草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

PTAはミニ国家、ミニ政治。会員としてはどう関わればよい?

2018年02月11日 | PTAについて考えてみる

70年前にできたPTAが、現代ならではの意味を持つことってなんだろう?

それは、「知り合うこと」「葛藤すること」「体験すること」だと考えています。ここは後日に考えを深めたいです。

逆に、今も昔も変わらないことはなんだろう?

70年前、そもそもは「教育の民主化」のいち手段として導入されたPTA。子どもに学校で民主的教育をうけさせても、家庭に帰って大人が軍国的・封建的考えのままでは、変わるものも変えられませんものね。だから、大人にも民主主義を身に付けてもらおうと、GHQは考えたわけです。

私たち大人は、学校で民主主義の仕組みについて習っても、その仕組みを実践的に使うのは18歳すぎてから。そう、選挙権です。最近では、高校生に選挙のことを教える動きもあります。(ちなみに、シチズンシップ教育として、民主主義のことを実践的に子どもに教える国があるようです。)

PTAは、政治に近いやりかたで団体を運営する場。つまり政治の練習の場だと考えています。

  • 規約 ⇔ 法律
  • 細則 ⇔ 条例
  • 事業計画があること
  • 予算決算のある会計
  • 会長 ⇔ 首相

これらのことから、【PTAはミニ国家】といえます。

会員共通のルールは規約・細則です。事業年度ごとに、活動内容を決めて総会で承認します。事業ごとに予算をたて、年度の終わりに予算を締め、これも総会で承認します。PTA会長は、PTA会員から選びます。PTAの委員会制度は、まるで官庁のようです。ここまで、まさに政治の考え方。

もちろん、PTAは任意加入団体ですから、運営のルールは日本の法律にあることからはずれてはなりません。ミニ国家だからと言って、なにをやってもいいというわけではありません。

PTAの目的は、大人の学びと、子どもへ学びや活動の結果を戻すこと。

PTAの会員は、どんな団体よりもいろんな種類の人たちがいます。会社よりも、NPOよりも、趣味のサークルよりも。そんな会員をまとめることは、とても大変です。一つのやり方が全員を満足させるなんてこと、あり得ないと思います。

では、どういうやり方で会員をまとめ、PTAを運営していけばいいのか?というのは執行部の悩み。どういう方法で、ストレスなくPTAに参加していけばいいのか、またはPTAに加入せず過ごしていけばいいのか?というのは平会員や非会員の悩み。

いろんな人の意見を聴いて、なにをどうすればよいか皆で主体的に考えて、もがきながら(たぶん)良い方向を目指していくプロセスそのものが、PTAなのだと思います。

そして、このことそのものが、もっとも大きな「大人の学び」だと考えます。

学びを得るためには「ボスの言うことに黙って従う」「なにも考えず前例に従う」「場の空気に流される」という態度ではなく、一人一人が、自分の頭でものを考え、必要なことは勉強しつつ、意見をしっかり言える態度が必要だと思うのです。