信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

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災害対策車格納庫完成式

2021年04月16日 | 生坂村の報告
 16日(金)午後3時から、北陸地方整備局 千曲川河川事務所 松本出張所管内において、新たに排水ポンプ車及び照明車が各2台配備され、その災害対策車格納庫が新設されまして「災害対策車格納庫完成式」が行われ、私と中山振興課長が出席しました。

 当村は昨年7月豪雨時に、小立野区の内水の排水活動に出動を要請しまして、内水氾濫を回避していただいた経緯から、今後とも浸水被害の軽減を目的とし、自治体支援のための防災上の拠点となることが期待されております。


 開会に当たり、千曲川河川事務所の斎藤事務所長さんから、松本出張所管内では、昨年の令和2年7月豪雨により安曇野市陸郷水位観測所において氾濫危険水位を超過し、犀川の水位上昇により内水浸水被害が発生し、この洪水に対し、千曲川河川事務所においては生坂村の要請を受け、排水ポンプ車を1台出動させ排水活動に当たったほか、安曇野市、生坂村にリエゾンとして職員を派遣し、特別防災操作を要請し、最大で約280㎥/sの洪水調節を行ったほか、高瀬川と梓川の利水ダムを管理している東京電力にも治水協力の要請を行い、犀川、梓川の外水氾濫を防止することができました。


 令和3年度予算が決定し、千曲川河川事務所は令和2年度補正予算とあわせ、約143億円の事業を展開していくこととなりました。大きくは、令和元年東日本台風水害対応としての堤防強化や河道掘削となりますが、松本圏域におきましても大町ダム等再編事業や生坂村下生野地区の堤防整備、並びに令和2年7月豪雨により被災した安曇野市、松本市における災害復旧工事など、地域の安全安心につながる治水対策を進めてまいりますなどと挨拶をされました。




 来賓祝辞では、宮澤安曇野市長さん、私、臥雲松本市長さん代理の危機管理部 小西部長さんがそれぞれの立場から挨拶をされ、私からは、昨年の7月豪雨時には、早朝から消防団で排水作業をしてもらいましたが、なかなか内水が減らないので、排水ポンプ車を要請しましたところ、快くご対応くださり、お昼頃から夕方までの間でしっかり排水していただき、内水氾濫を回避できましたことに御礼を申し上げ、その後、排水ポンプ車の威力を目のあたりにしましたので、当村は補助事業を活用して、手動の可動式では最大能力の排水ポンプ2台を配備して、内水の排水に備えたところです。



 昨年度は、9月に小立野地区の築堤工事が竣工しまして、7月豪雨時にはほぼ完成していましたので、小立野地区には避難勧告を発令しないで済み、築堤工事の効果が身をもって感じましたし、また下生野地区の築堤工事にも着手していただき重ねて御礼を申し上げ、村も連携して対応させていただきますので、事業の推進を引き続きお願いし、防災・減災対策のハード・ソフト両面の対策は重要でありますので、今後とも千曲川河川事務所さんはじめ関係各位の、ご指導、ご支援をお願い申し上げるなどの挨拶をさせていただきました。




 災害対策車の機器説明では、台風、集中豪雨等の災害が発生した場合、迅速に復旧活動を行うために、松本地域に排水ポンプ車、照明車各2台を配備したこと、排水ポンプ車は、浸水被害が発生した場合に速やかに出動し排水作業を行い、ポンプ6台で最大30㎥/minの排水を行うこと(満水の25mプールを約10分で空にできる)、照明車は、災害現場での夜間における復旧作業及び監視を行う場合の照明として使用し、LED式照明3灯2組、合計6灯を装備し、荷台の発電機で電源を供給し、50メートル先で新聞が読める明るさとのことでした。






 松本出張所の吉岡所長さんが決意表明をされた後、斎藤事務所長さんと一緒に銘板を掲揚されました。






 最後は、災害対策車格納庫の前において、出席者で記念撮影をして閉式しました。

 千曲川河川事務所松本出張所管内に、排水ポンプ車と照明車が2台ずつ配備され、さらに地域住民の皆さんの安全・安心な生活の確保につながるものと感謝を申し上げますとともに、大規模な水害、土砂災害に備えることが重要でありますので、「信濃川水系緊急治水対策プロジェクト」を着実に進めていただきますようにお願いいたします。

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