草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

2011年11月11日の11時11分、何をしていましたか?

2011年11月11日 | 足元記 - PTA役員(H23年度)&付帯業務

今日は、記念すべき日!

11.11.11、11:11AM、何をしていましたか?

わたしは、ムスメが通っている小学校の交流校である
特別支援学校(視覚部門)のPTA企画で、
点字を習っていました。

  (って、どこかのメルマガみたいな書き出し~(汗))

点字は、小さな突起の集合体を指でなぞって読んでいく、
最近はウォッシュレットやビールの缶などにも付いている
あの文字です。

点字って、奥が深いです。

縦2列、横3行、計6つの点からなる“単位”があり、
突起があったりなかったりします。

どの位置に突起が来るかの
組み合わせで、基本的に一つの文字を表します。
これで、50音がまかなえます。

  ちなみに、6つ全部突起があると「メ」になります。
  漢字の「目」になぞらえた形で、点字を決めるとき
  視覚障害者のための字だから、「メ」にしよう、となったとか。

この50音に、さらに1つの“単位”を追加して、
ガキグゲゴ、パピプペポ、シャシュショなどを表します。

数字やアルファベット、符号や特殊な音は、
“単位”をふたつ使った上記と違う体系の組み合わせとなります。

 

それから、点字は、書き文字(墨字)の書き方と違って、
聞こえたとおりに記すそうです。

  山へ行く : 山え 行く
  明日は  : 明日わ

単語の中や終わりにある「う」は、基本的に伸ばします。
例外もあります。

  おとうさん : おとーさん
  おかあさん : おかーさん
  とうきょうと : とーきょーと

  うし  : うし
  小牛 : こうし
  孔子 : こーし

点字は表音文字なので、文節や単語の区切りには
スペースを設けないとなりません。
文章の意味をきちんと分からないと、伝わる点字文には
ならなくて、これを習得するには、半年かかるそうです。

たとえば、電報で

  「ヒルルスバンニコイ」

とあったとします。

どこにスペースを設けるかで、意味ががらりとかわります。

  昼、留守番に来い
  昼留守、晩に来い

他にも

  タイリョウリ  : 魚料理
  タイ リョウリ : アジア料理

  フジサン  : 山
  フジ サン : 人の名前

など。
奥が深~い!

しかも、わたしたちが手渡された点字を打つ道具は、
紙を挟んで、ガイドに沿って、「点筆」でぽつぽつと
穴を開けていくものでした。

上から穴を開けると、突起は下に出るでしょう?
でも、点字を読むときは、突起をなぞります。

つまり、出来上がった紙をひっくり返して読んでもらうわけですから、
読むときは左から、書くときは右から。
打つ点字一つ一つも、左右あべこべになるわけです!!
ややこしや~!

しかも、点字のタイプライターというものも、参考に登場しました。
これは、先生が目の前でうってくださったのですが
左右の人差し指/中指/薬指がそれぞれの点に対応していて
字を読む感覚で打って行けば良いとのことです。

そして、最近では、機器が発達していて、
PCで点字を入力した物を、専用プリンターで
出力できるとのことです。
こちらは、修正できるのが利点だとか。

そうか、タイプライターは修正できないかも!
点筆で打っていくときには、間違ったら、突起を爪などで
押しつぶせばよいとのこと!
点が足りなければ、打ち増しすればいいしね。

 

それから、点字とは関係ないのですが、もう一つ。
「立体コピー」という機器が開発されているそうです。
普通のコピー感覚で複写できるそうです。

校長先生が、毎日給食の絵を描いて
それを立体コピーにとって廊下に掲示しているそうです。
触らせてもらいましたが、結構、立体的!
A4より一回り多きい紙の線画を、触ってイメージできる
子どもたち、すごいと思いました。

点字教室が終わった後は、小一時間ほどの茶話会がありました。
学校の規模や、学区など、細かいことが伺えました。
う~ん、勉強になりました!!