マツダが決算報告会で、「CX-3」 と 「デミオ」 の国内販売が芳しく無い事を発表した。
「デミオ」 はともかく、「CX-3」 についてはクリーンディーゼル・エンジンだけで勝負してるため、少なからず敬遠されてる層もあると思う。
海外仕様の多くは2Lのガソリンエンジンを積み、動画サイトを見ると物凄い迫力と、豪快なサウンドを響かせている。
自身も SKYACTIVE-D1.5 のオーナーだが、ファイナルを10%落とした(アクセラ)とはいえ 軽快な走りを満喫するには、やはりガソリンエンジンに遠く及ばない。
勝ってるのは、その維持費(燃料代)と、低回転域の厚いトルクくらいなもの。
「CX-3」 は初めて見た時から、その既成概念に収まらない スポーティーなSUVの外観に驚かされた。
殆どの方が、「この車はホット・コンパクトハッチのように快活に走るだろう」 と想像するに違いない。
が、実際何度も試乗して感じるのは、やはり小さなディーゼルエンジンの枠を超えるような走りはできない…。
ストローク感が乏しく、固目の足回りはスポーティーな走行に耐えそうにおもえるが、肝心の動力源がマッタリとおとなしく、高回転まで回る事は回るけど、それはただ回ってるだけで速度が劇的に伸びるわけでもない。
まぁ、そもそも SKYACTIVE-D(ディーゼル)を選択する人が ガンガンに法定速度無視して飛ばしまくるためとは全く思えない。
それなりに 法定速度+αで走る力があり、単価の安い軽油で走るランニングコストの良さに魅力を感じる人のためのディーゼルなのだろう。
そんな分析をしていくと、走りそうなイメージの 「CX-3」 に、実は実用域重視のクリーンディーゼルのみという組み合わせは、素人目にもマッチングが良いとは思えない。
ミスマッチと言い切っても良い位だ。
「そのうち、ガソリンエンジンモデルが追加されるだろう」 と、早期から安易に予測できた 「CX-3」。
追加される理由はともかく、マツダ社内の方から 「CX-3」 の国内仕様に 「ガソリンエンジンを検討する」 という発言が出た事はマツダファン(?)として大いに歓迎できる事だ。
※.こちらは海外仕様の 「CX-3 GT」 の2L ガソリンエンジンの画
海外仕様はハイオクの2Lなので、ランニングコストが厳しそう。
「アクセラ」 レギュラー仕様の1.5L エンジンなら面白いかな。
ディーゼル同様、増えた車重に対応するため、ファイナルを10%落とせば、かなり快活に走りそう。
「デミオ」 で搭載済みの1.3Lエンジンも アリだと思う。
試乗した際、普通に走れば 「普通の車」 なのだが、マツダのガソリン車には 「SPORT」 スイッチが付いている。
これをプッシュすると、高回転が維持され、排気量から想像できないヤンチャな走りができるのだ♪
現在、マツダのSKYACTIVE-G(ガソリン)エンジンは、海外の2.5Tを覗けば全てノンターボ(NA)だ。
絶対出力ではターボに劣るが、その異例の高圧縮比の恩恵か、フィーリングはとてもキモチイイ。
一言でいえば、「ナチュラル」?
どんな形であれ、「CX-3」 のガソリン仕様が登場すれば、ディーゼルのみの今とは比較にならない数が売れそうな予感がする。
見たイメージと、走りのイメージがいよいよマッチする 「CX-3」 が登場ですね♪