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令和3年第3回生坂村議会定例会の開会の挨拶

2021年09月08日 | 議会の挨拶

 毎定例会ごとに全員で「村民憲章」を唱和しているところです。

   令和3年第3回生坂村議会定例会の開会の挨拶

 皆さん、おはようございます。令和3年第3回議会9月定例会の開会に当たり、ご挨拶を申し上げます。
 実りの秋を迎え、巨峰などぶどうは、8月お盆からの天候不順の影響で、例年より生育が遅れていましたが、今年も農家の皆さんの努力により糖度が乗り、とても美味しい露地物の出荷が始まり、それぞれに稲刈り、ぶどうの集出荷など農作業に大変忙しい時季となりました。
 議員各位に於かれましては、何かとご繁忙の折、全員のご参集を賜り誠にありがとうございます。日頃は、村政運営に対しましてご指導・ご鞭撻をいただいていますことに感謝を申し上げる次第でございます。
 また9月定例会は前年度の決算審査について、ご意見を頂戴するために池本代表監査委員さんにもご出席をいただいていますことにお礼を申し上げます。

 それでは、9月定例会は、決算議会と言われるように、令和2年度の歳入歳出決算の認定をお願いする訳ですが、「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」により、令和2年度決算における4つの健全化判断比率を監査委員の審査に付した上で、議会に報告させていただき公表することになっております。
 令和2年度は、村のすべての会計において、黒字決算となりましたので「実質赤字比率」や「連結実質赤字比率」の該当はありませんでした。
 次に、標準財政規模に対する普通会計の元利償還金及び準元利償還金の割合の3年間の平均であります実質公債費比率は、前年度より0.4%下回り、7.3%でございました。
 また、起債償還金額、退職手当支給予定額などから、基金、交付税算定額などを引いた自治体が将来負担すべき実質的な負債の割合の「将来負担比率」は、今年度も「数値なし」となっております。よって、財政健全化判断比率の財政指標は、良好に推移している状況でございます。
 次に財政状況を示す指標につきましては、財政の硬直度を示す経常収支比率は、前年度より6.3%上回り、82.5%でありました。また、公債費比率は5.5%、起債制限比率は4.3%となっており、それぞれに良好な状況となっております。
 よって、実質公債費比率につきましては、公債費対策を継続して進めておりますが、県営中山間総合整備事業などの過疎債の償還が始まり、単年度の公債費比率は上昇し、3ヶ年平均の比率も若干上昇しておりますが、ほぼ良好な傾向を示しております。
 今後も、各比率が改善されるように、臨時財政対策債において償還期間が10年を越えたものを対象に、減債基金を取り崩して繰上償還を実施するとともに、なるべく国、県の交付金事業の導入により、その補助裏に交付税措置の高い過疎債を中心とした起債の発行を図るとともに、将来負担を下げる充当可能な基金の積立もしていきたいと考えております。
 しかし、指標はあくまでもその年度の時点的なものでありますから、特に交付税に左右される村の財政の体質からも、継続的な財政健全化の取り組みは必要であると考えている次第でございます。

 それでは令和2年度は、新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るう中、当村でも住民生活や村の行事、産業等で大きな影響を受けました。
 多くのイベント、催しの中止若しくは延期を余儀なくされましたが、国の特別定額給付金は迅速な事務手続きで全村民に支給できました。
 また、村としては、村民一人当たり1万円の生活応援商品券を配布し、プレミアム率50%のいくさかマル得商品券の発行、給与減額者、子育て世帯、学生、事業者に対して給付金を支給しました。
 合わせて、感染から村民生活を守るため、各自主防災組織の防災備品の配備や、村民会館、役場庁舎の会議室の改修工事、保育園未満児室の増築工事などを行い、ワクチン接種の体制構築や児童福祉施設、小・中学校の感染防止対策も講じました。
新型コロナウイルスワクチン接種は、明後日の10日で2回目の接種を行い、当村での集団接種は終了する予定でございます。
12歳以上の対象者1,586名に対しまして、村で1回目の接種をした方が、1,282名となっております。その内、他市町村在住の職員等の53名が接種しており、他市町村で接種を受けた村民の方が80名であります。
 よって、村民の接種率は82.5%となっております。
 また、1回目を接種後、体調不良等で2回目を接種していない方がおり、1回目と2回目で接種者数が違っております。

 さて、令和2年度の公共事業のうち主な補助事業では、草尾上野ぶどう団地の防護柵の改修、5橋の定期点検と3橋の測量業務、大日向奈良尾橋の補強工事を行いました。
 人口減少対策として石原団地の若者定住促進住宅2棟の建設、県営中山間総合整備事業による用排水施設整備、圃場整備等と、穗高広域施設組合の新ごみ処理施設の建設工事負担金などは過疎対策事業債を活用しております。
 防災・減災対策は、小立野の排水ポンプや避難所の無線システムの整備、ICNでLアラートの防災情報や村内雨量表示等の文字放送システムの通信環境整備を実施しました。
 積立金では財政調整基金、減債基金、ふるさといくさか応援基金等へ209,138千円の積立を行い、前年度比では135,050千円の増額となりました。
 普通会計の歳出全体では、2,718,529千円で前年度比29.3%増の、616,273千円の増額となっております。
 今後も限られた財源を施策の目標達成のため、有効かつ効率的に活用することが責務であり、これを念頭に重点事業の推進及び諸事業の充実を図ってまいりたいと考えております。


 令和2年度の各種村税、国民健康保険税、後期高齢者医療保険料及び介護保険料の収納状況につきましては、現年度分の収納率は0.21%、滞納繰越分の収納率は10.54%、全体では、1.76%の上昇となっております。
 これは、繰り返し行って来ました折衝による過年度滞納分の減少と滞納者からの徴収金を、極力、現年度分への納入とし、新たな滞納を作らないよう努めた結果であり、現在も月々決まった金額を分割納付していただくよう、引き続きお願いしている次第でございます。
 特に軽自動車税につきましては、現年度、過年度共に収納率100%となり、後期高齢者保険料につきましても、平成27年度より引き続き、収納率100%となっております。

 今後も納税義務者の公平性を保つため、税務担当課で滞納整理を進め、徴収困難な案件につきましては、県税徴収対策室や長野県地方税滞納整理機構と連携を図りながら、折衝機会を増やすことによって滞納者、滞納額の減少に努めていきたいと考えております。
 そして、当村の貴重な自主財源であります村税や公共料金等は、負担の公平性からも滞納を極力無くすようにし、各部署とも連携をして滞納整理に力を入れ、差押えや不能欠損等を適切に執行するように考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 今年度の普通交付税と臨時財政対策債の発行額が決定になりました。今年度の普通交付税は、前年度交付額より10.1%増、106,621千円増額の1,165,816千円となりました。
 また、臨時財政対策債につきましては、前年度比35.5%増、12,061千円増額の46,027千円となりました。

 村民の皆さんの安全で安心な住み良い生活を守るために、様々な分野で課題は尽きない訳ですが、村民の皆さんのご理解とご協力をいただきながら、引き続きしっかりとした行財政運営を進めなければと考えております。
 どうか、議員各位に於かれましても、生坂村のために、格別なるご指導、ご鞭撻を賜ります様お願い申し上げます。

 それでは、今議会定例会に提出させていただきました議案は、報告4件、決算認定1件、事件案2件、条例案4件、予算案3件の計14件であります。

 報告第8号  専決処分の承認を求めることについて
 (生坂村手数料条例の一部を改正する条例)

 この報告は、関係法令の改正に伴い、手数料の取り扱いに変更が生じたため、必要な改正を行いましたので報告するものであります。

 報告第9号 令和2年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告について

 この報告は、令和2年度の健全化判断比率及び資金不足比率について、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定により報告するものであります。

 報告第10号 令和2年度公益財団法人生坂村農業公社の経営に関する書類の報告について
及び
 報告第11号 令和2年度社会福祉法人生坂村社会福祉協議会の経営に関する書類の報告について

 この両報告は、地方自治法第243条の3第2項の規定により同法第221条第3項に規定する法人について、経営状況を説明する書類を作成し報告するものであります。

 議案第30号 令和2年度生坂村歳入歳出決算の認定について

 この議案は、令和2年度各会計の歳入歳出決算を地方自治法第233条第3項の規定により、議会の認定に付すものであります。


 議案第31号 生坂村過疎地域持続的発展計画の策定について

 この議案は、過疎地域自立促進特別措置法の期限切れにより、過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法に基づき、新たに生坂村過疎地域持続的発展計画を策定するため、同法第8条第1項の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。


 議案第32号 生坂村認知症対応型デイサービスセンターの指定管理者の指定について

 この議案は、生坂村認知症対応型デイサービスセンターの指定管理者を指定したいので、地方自治法第244条の2第6項の規定により、議会の議決を求めるものであります。


 議案第33号 生坂村農産物集出荷施設設置及び管理に関する条例案について

 この議案は、草尾区内にある農産物集出荷施設が、松本ハイランド農業協同組合より村に無償譲渡されたことにより、その設置及び管理について条例を制定するものであります。

 議案第34号 生坂村特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例案について

 この議案は、生坂村特別職の職員で非常勤の者の報酬に生坂村空き家対策協議会の委員を加えるための条例の一部改正であります。

 議案第35号 生坂村国民健康保険条例の一部を改正する条例案について

 この議案は、関係法令の改正に伴い条例の一部を改正するものであります。

 議案第36号 生坂村国民健康保険税条例の一部を改正する条例案について

 この条例案は、新型コロナウイルス感染症の影響により、収入が減少した被保険者等に係る国民健康保険税の減免について、関係部分を一部改正するものであります。

 議案第37号 令和3年度生坂村一般会計補正予算【第2号】
 
 この予算案は、既定の額に10,595千円を追加して、総額を2,158,443千円とし、地方債の借入限度額を減額する補正予算であります。

 主な内容は歳入で、地方交付税19,152千円、使用料及び手数料23,515千円を増額し、国庫支出金11,161千円、繰入金6,000千円、村債19,373千円を減額するものであります。

 歳出では、総務費4,431千円、農林水産業費18,258千円、教育費4,478千円、災害復旧費2,230千円を増額し、商工費9,283千円、土木費14,216千円を減額する補正であります。

 議案第38号 令和3年度生坂村営バス特別会計補正予算【第1号】

 この予算案は、既定の額に950千円を追加し、総額を34,750千円とする補正予算であります。

 主な内容は、歳入で繰入金950千円を増額し、歳出では運行管理費を950千円増額する補正であります。

 議案第39号 令和3年度生坂村簡易水道特別会計補正予算【第1号】

 この予算案は既定の額に6,146千円を増額し、総額を105,346千円とし、地方債の借入限度額を減額する補正予算であります。

 主な内容は、歳入で県支出金を15,646千円増額し、村債を9,500千円減額するものです。
 歳出では、建設改良費6,126千円の増額補正であります。

 以上の議案でございます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げ、挨拶並びに議案の説明といたします。




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