さぁ、山中湖にお別れをし、宮ヶ瀬を目指して道志林道(R413)に入ります。
デミオXD の時もココで走りをチェックしましたが、今でこそ全線舗装されたものの、車にとってはかなりハードな道です。
一般道でも感じましたが、やはりサスペンションが締め上げられてるのか、横Gが掛かった時の安定感がいいですね♪
外側の前輪に重心を乗せるような感じで走らせると、かなり自然に車がコーナーをクリアする感じです。
感覚的に軸って前輪ではなく、運転者がいる辺りになってるのかな。
ともかく速いんだけど、自然です、楽しいです♪♪♪
特に意地悪い運転はしませんでした(試乗車ですから)。
そのせいか、デミオ では数回聞いたあのタイヤの鳴き声を最後まで聞かずしまい。
ハンドルを切るタイミングは、イメージとしてはかなり「早め」。
これは「溜め」を作る間にも、車が前に進む事を加味するため。
もう一つは、普通の「室内空間優先」な一般乗用車と比べると、かなり車体の後ろ寄りに運転者(自分)が座るため。
鼻先が長いため 「いつものタイミング」 でハンドルを切ると、かなり前輪が先に出てしまう。
結果、大回りになりやすいんです。
運転席から車の前端は見えないので、感触を掴むまで少々時間が必要かもしれません。
って、こんなにスポーツカー的なポジションの車って最近珍しいかも(汗。
連続するコーナーは、左右重心移動をイメージしながら走ると良いみたい。
テンポ悪く、曲がる方向と逆にボディーが揺り戻されても、デミオXD ほどロールが大きくないので影響が少ないのも好印象。
「右~、左~、右~、左~」 と、無駄なくスムーズに外足に荷重を掛けるとこの CX-3、面白いようにコーナーをクリアしてくれる。
このリズムを掴むと、かなり病み付きかも(笑。
「た、楽しい!」。
さて、デミオXD で苦労した 「アクセル」 です。
基本的には CX-3 でも同様で、ややトルクアップした事もあまり関係無い印象。
もう少しグイグイ走るかと思ったのですが…。
一端回転を1,800rpm以下にドロップさせてしまうと、踏み直してもなかなか回転が上がって来ません。
ところが、上記回転を超えると突然 ドーンとトルクが一気に立ちあがります(汗。
アクセラ以上に搭載される2.2Lディーゼルの場合は常にフラットでブ厚いトルクを生かせますが、こちらはエンジンのクセを掴む事がポイントになりそうです。
AT車でコーナーの立ち上がりをスムーズにする方法、正直「これだ」というモノが判りませんでした。
コーナリング中に軽くアクセルを 「あてておく」 という方法なら、かなり立ち上がりがスムーズになるものの、燃費的には微妙。
モニターの瞬間燃費を見ると、少々気持ちが痛みます。
「急加速」 が欲しい時、回転域が低いと思ったように前に出ないのは デミオXD も CX-3 も注意すべき点と言えそうです。
確かに燃費を優先する低回転域のプログラムは悪く無いと思うものの、ガソリンと違ってパワーが低いので回転上昇が鈍いディーゼルは辛いところ。
1.5Lという小排気量の限界かもしれませんが、イザという時の「危険回避」を考えると微妙。
アイドリング付近からじゃ、キックダウンスイッチも役に立たないし…(1速以下には落とせない)。
対するブレーキ。
これは思わず「おおっ♪」って声が出てしまったほど秀逸!
ディーゼルだからか、全体に重圧な印象がつきまとう CX-3 ですが、良くできたブレーキのおかげで常に安心して制動に入れる。
この点はリアにドラムを採用する デミオXD とは別物のフィーリングに。
この後輪ディスクの関係か、サイドブレーキの操作感も良くなってる気がする。
特に微妙なタッチが素晴らしく、単に四輪ディスクにしただけかもしれないけど、実にバランスがイイ。
加えて 前後の揺れ(ピッチング)が CX-3 は控えめなため、より安定してリニアな感触に。
「曲がる」、「止まる」 が満足な仕上がりに思うだけに、「走る」 の部分が微妙なのが残念といえば 「残念」 かな。
とはいえ、普通に街中を流すだけなら現状で不満は無いのですが(緊急加速を除く)。
そんなこんなで、山坂道をウキウキと楽しみながら気付けば宮ヶ瀬、あっという間。
かなり時間がおしてるため、ユックリとした撮影タイムはパス。
宮ヶ瀬ダムの湖畔は、幾つものトンネルを繋いだ形になっており、この辺りはライトや夜間表示の視認性チェックにはもってこい。
今回のCX-3 は、対向車がいると自動でハイビームをキャンセルする HBC が装備されている。
トンネルに入ると、自動でヘッドライトが点灯したが、明るい場所から入るとやや薄暗い。
これはデミオでも同様だったが、ややディスチャージ式のヘッドライトと比べると光が柔らかいというか弱々しく感じた。
晴れてれば良いとしても、悪天候(雨や雪等)の夜間を考えるとかなり怖い。
これはLEDヘッドライト全般の傾向らしいが…。
メーターや計器類の視認性は極めて良好。
相変わらずデジタルスピードメーターの直感認識が苦手だが、まぁこんなものなのかな。
できれば XDグレード のデジタルバー式タコメーターに、単眼アナログースピードメーターがイイなぁ(まだ言ってる)(汗。
工業団地を抜け、そろそろ地元の相模川沿い。
今回車をお借りした関東マツダ店の、通常試乗コースがもうすぐです。
川沿いの道も結構荒れているハズなのですが、意外に乗り心地がイイ。
よほどこのダンパーは念入りにチューニングされたのかもしれない、う~む。