気合でほとんど見た ＷＥＣ メキシコ 6時間耐久レース。
今回 「も」 トヨタの不運は続く。
ドライバーに事前負傷で不参加者が出たり、予選中のクラッシュで6号車が大破し突貫工事で間に合わせたりと、どう考えても向かい風ばかりが目についた。
決勝もスタートシーンから トヨタの運下降が予感できた。
最初のコーナーに飛び込んだのは、「ポルシェ勢」 「アウディ勢」 で、その次に LMP1の下位クラス（ハイブリッド無し）の２台に先行された後ろを、「トヨタ勢」 が追いかけていた…。
下位クラスにまで先行を許すなんてのは、ここ数年みてても記憶に少ない。
あったのは 「WEC史上最低な記録」 を残した 「NISSAN GT-R NISMO LM」 の３台程度です。
レースは初開催の 「メキシコ」。
コース自体は半世紀以上前からあるという古いもので、レイアウトは一見単調だが 後半は直線が短く抜き所が無く難しそう。
実際、コーナリングが斬れるように鋭い「アウディ」 を持ってしても、この後半セクションは 我慢 の連続。
それでも、終始画面から目が離せなかったのは、天候に翻弄された クラッシュの多い展開だったから。
突然の雨でクラッシュする車も多く、それ以外にもメカニカルトラブルで離脱する車も続いた。
稀に見る 「荒れたレース」 でした。
トヨタの１台は早々に 「ハイブリッドシステム」 のトラブルで リタイヤ、戦線離脱。
それでも、残る１台が必死に上位に食い下がって３位表彰台に残ったのは、「一筋の光明」？
終わってみれば、トップは 「ポルシェ」 、２位に 「アウディ」 と、今年の勢力図そのままの単純な結果と言えそう。
２週間後にはアメリカ戦。
そして、その次戦は 「富士」、日本ラウンドです！
現状を見る限り、「トヨタ」 が上位で優位な展開は到底望めるとは思えない。
「富士」までの時間も無い。
それでも、日本ラウンドでは 「トヨタ」 の 「意地」 みたいなものを見て見たいものです。