ショット

見えないものを見る 感じたことを写真と文章でつづる暮らしと自然のフォト日記

泳ぐ庵主様

2015-01-22 16:06:52 | 日記


まえに受講した脳力アップ講座 そのOBが集う会が始まった
その1回目は 尼僧の講義だった妙好庵 中野俊光さん

在家にありながら高校卒業後富山県高岡市で修業し
のちに駒沢大学入学 卒業後は焼津や三重の寺などを経て 

57歳から16年間 藤枝滝沢龍雲寺住職を務める 2年前から妙好庵主となる
生い立ちから修業時代の話し 住職としての役割 弟子への教えなど話された

三重の寺は山奥でマムシを売って生活する地域だった
仏壇や座布団にもヘビがいた それは我慢できたが

紀州 木の国 雨の国といわれるようにムカデも多くて耐えられなかった
住職のいない龍雲寺の再建は 檀家など人に守られているおかげだった

修業中の富山では仏事を大事にして その家の先祖の命日月には
必ず 僧侶と共に供養する また人が死ぬ前に僧侶が読経を唱える事もある

こちらに来てから 見舞いに病院まで行って檀家には喜ばれたが 
他の患者から縁起が悪いなどの苦情が多くて行けなくなった

寺の跡取り育成も自分の修行を弟子にぶつけてもうまくは行かない
自分のものだと思わず 寺があずかっているものだと思うようにした

この世のなかに満点の幸せはないという
薬師寺の若き僧侶の言葉も引用された

70歳になると反省することや学ぶことが多いと気づく
気づくことであきらめもつく 来世に望みを掛けて過ごせばよい

坊さんは元旦に遺言のようなものを毎年書き変えるという
エンディングノートというものだ

現在週1はプールに通い足腰を鍛えているという 俊光さん
<只 今生きて ここに在る事の幸わせ>という言葉を頂いた

尼さんとお呼びするのは失礼かと伺った 尼さんは差別用語だという
庵主さんと呼ばれている 「お坊さん」「おっさん」でも良い