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ヘビの種類 見分け方

2020年05月19日 | 爬虫類・両生類のお話

 本州に生息する在来種のヘビは8種類と、実は、それほど多くありません。

 日本に生える樹木の種類は、1,500種と言われているので、そう考えると、ヘビって、簡単に特定できると思います。

 というわけで、その8種類のヘビをご紹介します。

 なお、動画でも見分け方を紹介しているので、こちらもご覧くださ~い。

森の知識はぐくMOVIE「ヘビの見分け方」

 

 背中に4本の黒いラインがある「シマヘビ」。

 人間で言う白目の部分が赤い。

 シマヘビの幼蛇には、黒いラインがなく、横に太いライン模様があります。

 このライン模様は徐々に無くなり、黒いラインが目立ってきます。

 もちろん、眼は赤い。

 

 成長中なのかな?

 黒いラインが、うっすらなシマヘビ。

 

 

 体長2mにもなる「アオダイショウ」。

 性格が荒い子が多く、人を追い回すほど気の強い子もいます(^_^;)。

 捕まえると臭いにおいを出すので、あまり捕まえたくない!

 近づくだけで、臭いにおいを出す子もいるので、いやー難儀(>_<)。

 アオダイショウの幼蛇。

 マムシに似たくさり模様(ひし形模様)をもつので、マムシと間違って、殺されちゃうことも・・・(T_T)。

 

 ”咬まれたら、その日ばかりの命”が名前の由来の「ヒバカリ」。

 でも、毒ヘビではありません。

 体は細長くて、体長は最大で60cm程度。

 眼の後ろあたりにある白いライン模様が見極めるポイント!

 ヒバカリの幼蛇。ミミズ並みに小さい。

 幼蛇でも、白いライン模様が目立ちます。

 

 「ジムグリ」。頸部にほとんどくびれがなく、地面の穴に潜りやすい体型をしたヘビ。

 ジムグリの幼蛇。成蛇と異なり模様がある。

 幼蛇の模様の名残がある個体。

 ちなみに、木に登っているジムグリ。

 これは、めっちゃ貴重なシーン!(だと、個人的には思っている(^o^))

 

 「タカチホヘビ」。鱗の表面は虹色の光沢を放つキレイなヘビ。

 

 ミミズを食べるヘビで、乾燥や熱に弱いため、地上でうろつく姿を見ることは、ほとんどありません。

 体型は細長く、体長は最大で60cm程度。

 幼蛇も成蛇ともに、ほぼ同じ模様です。

 

 「シロマダラ」。体型は細長く、体長は最大で70cm程度。

 名前のとおり白と黒のまだら模様のヘビ。(言うほど、白くはないけど・・・)。

 夜行性で、なかなかお目にかかれないので、珍しいヘビです。

 ヘビ好きがもっともハイテンションになるヘビじゃないかな?(^_^;)。

 シロマダラの幼蛇。頭の後ろの白模様が目立つ。

 成蛇は頭の後ろの白い模様が薄くなる。

 

 

 

 ここから毒ヘビです(>_<)

 「ヤマカガシ」。

 顔まわり(あご周り?)が黄色いのが特徴です。

 地域によって、色や模様に差があり、写真のヤマカガシは関西のものです。

 

 ヤマカガシの幼蛇。

 黄色い模様が、マフラーみたいだなーと、いつも思ってみてしまう。

 大きくなると、赤い斑点模様がなくなり、頭の後ろの黄色いマフラーもなくなります。

 だけど、地域によって、赤い斑点模様が残るヤマカガシもいます。

 

 ヤマカガシの奥歯にある牙の付け根に毒腺があります。この上顎の奥の牙に深く咬まれると危険。

 

 そして、頸部にも毒腺があり、力を加えると毒が飛び出ます。

 目に入ると失明することも・・・。

 毒液は、白色だったり、黄色だったり・・・(^_^;)。

 

 「ニホンマムシ」。

 体型が太くて短いヘビで、くさり模様(ひし形模様)が一番の特徴ですね。

 体長は最大で60cm程度。

 ニホンマムシの幼蛇。

 小さくても、毒を持っているので、油断禁物です。

 ニホンマムシの毒牙。牙に毒腺があるので、咬まれると危険。

 

 最後に番外編。

 全身が真っ黒なヘビで、「カラスヘビ」とも呼ばれています。

 

 しかし、これは、体色の色素変異による現象で、シマヘビやヤマカガシに多いです。

 口(顎?)の下が白い、もしくは黒いとシマヘビ。

 ヤマカガシは黄色。

 この2種が多いという話で、これ以外のヘビも黒くなる場合があります。

 黒マムシとかいるんですよー

 

 その真逆のシロへビ。

 いわゆるアルビノと呼ばれる個体で、メラニン色素が欠乏したヘビですね。

 写真のアオダイショウ。眼が赤くないので、正式なアルビノではないのですが・・・。

 岩国のシロヘビで有名ですが、あれもアオダイショウです。

 アオダイショウだけでなく、白いニホンマムシ(白マムシ)なんていうのもいます。

 

 以上、本州に生息する8種類のヘビのご紹介でした。

 ヘビは成蛇と幼蛇で模様や色が異なります。

 また、地域差・個体差もあり、同じ種類のヘビでも、微妙に色や模様が異なることもあります。

 上記で紹介したヘビ8種類の写真は、ヘビの見分け方の参考になれば、幸いです。

 

※2017年7月の記事を改編


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (henkutuzizii)
2020-05-19 20:25:45
初めてコメントします
いつも興味深く拝見し
役に立ってます
返信する
Unknown (henkutuzizii)
2020-05-19 20:30:31
すいません
もうひとつ
記事の内容とは関係有りませんが

ハッシュタグについてです
#○○スペース#△△
のように
#の前にスペースを入れないと
ハッシュタグの意味が有りません
ちょっと気になったので
返信する
henkutuzizii様 (yamaikora)
2020-05-20 11:13:34
ハッシュタグについて、ご指摘いただき、ありがとうございます。
返信する
はじめまして (超新米爺ブロガー)
2020-06-23 00:33:59
はじめての訪問です
へびの見分け方の検索でこんな凄い人のブログに
当たってびっくりしました。
自然界のインストラクターですね
多岐に亘ってしかも緻密に
動画の声から40歳代でしょうか
ちなみに山いこらのいこらってどんな意味?方言?

まだちょっとしか見てないので楽しみます。
わたしのブログにもあそびにきて下さい71歳の超新米爺ブロガーです
返信する
山いこら様へ (超新米爺ブロガー)
2020-06-24 00:34:58
ニホンマムシの照会の中に
幼蛇7でもきとんと毒を出すと有りますが、
きちんとの誤りか別の意味があるのですか(あげあしとりではありません)
返信する
Unknown (yamaikora)
2020-06-26 05:42:04
超新米爺ブロガー様
いつもありがとうございます。
山いこらの「いこら」は、「行こうよ」と言う意味で、和歌山の方言です。
マムシ幼蛇の「きとんと」は「きちんと」の誤字なので、修正しておきます。
ありがとうございました。
返信する
参考になりました (緋色)
2020-07-19 19:31:49
私は小さい時に箱に入れて蛇を飼ってて親に怒られた世代です(どんな世代だよ)
無暗に怖がらず、無暗に安心せず、正しい知識を持って、正しい対応しないといけませんね。
参考になりました。
ありがとうございました。
返信する
Unknown (リンデンバウム)
2020-08-07 21:14:33
今晩は。はじめまして。
先程、野良猫サンが細い蛇サンを連れて来ました。正確には追って連れて来ました。夜に動く茶白い蛇サンです。どうやらシロマダラサンみたいです。 たいへん参考になりました。ありがとうございます。
返信する
Unknown (ほくほく)
2021-09-05 09:50:57
まだら模様の小さな蛇を見たので種類が知りたく、検査からきました。とても詳しくく写真も多く参考になりました👍👍

見かけた蛇はアオダイショウの子どもだろうと思います
返信する
Unknown ()
2024-12-05 02:08:35
こんな昔の投稿に言うべき内容ではないかもしれませんが、下の方でアオダイショウとして紹介されている白蛇はおそらくテキサスラットスネークの間違いだと思われます。
返信する

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