信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

第15回B&G全国サミット&下生坂周辺からの風景

2023年01月24日 | 生坂村の風景

 24日(火)は段々と雪が降り出し、昼間は凍てつく寒さで夜は更に冷え込みました。

 午後2時より東京ビックサイトで第15回B&G全国サミットが「地域共創~B&G 50th~」をテーマに、当財団50周年記念会議として開かれ、当村は私と上條教育長が出席し、全国388箇所の海洋センター所在自治体から首長はじめ、副首長・教育長など合計718名が出席し、3年ぶりに開催されました。

▽ 当村は、2021年度 優良海洋センター表彰の「特A評価」海洋センター314ヵ所の一つとして表彰されました。

▽ 第一部の主催者挨拶として、ブルーシー・アンド・グリーンランド財団会長 前田康吉氏から、今回の「B&G全国サミット」のテーマは「地域共創~B&G 50th~」であり、このテーマは、自治体が抱える様々な課題に対応し、持続可能な地域社会を実現するためには、産学官民の協力は基より、全国のB&Gネットワークの更なる連携が不可欠であることから決定しました。

 また、本年3月、皆様方の長年のご理解とご協力によりB&G財団は設立50周年を迎える運びとなり、更なる自治体・地域の発展のため、多岐に渡る諸事業を全力で邁進していく決意を表したものです。

 当財団は、これまで以上に、地域と地域で暮らす人々のために様々な社会問題に取り組んでまいる所存ですので、引き続きのご理解とご協力を賜りますようお願いしますなどの挨拶をされました。

▽ 来賓を代表され、日本財団理事長 尾形武寿氏から、B&G財団の成り立ち、地球的規模での海洋管理及び船舶の製造、高齢化社会への対応、子どもの幸せのために、障害者福祉、大規模災害への備えなどについて説明され、労働力をつないでいくには子どもが必要で、子どもの居場所のつくり方などに対してB&Gが背中を押し、75万人の労働力不足をどうにかして、今のGDPを維持していかなければならず、B&G財団は地方創生、地方の活性化のために対応できることは何でもやり、地方があるから日本があり、日本を維持するために遠い遠い先を見て頑張ってまいりましょうなどの挨拶をされました。

▽ 全国サミット正副会長の選任では、全国サミットが新型コロナウイルス感染症の影響により2年連続中止になったので、もう一年任期を延長して正副会長が再任され、それぞれ挨拶をいただきました。

▽ 基調講演として「多様性に溢れた寛容な地域づくり~福津市津屋崎での空き家活用と人口増加の取り組み~」と題して、津屋崎ブランチLLP代表 山口 覚様から講演をしていただきました。

 山口さんは、仕事で関わっていた津屋崎でまちづくりのプロポーザルが採用されたのを機に、2009年に津屋崎へ移住し、津屋崎ブランチを軸として、古民家再生・移住支援・起業支援・対話の4つを同時に行い、相互作用をデザインしていくことが大事だと言われました。

 最初に1つ目の軸は、古民家再生で古い民家が多く残っていたが、家主は見知らぬ人に貸すことを望まないケースが多く、山口さん達はそんな家主のもとへ足しげく通い、理解を求め、家主には金銭的負担を一切かけずに、借り手が先払いした家賃をもとに改修するようにしたことで、家主が増えて物件が増えたとのことでした。

 2つ目の軸の移住支援としては、「福津 暮らしの旅」を開催し、そのツアーは好評でして、この13年で数百人が移住してきました。山口さん達はこの土地がすごく好きで、一生暮らしたいと思っているからこそ伝わることがあり、ツアーはグルメや絶景など非日常を打ち出すのではなく、自由時間を多く取り、日常をゆっくり感じてもらうようにされていました。

 3つ目の軸は起業支援で、移住してきた人や地元の人向けに「プチ起業塾」を開き、新しい生業の作り方を考え提案して、古民家を改修して毎日違うお店や旧麹屋での朝ご飯会を開いて賑わっているとのことでした。

 山口さんが全てのベースにしているのは対話でして、多様な人が住む地域において、互いの価値観を認め協力し合っていくためには対話が重要だと考えて、地元の人同士、地元の人と移住した人、大人と子どもなどが対話する場を積極的に設けていました。

 まちづくりは人づくりであり、全てがつながっているからこそ、目の前のひとりとちゃんと丁寧に付き合うことが大切であり、それを愚直にやってきたから今があると感じていて、山口さんはこれからもここで楽しく、自分たちが好きになれるまちを創造していくとのことでした。

▽ B&G財団の取り組みとして、菅原理事長さんが、B&G財団は青少年の健全育成、1973~「施設づくり」、2003~「健康・人づくり」、2015~「コミュニティの活性化」とステップされ、2023~「地域活性化と地方創生」として、地域とともに、地域の発展のために、「子ども・子育て支援」「防災と災害復興」「海と環境」「健康と生きがいづくり」「コミュニティ再生とまちづくり」の5つの柱で“新時代”に対応していく説明をされました。

 続いて、2023年度「子ども第三の居場所」「先進的海洋センター整備事業」「熱中症対策事業」「偉人マンガの製作と活用事業」について説明され、それぞれに今募集中とのことでした。

▽ また、自治体派遣研修制度として2自治体から派遣されている職員が紹介され、それぞれに地元の紹介と派遣していただいたことなどに御礼の挨拶をされました。

▽ B&G全国指導者会会長の青森県南部町 工藤町長さんから、B&G全国指導者会会員は、日本全国での自然体験活動と水辺の安全教育の更なる推進のため、会員全員が一致団結し、未来を担う青少年の健全育成に努めましょうなどと話されました。

▽ パネルディスカッション「地域活性化に向けた取り組み事例」として、北海道下川町  谷町長さん、岐阜県可児市 冨田市長さん、島根県雲南市 石飛市長さんから、それぞれ事例発表をされました。

 私は豪雪により長野県内の交通網が通行止めや運休などの情報が入り、パネルディスカッション中に失礼させていただきましたが、今年の第15回B&G全国サミットは、基調講演、B&G財団の取り組み、首長からの事例発表など、当村の改修できました海洋センターの利用向上のための運営と地域活性化のための取組において参考になる話を拝聴し、とても勉強になりましたので、更に当村の村政運営につなげていきたいと考えます。

▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、下生坂の犀川対岸から、清き流れの犀川と雲に覆われた上空からの風景を撮影しました。

下生坂周辺からの風景

 本日生坂村では、保育園で体験入学、小学校で来入児体験入学・ALT、児童館でスポっちゃお、食生活改善推進協議会理事会、農林水産物生産者組合出荷者講習会などが行われました。



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