8月29日(火)午後3時から、第85回長野県治水砂防協会通常総会が、会員総数83名、58名出席、委任状25名、合計83名で総会が成立し開催されました。
私が会長として総会の開会に当たり、本年も本県をはじめ、全国各地で記録的な大雨が降り、土砂災害などによる甚大な被害が生じているところです。
気象災害の激甚化、頻発化の傾向は、気候変動の影響により、今後も続くことが見込まれていることから、私どもは、土砂災害から住民の生命と財産を守り、安心して暮くらすことのできる地域をつくる ため、県土強靱化の取組を一層強化していかなければなりません。
このような中、昨年11月には、全国治水砂防促進大会が開催され、大会後の要望活動には、私を含め49名の皆様で、砂防事業に対する私どもの熱意を、国や県選出国会議員の皆様に伝えてまいりました。
また、5月に開催された全国治水砂防協会通常総会には、本県から、全国で最も多い52名の市町村の皆様にご参集いただいたところで ございます。
砂防事業の促進を図るべく、本年度も引き続き、積極的に活動を 展開し、地域の声を発信してまいりたいと考えておりますなどの挨拶させていただきました。
▽ 長野県砂防事業功労者の表彰として、前飯山市長の足立正則様、前白馬村長の下川正剛様に感謝状と粗品をお贈りしました。
都合により欠席された砂防事業功労者表彰には前木祖村長の唐澤一寛様がお出でになり、出席されたお二人から謝辞を頂戴しました。
▽ ご来賓としてご臨席賜りました、務台衆議院議員、篠原衆議院議員、羽田参議院議員、国土交通省 水管理・国土保全局 砂防部長 草野愼一様、一般社団法人全国治水砂防協会 理事長 大野宏之様、長野県議会危機管理建設委員長 寺沢功希様、長野県建設部長 新田恭士様から、それぞれの立場でのご祝辞を頂戴しました。
砂防功労者表彰を受賞された2名と草野砂防部長、大野理事長、寺沢危機管理建設委員長、新田建設部長、私、佐々木副会長、大久保副会長で記念撮影をしました。
私が会則により議長を務め、議事進行をしました。
議案は、令和4年度事業報告及び歳入歳出決算について、令和5年度事業計画(案)及び歳入歳出予算(案)について原案通り承認をしていただきました。
任期満了に伴う役員改選については、理事会の案を提示させていただき、原案通り認められ、引き続き私が会長の大役を拝命いたしました。
会長を拝命し、私はもとより微力ではありますが、本会発展のため、引き続き尽力してまいりますので、皆様のご協力を賜りますようお願いいたしました。
決議案につきましては、『「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」を強力かつ計画的に推進するため、必要かつ十分な予算を確保するとともに、5か年加速化対策後も法定化された「国土強靱化実施中期計画」に基づき、中長期的な見通しのもとに、国土強靱化に資する施策を継続的かつ着実に推進することができるよう、安定的な予算・財源を通常予算とは別枠で確保すること。』
『住民が災害を我が事として捉え、緊急時に迅速かつ主体的に避難できるよう、分かりやすくきめ細かな情報発信や、ハザードマップ・地区防災計画の作成支援などのソフト対策を推進するための財政支援を強化すること。』などの決議(案)について、事務局から朗読していただき、ご参集の皆さんの総意として、盛大な拍手で承認されました。
▽ 国土交通省 水管理・国土保全局 草野砂防部長より、「いのち」と「くらし」と「みどり」を守る砂防と題して、令和4年 全国の土砂災害発生状況、近年の土砂災害発生状況、令和4年度 砂防関係施設の効果事例、令和5年 全国の土砂災害発生状況(7月31日時点)、砂防事業による治水効果、日頃の備えにより被害を逃れた事例、事前の避難により難を逃れた事例、防災教育の意義~東日本大震災における釜石の奇跡~、近年のTEC-FORCE(地方整備局等)砂防班の活動、令和4年の土砂災害専門家(国総研・土研)による技術支援活動、令和6年度 概算要求概要(水管理・国土保全局)、【参考】水管理・国土保全局関係予算の推移、令和6年度概算 新規要求事項など多岐に渡り講演をしていただきました。
▽ 全国治水砂防協会 大野理事長より「砂防をめぐる諸問題」と題して、IPCC第6次評価報告書の概要、国土強靱化関連の最近の動き、新たな国土強靱化基本計画の概要、国土強靱化を推進する上での基本的な方針、当基本計画の各分野の主な施策の推進方針、国土強靱化年次計画2023の概要、デジタルで変わる国土強靱化、国土強靱化で変わる地域・国土、警戒避難について、避難行動中の被災状況など詳細に講演していただきました。
国の直轄事務所の富士川水系砂防事務所、利根川水系砂防事務所、湯沢砂防事務所、松本砂防事務所、多治見砂防国道事務所、天竜川上流河川事務所、長野県建設部砂防課からは資料提供をしていただきました。
令和5年度は安全・安心な地域づくりの重要性がより高まる中、私ども長野県治水砂防協会は、今後とも、砂防関係事業の推進に向け、会員が一致団結して取り組んでまいる所存でございますので、関係の皆様の一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。