闇夜の烏の変な世界

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日々、気になった事を日記感覚でアップしてみようかと。

オリジナルの12AU7A/ECC82って

2013-11-08 19:45:00 | 日記

​行きつけのオーディオショップ、気付けばあと数年で30年近くもお世話になってます。

管球式アンプから始まり、様々なスピーカーや室内音響製品を次々とリリースし、独特の世界を持つ魅力は飽きる事が無い。

大手メーカーのもの作りが衰退する嘆きが大きい中、こうした小規模でもピリリと味のあるショップって意外に多いんですよね。

さて、今回Levy9の初段が飛んだ事で予備球が必要か尋ねました。

返答は、ウチのオリジナル真空管作ったから無くなる事はないから安心して、との事。

はぁ?

このショップのメインは管球式のアンプとスピーカーです。

アンプは真空管という素子の都合、それなりの数を消費しますし劣化すれば交換が必要。

中国やロシアの球を使ってきたけど、バラツキが大きく品質が安定しなかったらしい。

そこで安定供給も含め、「ヨーロッパでオリジナルの球を作っちゃった」のだそうで(汗。

恐らく、チェコとかまだ真空管を生産する国のメーカーに依頼したのだろうと推測します。

驚きはその値段。

既に名の通った真空管は生産されてないため、市場在庫のみでグングンと値が吊り上る一方です。

あっても「中古球」が殆どで、新品未使用はさらに値が吊り上ってますねぇ。

そんな中、昔のようにポンっと買えるようなお値段で用意してるのは嬉しい事。

で、性能は普通に手に入る中国やロシアの球と同等か、もしくは少し良いレベルはキープしてるとか。

突出して高性能ってワケでは無いようですが、安心して使える普及管といったところのようです。

現在、このショップのオリジナルアンプ全てに採用され、モディファイを希望する方は更に良い球へステップアップするベースになってるそうです。

勿論、上のランクの球はお値段それなりなので私のような輩には容易に手がでませんが(笑。

お客のレベルアップに備え、システムのアップグレードの「引き出し」は常に先に用意する。

これが飽きる事の無い、お客が定着しつつ長く国内外から評価される所以なのかも。

何より、同じ筐体で中身がモディファイの度にグングン上がって行く経験は、別のモノに買い替えるのとは違った面白さがありますね。

そんな底辺を支えてきた真空管の安定供給、朗報です。



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