去年の5月、朝日新聞が<フォーラム>面で、PTA特集を組みました。今年も、<フォーラム>で、PTAの特集をしてくれました!
160404:朝日新聞デジタル
PTA変えられましたか 1年前に改革を志した人に聞く
*** 下記、赤字は引用です ***
■改革で脱「いやいや」
名古屋市内で、現在PTA副会長を務める渡辺さんのお話。
PTA「いやいや」の雰囲気を感じ取り、改革を決意されて実際に改善なさるまで、6年を費やしたそうです。副会長2年、会長2年、副会長2年。ん?PTA改革に同じくらいの年月を費やしたパターンって、沖縄県識名小があったような気が…記憶で書いてしまってすみません。
朝日新聞デジタルの記事にはこうあります。
「いまはほとんどの保護者が働いています。時間をPTAに充てることがいかに大変かをみんなが認め合わなければいけない」と渡辺さんは力説します。
まるっと同意します。
■訴え1年、届かぬまま
兵庫県にお住いの看護師の和田さんのお話。
PTAの学年代表委員になった経験からPTAの活動量の多さに疑問を持たれたそうです。そして、総会で発言なさり、一般会員の立場から問題提起をなさった結果…なにも変わらない、という内容です。
私自身も、一般会員の立場からPTAを変えようと働きかけ、この一年でほとんどなにも変わらなかった、変わったのは校章使用をストップさせたということだけ、という経験を持つだけに、このお話には「PTAあるある!」と同意してしまいます。そして、一年では変えるのは難しい、とも思います。
記事にある和田さんの言葉です。
「PTAを改革するには、本部役員になる方がいいのだけど、なかなかそうすることもできません」
切実な声です。
本部役員は時間的な拘束が長いですから、フルタイム(看護師は変則勤務ですが、時間の融通がきかなさそうなので、フルタイムに含めます)の方には、なかなか難しいと思います。PTAに対して問題意識を持たれる方は、お仕事を持つ方のほうが多いでしょうから、定期的に開催される運営委員会や役員会に出席するだけでも、かなりの負担になると思います。
■全国組織もスリム化を議論
日Pの動向が紹介されています。最近は、事例集の内容を時代に合わせて工夫しているとか。具体的には、いままでは「がんばっているPTA」を選んで載せていたのが、この3月に発行されたものは「組織運営改革」にとりくんだPTAが多く載っているそうです。
私的なポイントは、「11年度に児童・生徒1人当たり年額6円から10円に値上げ」したと言及されていること。これ、ネットのうわさでは聞いていたのに、なかなか裏が取れませんでした。グッジョブ朝日新聞。
■PTAとは
PTAは入るのも出るのも自由な「任意団体」ですが、学校活動との境目があいまいだったり、安全パトロールなど地域活動と一体化していたりして、保護者は入会を拒みにくいのが実情です。
このあたりの機微は、非常に難しいです。地域により、学校により、PTA運営側の意識がちがいます。保護者へ「任意団体」と説明しないPTAも多いです。これはずるいこと。PTA運営側は、「PTAは任意団体」ということを肝に銘じる必要があります。運営がかわってきます。雰囲気もかわってくるでしょう。
具体的には、PTAへの入会をお誘いすることはできても入会を強制することはできない、活動参加のお誘いはできても活動の強要をすることはできない、と運営側は意識しなければなりません。活動量が多くて保護者が悲鳴をあげているならば、「仕事」を見直して減らす工夫も必要だと思います。
■前例踏襲、楽だけれど
PTA活動は前例踏襲が楽だし、だからこそ改革が難しい。3年の経験でそう実感しました。
結局、PTAは人の集まり。巡り合わせ次第のところもあります。
どうすれば、うまくいくのか。みなさんのご意見をお待ちしております。
本当に私も同じことを思っています。どうすれば、うまくいくのか。
みんなで考えて、つながりあっていくのが、遠いようで近道だと思います。
蛇足です。PTA問題を解決するには、長時間労働問題を解決する必要があると思います。いろんな社会問題は、つながっています。個人がゆとりをもって生きられる社会を、目指したい。安い賃金でキューキュー使い倒されていると、すりきれてしまって知恵なんて浮かんでこないように思うからです。
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