はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

メリケントキンソウ

2024年04月13日 | 危険な生き物のお話

 春の危険な植物「メリケントキンソウ」。

 メリケントキンソウは、南アメリカ原産の外来生物です。

 日本では、1930年代に和歌山県で発見されたそうです・・・。

 

 このメリケントキンソウ、日本各地に広がりつつあり、公園、芝生、空き地など私たちの生活エリアで繁殖しています。

 草丈は5~10cm程度で、地面を這う様に生えています。

 実は、シロツメクサやカラスノエンドウなどの下に隠れて、広がっていることもよくあります。

 

 何が危険かというと、メリケントキンソウの種にある「トゲ」です。

 このトゲが、刺さると痛い

 

 一般的なブルーシートやレジャーシートだと、貫通してトゲが刺さるので、芝生の上にレジャーシートを敷いて、座った瞬間にブスッ!なんてことが多々あります。

 

 メリケントキンソウは、10月頃に発芽し、4月頃に開花し、5月頃に結実します。

 結実する5月の時期が一番危険で、成熟した実に付くトゲが刺さると、とても痛い!

 

 メリケントキンソウが 最も危険な時期は5月 頃。

 

 そんな危険なメリケントキンソウを除去したい!という場合は、4月中頃までにメリケントキンソウを抜き取りましょう。

 5月になると、トゲがあるので、抜くのが大変です・・・。

 

 太陽が気持ちいい晴れた日に、芝生の上に腰かけた瞬間に、グサッ!

 

 子どもが楽しそうに芝生の上を裸足で歩いていると、グサッ!

 

 家族で芝生の上にシートを敷いて、お弁当を食べようとしたら、グサッ!

 

 メリケントキンソウが蔓延すると・・・

 芝生の上で、ゴロゴロできない。

 芝生の上を、裸足で歩けない。

 芝生の上で、お弁当が食べられない。 なんてことになります。

 

 メリケントキンソウを駆除したい場合は、結実するまでに行いましょう。

 

 なお、実にトゲを付ける目的は、トゲで刺した相手に実(種)を運んでもらうためです。

 

 靴の裏に刺さった実が、ポロッとどこかで落ちて、そこから蔓延ります。

 車のタイヤに刺さって、自宅の庭で、ポロッと種が落ちて、そこから蔓延ります。

 

 5月になったら、たくさんトゲをつける、危険な植物メリケントキンソウ

 皆さん、気をつけて下さい!

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ドクガ幼虫

2023年06月07日 | 危険な生き物のお話

 ドクガは、ドクガ科ドクガ属に属する鱗翅目(チョウ目)の昆虫です。

 毒蛾(ドクガ)という名前のとおり、幼虫の体毛には「毒毛針」があり、皮膚に刺さると激しいかゆみが伴う危険な毛虫です。

 幼虫の体色は黒く、脇や背面などにオレンジ色の模様があり、特徴的な見た目をしている毛虫です。

 生まれたばかりのドクガ、初齢虫の体長は1.0cm未満で、脱皮を繰り返しながら大きくなった終齢虫の体長は約3.5~4.0cmです。

 

 ドクガの毒毛針は、肉眼で見える毛よりも細く、それが皮膚に刺さると激しいかゆみを伴う皮膚炎を起こします。

 しかも、幼虫の成長が進むと毒針毛の威力も上がります・・・。

 ちなみに毒針毛は、蛹から成虫、そして、卵魂まで付けています。迷惑な話です。

 毒毛針は、外敵からの防御手段であり、刺激を与えると毒針毛を周囲に放出するため、基本的に近づいただけでは被害は及びません。

 

 ドクガを刺激することなく、上手くコントロールすれば、手に乗せても大丈夫ですが、マネしないでください (^_^;)。

 

 ドクガの幼虫は、8月下旬頃に孵化し、食草の上で糸を吐いて巣を作り集団で過ごします。

 10月後半、地面近くで巣を作り、集団で固まって越冬し、春になると活動を再開します。

 6月、十分に成長した幼虫(体長2.0cm以上)は、集団生活から単独生活に変わり、サクラ、ウメ、コナラ、クヌギ、カキノキ、イタドリなど色々な葉を食べます。

 脱皮を繰り返し、徐々に体長が大きくなると、毒針毛も発達するため、6~7月にドクガによる被害を受けやすくなります。

 成虫は、7月後半~8月前半に交尾し、食草植物に卵を産み、一生を終えます。

 

 これから、ドクガの幼虫が大きくなり、被害を受けやすい時期になりますので、皆さんも注意してください。

 全体が黒く、脇がオレンジ色の毛虫は注意してください!

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畑に潜む危険な虫

2022年05月03日 | 危険な生き物のお話

 あぶない虫と言えば、真っ先にスズメバチやマダニが頭に浮かぶと思います。

 今回は、畑に潜むスズメバチやマダニ以外の危ない虫についてのお話です。

 体内に毒液をもつタイプの虫で、その毒液に触れると皮膚炎を起こしてしまいます。

 

 「アオバアリガタハネカクシ」

 体長約6-7mmと非常に小さい虫ですが、体液にペデリンという成分を含み、うっかり潰して、皮膚に体液が付着すると水膨れが起こり、体質によっては、激痛が続くこともあります。

 また、体液が眼に入ると、激痛があり、結膜炎や虹彩炎を引き起こすことがあります。

 もし、体液が皮膚に付着したら、その部分を水でしっかりと洗い、ステロイド含有の抗ヒスタミン剤を塗布し、冷やして下さい。

 眼に入った場合は、すぐに水で洗い流し、病院(眼科)での診断を受けましょう。

 

 アオバアリガタハネカクシは、湿気のある場所によく潜むため、水田や河原などで、よく出会います。

 写真だけでは、サイズ感が分からないと思うので、動画をご覧下さい。

 小さい姿でウロチョロするので、畑仕事の際は、うっかり触れたり、潰したりしないように気をつけて下さい。

 

「ツチハンミョウ」

 青っぽいボディに「おっ!」と、引き付けられる方がいるかもしれません。(僕は引き付けられるので(^_^;))

 しかし、うっかり触れて、刺激を与えてしまうと、関節から黄色い毒液を出し、その毒液が皮膚に付着すると水膨れが起こり、激しい痛みを伴います。

 この黄色い毒液には、「カンタリジン」という成分が含まれており、この毒液が体内に入ると死に至ると言われています。

 ちなみに、致死量は30mg・・・だそうです。

 

 実は、ツチハンミョウの毒は、江戸時代に暗殺用の吹き矢の毒液として使われていたそうです。

 いわゆる「ハンミョウの毒」とは、このツチハンミョウの毒をいいます。

 

 ツチハンミョウは、森の中にも生息しますが、普通に畑でも見かけます。

 動きがゆっくりなので、畑仕事の際は、うっかり触れたりしないよう気をつけて下さい。

 

 ツチハンミョウと同じく「マメハンミョウ」という虫も、「カンタリジン」を含む毒液を出します。

 このマメハンミョウも暗殺に使われていたらしい・・・です。

 マメハンミョウの死体を乾燥させ、粉末にしたものとご飯を混ぜ、ターゲットに食べさせていたそうです。

 また、マメハンミョウは、ダイズ、ジャガイモ、ナスなどを食害する農業害虫でもあります。

 このような作物を育てている方は、マメハンミョウに気をつけて下さい。

 なお、マメハンミョウの写真は、僕の手元にないので、写真なしで説明させていただきました(^_^;)。

 

 なお、ツチハンミョウやマメハンミョウの毒液が皮膚に付着した場合は、直ちに水で洗い流し、冷湿布し、抗ヒスタミン剤含有ステロイド剤を塗布して下さい。

 症状が酷い場合は、病院(皮膚科)を受診して下さい。

 

 以上のように、ハチやマダニ以外にも危ない虫が、身近に潜んでいます。

 畑仕事や除草作業など、土に触れるときは、アオバアリガタハネカクシやツチハンミョウに気をつけて、作業して下さい。

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マダニに噛まれたら ②

2021年07月15日 | 危険な生き物のお話

 ウイルスや細菌を保有するマダニに咬まれると、重症熱性血小板減少症候群や日本紅斑熱、ライム病、野兎病などの感染症を発症します。

 マダニに咬まれた。

 マダニに咬まれていたのかもしれない。

 という時で、

 

 38度以上の熱がある。だけど、鼻水や咳はなく、風邪では無さそう。

 加えて、吐き気がある、下痢、腹痛といった消化器官系に異常を感じる。

 (人によっては、筋肉痛などの症状もあらわれます。)

 以上の様な症状を感じたら、感染症を疑い、病院で診察を受けましょう。

 (病院に行く時は、除去したマダニを持参しましょう。自分で除去できない時は、マダニを付けたままで。)

 

 マダニがいそうな場所に行った時は、家に入る前や車に乗る前に、衣服を脱いで、はたいて、マダニを払い落としましょう。

 もしくは、ガムテープやコロコロで衣服に付いているかもしれないマダニを取り除きます。

 そして、お風呂では、体にマダニが吸着していないか、確認するように体を洗いましょう。

 背中とか、自分で確認できない箇所は、家族の方や鑑を使って、確認しましょう。

 

 と、ここまで、読んでいただいて、大変申し訳ございませんが、僕が書いたものを読むより、厚生労働省や国立感染症研究所のホームページをご覧いただいた方が、より正しく、より詳細です。(^_^;)

 

ダニ媒介感染症|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

重症熱性血小板減少症候群(SFTS) (niid.go.jp)

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マダニに噛まれたら ①

2021年07月13日 | 危険な生き物のお話

 登山やハイキングは楽しいものですが、やはり気を付けたい「マダニの被害」(゚Д゚;)・・・。

 もちろん、自分が咬まれるのはイヤだけど、子どもが咬まれるのもイヤですね・・・。

 ある日、子どもの体にマダニが咬みついていたら・・・、ゾッとしますよね....

 

 今回は、そんな場面に出会った時の対策についてのお話です。

 

 マダニに咬まれて、一番恐ろしいのは、マダニを通じて発症する感染症です。

 ウイルスや細菌を保有するマダニに咬まれてしまうと、ライム病、日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの感染症にかかってしまいます。

 

 まず、咬みついたマダニを見つけても、絶対に、無理矢理、引き剥がさないでください。

 そもそも、マダニの牙には、釣り針のように返しが付いているので、引っ張っても引きはがすことはできません。

 力任せに、無理矢理引き剥がすと、皮膚に牙が残り、写真にあるような肉芽腫(にくげしゅ)が出来る可能性があります。

 

 次に、マダニの体を摘まむように取り除こうとすると、マダニの体液が体内に入り、感染症になるリスクを高めてしまいます。

 なので、絶対に、マダニの体を摘まんだりしないでください。

 上の写真のように、マダニの体を摘まんで、取り除いてはいけません。絶対に!

 

 そのため、ピンセットを使うことも、あまりオススメできません。

 

 そこで、使う道具がマダニ除去専用のアイテム「ティックツイスター」です。

 二又に分かれた先端の隙間に、マダニの口器を挟み込み、クルッと回すだけで、簡単にマダニが取り除けます。

 マダニの牙は、簡単に抜けない様、返しがついているので、引っ張っても、簡単には外れませんが、クルクルと回すこと、簡単に取り除くことが出来ます。

 

 なお、マダニが吸着して、長時間経過すると、皮膚にガッツリと入り込んで、簡単に外れない時があります。

 その場合は、病院で除去してもらいましょう。

 

 また、自分でマダニを除去した場合も、除去したマダニを持参して、病院で診察を受ける事をお勧めします。

 もしかすると、感染症を発症する可能性や皮膚にマダニの牙が残っている可能性があるので。

 牙が残って、肉芽腫が出来たら、嫌ですよね・・・。

 

 また、以前は、マダニを火で炙ってから除去すると言われていましたが、除去方法としては正しい方法ではないとされています。

 

 マダニは、意外なところで吸着していることもありますので、じっくりと、チェックして下さい。



 

 ちなみに、ヘビもマダニに咬まれます。

 鱗の隙間を上手に咬み付いてます・・・。

 

 そして、マダニに咬まれたネコやイヌを通じて、飼い主が感染症にかかるという報告が出ています。

 自分だけでなく、ペットにもマダニが付いていないか、確認して下さい。

 もし、ペットにマダニが付いていたら、ティックツイスターを使って、クルッと回して、除去です!!

 

 今回ご紹介した「ティックツイスター」は、人間はもちろん、犬や猫、ヤギなどの動物にも使うことが出来ます。

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オシロイバナ

2020年08月12日 | 危険な生き物のお話

 赤い花を咲かせるオシロイバナ。

 しかし、オシロイバナにはがあります(>_<)

 

 オシロイバナは多年草の植物で、メキシコ原産の外来種です。

 江戸時代に観賞用として輸入され、栽培されていたものが各地で野生化しています。

 花が夕方に開花するので、「ユウゲショウ(夕化粧)」とも呼ばれています。

 オシロイバナの送粉(花粉を運ぶ)には、スズメガの吸蜜が大きく関わっていることが有名です。

 夕方に開花するオシロイバナと、日中はじっとしていることが多いスズメガの相性は、抜群なんでしょうね(^_^)!

 

 赤い花が咲くのに、名前はオシロイバナ。

 この名前の由来は、「種」にあります。

 この黒いものが、オシロイバナの種です。

 この種を割ると、白い粉状の胚乳が出てきます。

 これを「白粉(おしろい)」に見立てて、白粉花→オシロイバナ。

 

 昔、オシロイバナの種から白い粉をとって、顔に塗るお化粧遊びをした方もいるのでは?

 だけど、オシロイバナの種子は有毒なので、遊ぶときは気をつけて、絶対に口に入れないで下さい!

 

 オシロイバナには、「トリゴネリン」という成分が含まれており、間違って口に入れてしまうと、「強い利尿作用、嘔吐、頭痛、激しい下痢」などの症状を起こします。

 なお、種子だけではなく、オシロイバナ全草が有毒で、特に種子と根の毒性が強いので、種子から白い粉をとって、「白粉のお化粧遊び」をする際には、十分に気をつけましょう。

 そして、遊んだ後は、必ず手をしっかりと洗って下さいね!

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スズメバチ 予防と対策

2020年08月11日 | 危険な生き物のお話

 毎年20名前後の死亡者を出している野外で最も危険な生き物と言える「スズメバチ」。

 この季節になると、次第に大きくなった巣が目立ち始め、「いつの間に!?」と思うような場所で、巣が見つかっているところもあるかと思います。

 今回は、スズメバチに刺される時、刺された時の症状、刺されないための対策と予防などについてのお話です。

  

■スズメバチに刺される原因■

 大きく分けて2つ。

  ①スズメバチを攻撃した

  ②スズメバチの巣に刺激を与えた

 主に②で刺される事例が多いと思います。

 直接、巣を刺激しなくても、振動を与えた・触れた枝の先端が巣に触れた・巣の近くを歩いて振動を与えたなど間接的に巣を刺激した場合も刺されます。

 巣を刺激するつもりはなくても、スズメバチが攻撃されたと判断すれば、(理不尽ですが・・・)刺されます。

 ホント、こんな垣根の中に巣を作るな!と、訴えたい ( `ー´)ノ。。。

 

■スズメバチに刺されたときの症状■

 一般的な話になりますが、刺されたときの症状です。 

  ①刺された箇所が腫れる

  ②ショック症状

 ショック症状は、さらに3段階に分かれます。

  軽度:顔や体が赤くなる、吐き気、発汗、めまい、全身にじんま疹など。

  中度:喉が詰まった感じ、喉の痺れに渇き、胸の苦痛、腹痛、下痢、嘔吐、頭痛、めまい、全身のむくみなど。

  重度:呼吸困難、血圧低下、動悸、口から泡を吹く、手足が痺れる、唇の失血、脱力感、耳が聞こえにくくなる、目が見えにくくなる、体がうずくまるなど

 

 一番、危険な症状で、配慮すべき症状が「ショック症状」です。

 刺された直後は、なんともない場合が多く、ショック症状は刺されてから15分以内に発症するとされています。

 なので、刺されてから15分以上経過し、ショック症状が出なければ、腫れで終わる場合が多いと言われています。

 ただし、ショック症状が出たら、速やかに病院へ運ぶしかありません。

 救急車など車が横づけできる場所はともかく、山の中では、刺された人を運び出さないといけません。

 そして、一番怖いのは「アナフィラキシーショック」。

 昔から「ハチに1度刺されたら2度目は死ぬ」と言いますが、これは正しくありません。

 アナフィラキシーショックはハチ毒に対するアレルギーの有無が関係しています。

 そして、アレルギー体質は人によって異なるため、本当に2回目で亡くなる方、10回刺されても大丈夫な人、20回刺されても平気だった方が21回目で命を亡くすこともあります。

 

■スズメバチへの予防■

 スズメバチに刺されるリスクを抑える・被害を最小限に抑えるため、予防は必要です。

  ①巣に近寄らない、触らない

   見つけたら危険表示を行い、注意喚起を行う(駆除業者へ依頼。)。

 ②黒いものを身に着けない

  ハチは、黒いものに対する攻撃性が高いので、森の中では、黒いものを身につけないようにしましょう。

  そのため、髪の毛や顔辺りは標的になりやすく、もっとも被害を受けやすい部分になります....。

  頭を覆い隠せる深めの帽子をかぶり、少しでも黒い部分の露出を抑えましょう。

  ちなみに、ミツバチは、あまり黒いものに反応しません。

 ③近寄ってきたハチを追い払ったり、殺虫スプレーをかけない

  攻撃された!と思って、反撃してくることもある。

 ④香水、整髪料、清涼飲料水、柔軟剤など甘い香りがする物は避ける

  ハチは匂いでコミュニケーションを取ります。

  そのため、整髪料、香水、清涼飲料水、柔軟剤など香りが強いものは、ハチの攻撃性を高めるおそれがあります。

  森の中では、香りが強いものを持たない・身につけないようにしましょう。

 

■スズメバチの攻撃パターン■

 スズメバチに刺されないため、もう1つの予防策として、スズメバチの攻撃パターンを知ることです。

 ①スズメバチは巣に近づく者がいると、巣の見張りバチが警戒し、近づく者や巣の周辺を飛び回る。

  もし、自分の周辺をぐるぐると飛び回るハチがいたら、巣に近づいている可能性があるため、気を付けること。

 ②それでも、さらに巣に近づくと、警戒飛行中の見張りバチが、羽音と牙を使って、「ガチガチ」という警戒音をだし、「近づいたら刺すぞ!」と脅す。

 ハチを刺激せず、ゆっくりと低い姿勢になり、その場から離れる。

 もし、ハチの巣を見つけたら、「巣が近くにある」という、危険表示をしておく。

 

 

 ↑ この牙を「ガチガチ」ならす・・・コワイ・・・。

 

 ③間接的に巣を刺激した(振動を与えた等)時、ハチの威嚇を無視・威嚇に気づかず、そのまま巣に近づいた時、巣から大量のハチが飛び出し、警戒バチ・威嚇バチが先頭に刺しにくる。

 直接巣を刺激したり、巣を壊したりすると、問答無用に襲いかかってくる。

 「こいつは敵だ!」というフェロモンを出し、次々と巣からハチが襲ってくる。

  噛みついて何度も刺しまくったり、毒針から直接毒液をかけたりする。

 

  頭上でタオルなどを振りまわしながら、姿勢を低くし、早くその場から離れる。

  このとき、殺虫スプレーがあれば、まきながら逃げる。

 ただし、スズメバチが近寄ってきただけの場合は、殺虫スプレーをまいてはいけない。

  =ハチを刺激し、反撃するおそれがあるから。

 でも、スズメバチに攻撃されたら、殺虫スプレーをまきながら逃げる。

  =何をしても、刺しにくるので、スプレーをまいて、攻撃を緩ませる。

 

 

■刺された時の対策■

 スズメバチに刺された時の一般的な対策について

  ①刺された時、ハチの巣が近くにある場合は、その場から避難する

  避難したら、日陰で、横になって休ませる。

  ベルトやボタンなどをはずして、楽な姿勢にしてあげる。

 ②毒針が残っていたら、吸引器で取り除く(同時に毒も取り除ける)

  ▶指などで摘み出さない。針に毒液が残っていると、さらに体内に毒液が入ることに・・・。

  ▶口で直接、毒液を吸い出したりしない。二次感染の防止。

 ③毒は水に溶けやすいので、傷口を摘んで、毒を出しながら洗う。 

 ④患部に、抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏を塗って、冷やす。

 ⑤吐き気、下痢、じんま疹、全身のむくみ、呼吸困難などショック症状と思われる症状が出たら、すぐに病院へ運ぶ。

 

 ハチに刺されたら「おしっこをかける」と言いますが、これは、間違った処置です。

 ハチ毒に対して、アンモニアが良いという科学的な根拠はありません。

 このような応急処置は、不適切なので、決して行わないで下さい。

※2017年8月の記事を改編

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マダニ 大きさ

2017年08月26日 | 危険な生き物のお話

 体を這っていたら、全身が気になってしまう生き物「マダニ」。

 その大きさは様々。

 小さいマダニ。まだ、これよりも小さいマダニがいて、多数の超ミニ・マダニが、ぶわ~ってくっつく時もあります。

 

 当時、1歳半の三男に吸血したマダニ。

 

 服にしがみ付いていたマダニ。

 

 大きさはこれくらい。

 

 シカに吸血しているマダニは、丸々と太っています。

 

 めっちゃ太ったマダニ。

 

 このサイズが体に付いてたら、ゾッとしますね。

 

 あと、ヘビの体もマダニが付いてるときがあります。

 もし、このアオダイショウがSFTSウイルスを持っていて、捕まえようとして、咬まれたら、危険かも・・・。

 ネコで亡くなった方がおられるので・・・。

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キイロスズメバチの巣

2016年08月31日 | 危険な生き物のお話

 引っ越しのため、しばらくブログをお休みしていました。

 ネットの接続も完了したので、再び、色んなネタを掲載したいと思いますので、よろしくお願いします。

 4月末に完成した新居に、色々あって、ようやく8月に引っ越ししたわけですが、なんと、キイロスズメバチに先を越された

 子供もいるし、駆除を考えたわけですが、何せ、屋根の一番高いところに巣をつくられたので、届かない

  

 とりあえず、ボールを投げて巣を壊したものの、すぐに修復されてしまう・・・

 結果的に2回とも修復・・・・

 さて、どうしたものか・・・・

 

 ちなみに、自分でスズメバチの巣を駆除する場合・・・

 すみませんが、以下、自己責任で行ってください

 

 ポイント1

 雨の日に行う

 ハチの翅は水に濡れると飛ぶことができません。

 雨の日、スズメバチやアシナガバチの巣を観察すると、巣にくっついて、ジッとしています。

 

 ポイント2

 夜に行う

 夜も巣にくっついて、ジッとしています。

 一方から光を当て、その反対の位置から巣を叩くと、ハチは光の方に寄って行きます。

 

 野外に作られた巣に限りますが、雨の日の夜に行うとスズメバチに襲われるリスクが低いということになります。

 もちろん、刺されないために長袖長ズボンを着て、その上に雨合羽を重ね、足元は長靴、手元は防蜂用手袋もしくは、刺されない厚めの手袋をし、頭と顔は防蜂網を被ります。

 身につけるものは黒色は避けて、白色、赤色、黄色などがいいです。

 ハチの巣駆除は、ハチに襲われるリスクを下げるのが1つのポイントだと思います。

 繰り返しますが、実施する場合は、自己責任でお願いします

 

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ヒノキの枯れ枝は、とても危険

2016年06月09日 | 危険な生き物のお話

 「ヒノキの枯れ枝は鉈で叩くな

 と、師匠に言われた(叱られた)ことがあります。

 理由は、ヒノキの枯れ枝は固く、鉈の刃が欠けることがあるから。

 なので、面倒でも、ヒノキの枯れ枝には鋸を使うようにします

 以前、ちょっとくらい・・・と思って、鉈を振り下ろしたら、欠けたことあるし・・・

 

 今回は、身をもって体験したヒノキの枯れ枝の恐ろしさについて。

 50~60年生のヒノキ林を歩いていました

 ところどころに、間伐したヒノキがあります。

 すると、こんな枝に地下足袋が刺さってしまいます。

 刺さったけど、スッと抜けたと思い、次の一歩を踏み出すと・・・

 足にグサ

 枝が地下足袋を貫通したまま、残っていたみたいで、それを踏んでしまった

 (←汚い写真をすみません

 抜いてみると、結構長い。

 その後、1~2時間、調査で山の中を歩けたので、大したことないと思って、帰宅すると、足が1.5倍に腫れていた。

 とりあえず、傷口を洗って、中の膿をつぶして、ドロッとした液体を出しました。

 いや~痛かった

 

 現在、3日が経過し、そこそこ歩けるようになりました

 今日の夜、眠って、明日の朝になれば、8割回復してるかな。

 明日も調査なので、足痛いなんて、言うてられません

 

 

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