~20度程度まで登れるそうです。

 

 

 さて、この2体がセットになることで、

 キレイに並ぶ丸太の列が出来るので、その後の、集材作業も効率が上がります。

 何より、新人に機械による集材・積込の作業技術を身につけてもらうため、人材育成に適した作業環境を整えることだが出来るていう点も魅力的です。

 

 

 最後は、Highlanderのオペレーター目線の動画です。

 僕たちの会話は無視して、ご覧下さい(^_^;)

 

 

 導入できる事業体や地域に限りはあると思いますが、効率を上げたい、安全面を向上したい、生産性を上げたい、素早い素材供給に対応したいなど、現状からの変化、組織として成長したいのであれば、可能性の1つとして、機体の性能や能力を学習することをオススメします。

 機械の導入にあたっては、減価償却や生産量を考えないと行けませんが、僕が視察した限り、導入事例が少ない現時点だと、以下のメリットが考えられます。

 ①生産量が上がる。

 ②素材不足の時に起こる突発的な注文に対応できる。

 ③注目される。

 ④「この機械に乗りたい」から求人の問い合わせや就職希望の相談から、人材確保に繋がる。

 ⑤効率的な新人育成の環境を整えられる。

 

 特に、この先の人材確保が、さらに難しくなることを考えると、③と④の効果は、全国に普及する前に導入した事業体だけの特権ですね。

 素材生産部門だけでなく、事業体全体としての導入効果を見ることが大切だと思いました。

 でも、それは、経営者の英断がないと得られない効果です。

 その結果、中古だけど、2台目の導入に繋がったわけですから。

 成長企業との触れあいは、最高です!

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東北視察① 岩手県 株式会社柴田産業

2022年05月11日 | 株式会社はぐくみ幸房のお仕事

 植林から伐採までの一貫施業に加え、製材も手がける「株式会社柴田産業(岩手県二戸郡一戸町)」さんの事務所へ訪問。

 実際、弊社の事業として「何が」出来るのか、未知数ではありますが、人脈づくりも事業を進める上での投資と考え、本日より3日間、東北地方に出張しています。

 

 株式会社柴田産業さんに関する情報は、下記URLからご覧下さい。

岩手の山を元気にしたい!社会貢献をコンセプトに活動する(株)柴田産業 (sangyou348ta.wixsite.com)

 

 岩手県の地理は分からないところではありますが、柴田産業さんの作業エリアは、岩手県の中でも緩傾斜地が多いということで、次世代型ハーベスタ Highlander 4W(オーストリア・KONRAD 社製)と次世代型フォワーダ 1050F4(スウェーデン・Gremo 社製)を取り入れ、新たな作業システムを構築したという点で、注目されています。

 詳細はこちらのURLからご覧下さい。

【路網の整備と併せた合理的な林業機械作業システムの導入】 (maff.go.jp)

 

 高価な機械の導入と作業システムと言ったこの手の話になると、減価償却や稼働日数を指摘されがちですが、柴田産業さんは、自社で製材もしているので、素材生産部門で稼働日数が足りなかったとしても、導入により会社全体がプラスになったという点で、導入した効果もあり、現在、High landerを2台所有しています(1台は減価償却済み)。

 とは言え、導入にあたっては、かなりの挑戦だったと思います・・・。

 社長さん自身、成長志向・上昇志向をすごく持っておられるので、この先も成長していく企業だなと感じ、良い刺激をいただきました。

 

 造林部門では、mont-bellと連携し、苗木袋(苗木リュック)を作られたと言うことで、弊社も1袋購入させていただきました。

 

 Highlanderの整備も自社で出来るよう、工具を詰め込んだ専用車を作り、他社で整備を依頼すると○十万~○百万円かかるコストを削減。

  さらに、「ブーメランフレーム」という工法も開発。

 

 造林~伐採~製材~建築までを手がける会社って、全国的にも珍しいと思います。

 もちろん、どの地域でも真似できるわけではありません。

 結局のところ、「その地域に適した」方法を模索し、地域経済をどのように回していくのか、考えて考えて、試行を重ねて、と言うことですね。

 組織は人の集まりです。

 人の成長志向・上昇志向が停滞したとき、組織も停滞します。

 

 現場に対してPDCAサイクルとか、言ってますが、経営も同じ。

 今が良ければ、それでいい。という考えの下、思考を停止してしまうと、組織の成長は望めないと思います。

 

 経営の在り方やこれからの林業の在り方などなど、共通点が多く、終始、盛り上がりを見せた1日でした。

 明日は現場で、Highlanderの活躍を見てきます!

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アシダカグモ コアシダカグモ 見分け方

2022年05月09日 | 昆虫類+αのお話

 家の中で見かけると「ギョッ」としてしまう手足が長~い「アシダカグモ」と「コアシダカグモ」。

 アシダカグモやコアシダカグモは、ゴキブリやムカデを捕食してくれる衛生害虫ハンターなので、我が家では、大切なパートナーとしてお付き合いしています。

 

 なので、ついつい、見つけてしまうと、触れあいたくなります。

 アシダカグモやコアシダカグモは、巣を張って捕食するタイプのクモではなく、素早い動きで捕食するタイプです。

 だけど、糸を出さないわけではありません。

 実際に触れあってみると、結構、糸を出しています。

 

 アシダカグモとコアシダカグモの見分け方ですが、

 

 アシダカグモは、眼の下に白いライン模様があります。

 コアシダカグモは、眼の下に白いライン模様がありません。

 

 コアシダカグモの腹部には、白っぽい三角のような模様があります。

 アシダカグモの腹部には、白っぽい三角のような模様がありません。

 

 アシダカグモとコアシダカグモを見分けるには、この2点がとても分かりやすいかなーと思います。

 

 ゴキブリやムカデを捕食してくれるので、是非、大切なパートナーとして共存して下さい。

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タラノキ 増やし方

2022年05月08日 | 山菜・キノコなど食を楽しむお話

 山菜の王様「タラノキ」。

 簡単に増殖することができます。

 タラノキはトゲが多いので、トゲがない「メダラ」の苗木を育てています。

 今回は、その方法をご紹介します。

 

 

 

 

 まず、タラノキの根を採取します。

 採取した根は乾燥しないよう、すぐに水へ浸けます。

 根を採取する時期は3月頃が最適ですが、5月上旬でも乾燥に気をつければ大丈夫です。

 根を採取するときは、親木を傷めないよう、手鍬などで優しく掘って、剪定バサミで7~8cmの長さで根を切り採り、掘り起こした土は元通りにかぶせます。(写真は根をゴソッと採取したものなので、7~8cmに揃っていません。)

 それと一番重要なこと!

 地主さん(所有者さん)の許可をきちんと取って下さい

 

 根を採取したら、移植します。

 

 黒ポットに野菜・園芸用の土を入れ、長さ5cmほどに切り直したタラノキの根を入れ、軽く土をかぶせます。

 もしくは、土を入れた黒ポットに根をブスッと差し込むだけでもOKです。

 あとは根が乾燥しないように潅水してあげて下さい。

 ホント、簡単に苗が作れます。

 

 4月後半くらいから埋めた根から芽が出てきます。

 1ヶ月後。

 ご覧のとおり、ワッサーと芽吹いてきます。

 

 これを1年間、育てたら畑や山に植えます。

 

 タラノキは、日当たりの良い環境を好む陽樹で、ほかの樹木の下では上手く育たないので、植える際は光環境にご注意下さい。

 ただし、日当たりを好むといっても、夏場の高温と乾燥は、タラノキに限らず、多くの樹木はストレスになります。

 山や畑に移植した当年は、高温と乾燥に気をつけて、様子を見ながら、必要に応じて灌水してください。

 

※2022年5月の記事をリメイク

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ジャケツイバラ

2022年05月05日 | 樹木・草花のお話

 この季節、山や森の中を車で走っていると、色々な色の花が咲いていますね。

 特に、写真のような黄色い花は、美しいな~と、目を惹かれてしまいます。

 しかし!

 見た目が美しいこの花に、近づいてはいけません。

 これは「ジャケツイバラ」。

 非常にやっかいな棘を持つ、危険なつる性木本類です。

 

 ジャケツイバラはマメ科なので、一輪の花をじっくり観察すると、フジの花(というか、マメの花)にそっくりです。

 

 葉は偶数羽状複葉。

 

 葉も丸みがあって、可愛いように見えますが、トゲがエグい・・・(>_<)。

 

 若いジャケツイバラに至っては、丁寧なことに棘の返しまでついてます。

 

 若いジャケツイバラの群生に突っ込んでしまうと、トゲと服が絡んでしまい、身動きが取れません・・・。

 無理矢理引きはがすとトゲが残ったり、服が破けたり・・・。

 もちろん、肌もボロボロです(T_T)。

 

 蛇も絡むからジェケツイバラ(蛇結茨)。だそうです。

 

 下刈りの現場で、こやつに出会うと、嫌になる。

 刈り払っても刈り払っても、服にしがみつく!

 外しに掛かると、今度は、手袋に絡みつく!

 

 下刈りの隔年刈り?無下刈り?

 ジャケツイバラが生える場所で、そんなことしたら、大変ですね!

 「隔年刈り×ジャケツイバラ」の組み合わせは最悪ですね!

 2年も放置されたジャケツイバラなんて、出会いたくもないですね!

 雑木や草の生え具合だけじゃなく、種類を把握した上での判断も必要ですね。

 

 明るい環境に生えるので、林内が暗くなれば、自然消失します。

 なので、日当たりの良い林縁部に残ることが多いです。

 日当たりの良い林縁は、山から落石を防ぐ落石防止の金網ネットが道路際に施工されています。

 そういう場所に、生えていることが多いので、車に乗っているときに、よく見かける。というわけです。

 

 皆さんのエリアに、ジャケツイバラってありますか?

 ジャケツイバラの前では、タラノキもカラスザンショウもキイチゴも可愛く見えますよ。ホント。

2019年5月の記事をリメイク

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