テレビより
2月20日冬の五輪が終了した。日本では第6波のコロナ感染まん延防止が実施中だ。五輪は観客がいない選手だけの競技場となった。
競技の中で記憶に残っている選手を書き出してみる。実力者なのに、五輪でメダルになかなか手が届かないスキージャンプの高梨沙羅、最後の競技である混合ノーマルヒルで大ジャンプ第一競技者の中で2?位の成績。が競技後すぐのジャンプ服計測で違反とされ「失格」に。2回目は点数が計上されたが、混合総合結果は4位でメダルに届かない。「皆の人生を変えてしまった事には変わりありません」と頭を下げる。誠実な性格の彼女を、私はとても気のどくに感じる。
高木菜那はスピード競技のパシュート決勝戦最終コーナーで足を滑らせて転びリンク壁まで⋯。立ち上りゴールするも、すでに遅く結果は負けで銀メダル。滑らなければテレビでの私の観戦評価では勝っていた。彼女の瞬発力は抜きんでているのか、スピードスケート・マススタート競技でもトップになってすぐのコーナーでも転んでしまった。惜しい。
坂本花織はフィギアの最終演者。高得点のロシア選手が2人、すでに4回転ジャンプを含む演技を終了させている中、3回転アクセルジャンプさえ含まない演技を、丁寧にスピード感をしっかり感じさせて失敗なく最後まで演じきった。彼女は日本の今の第一人者。演技の評価は銅メダル者であった。心を乱されずに演技に集中できていると見ていて感じられた。お化粧は少し濃いと見えたが、素晴らしい演技であり演者だと思えた。
五輪憲章があるという。また北京の開催都市契約には前文に「人種、性別などあらゆる差別の禁止」と明記されていると。ところが中国はウイグル族などへの人権侵害や台湾を自分の一部という。世界の心配に耳を貸さない独善的な姿勢を中国は続けている。またロシアはフィギア選手などにドーピング薬を与えて「勝って」、国威発揚を図ろうとしていると。世界平和のため選手のための五輪憲章を逸脱し始めているのではないかと。これは21日の中国新聞「核心評論」内容を参考にさせて頂いた。
確かに以前の東西冷戦を思い出させる世界の力関係が、改めて作られているようで心配だ。