信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

山清路の風景と平成30年度治水事業促進全国大会

2018年11月13日 | 生坂村の風景
 13日(火)は、時々日差しが届いても雲が優勢の空でした。東京は相変わらず蒸して、歩いていると少し汗ばむ陽気でした。朝の写真は、先週土曜日の午後に、紅葉が鮮やかな当村の景勝地「山清路」の風景を撮影したものです。




 午後1時からシェーンバッハ・サボーに於いて、三重県知事 鈴木英敬氏から「三重県の防災・減災対策~水害に強いまちづくり~」と題して特別講演から「平成30年度治水事業促進全国大会」が始まりました。


 鈴木知事は、災害に遭って自分のところだけ復旧すれば良いのではなく、日本全体が災害に強い国にしなければならない、つまり「木を見て森を見て」ということで、同士の皆さん全員で力を合わせて取り組まなければならないと言われました。


 県庁職員が作成した忖度されている自己紹介では、通産省勤務を経て知事になり、全国知事会の危機管理・防災特別委員長などの経歴、伊勢志摩サミット開催を見据えて、地震・津波を中心とした自然災害対策を実施した内容では、賢島大橋の橋梁塗替などの景観整備、要人等の安全確保ための環境整備を実施したこと、全国知事会危機管理・防災特別委員長として、被災地を訪問し、被災地が抱える現状と課題を認識して、国に対する提言活動をされていること、平成30年7月豪雨災害に関して、被災地が受援の体制を整えること、広島県熊野町への支援内容などを話されました。
 また、平成30年度の台風による三重県の被害状況、長時間の豪雨により複合的な災害形態による甚大な被害、災害に対する危機感が共感されていないこと、三重県における治水事業では、平成23年 紀伊半島大水害による熊野川、井戸川に被害状況、県道の被災状況を説明され、復旧事業として、砂防激甚災害対策特別緊急事業、河川災害復旧助成事業を実施したこと、3か月ほど短縮できた災害査定の効率化により、国に働きかけたことも話されました。


 二級河川三滝川河川改修事業は関係機関と地域住民が相互連携して、一体的なまちづくりを推進し、鉄道橋・道路橋緊急対策事業による事業効果やハードを活かしていく上のソフトの重要性、勢田川流域等浸水対策協議会では、伊勢市、国、三重県で連携した、ハード・ソフト対策の一体的な取組と役割分担、大規模構造物の新設、改築、修繕の短期集中的な事業推進を可能にするため、既存交付金とは、別枠の予算制度の創設が必要であること、来年度は伊勢湾台風60周年、昭和東南海地震75周年の節目の年であり、追悼式や防災担当者による全国会議、大規模訓練等を実施予定であること、そして最後に、誰もが安心して暮らし続けられるために、同士の皆さんと一緒に力を合わせて、日本の防災力を高めてまいりましょうなどと講演されました。


▽ 全国大会は、午後2時から開催され、主催者挨拶として、全水連 岩井 國臣会長より、大阪府北部地震、平成30年7月豪雨、台風21号、北海道胆振東部地震など災害が多い年であり、特に7月豪雨では、西日本を中心に広範囲かつ長時間に亘る記録的な豪雨により、浸水被害や土砂災害が多発し、200人以上の尊い人命が犠牲になった。治水事業は洪水等の災害から国民の生命と財産を守る最も根幹となる重要な社会資本整備であるため、1.19倍の概算要求をしているところであるので、皆さんのご協力をいただき、大幅な治水事業予算の確保と事前防災事業の予算確保をしなければならないなどと挨拶されました。




▽ 塚田一郎国土交通副大臣が、災害が多い年であり、平成30年7月豪雨災害では、甚大な被害をもたらし、平成最悪の水害であったため、災害を未然に防ぐことを目的として、重要インフラについて、防災・減災、国土強靭化のための緊急点検を実施中であり、今月末には点検結果をまとめて、緊張感とスピード感を持って安全確保のために取り組んでまいりますので、引き続き治水事業への支援をお願いしますなどと挨拶されました。


▽ 来賓紹介の長野県関係では、宮島喜文参議院議員さんと足立敏之参議院議員さんがお見えになっておりました。


▽ 国土交通省 水管理・国土保全局 井上治水課長より、「治水事業を取り巻く現状と課題」と題して、平成30年7月豪雨は平成最悪の水災害であり、その社会経済等への影響として、死者・行方不明者が多いこと、ライフライン被害として、電力被害、水道被害、道路や鉄道の交通途絶、多くの工場の操業停止や大量の災害廃棄物の発生などについて説明されました。
 鬼怒川の堤防決壊を例にして、事前防災対策が後手に回ることによる社会経済等の損失、重要インフラについて、防災・減災、国土強靭化のための緊急点検実施中であり、今後3年間を緊急対策期間としているための予算確保、災害関連予算のより一層の活用、個別補助化による計画的・集中的な支援の検討、TEC-PORCEの体制・機能の拡充・強化をするなどの説明をしていただきました。


▽ 岡山県倉敷市長 伊東 香織氏が「倉敷市真備町における未曽有の水害からの復興に向けて」と題して意見発表をされました。


 平成の合併で倉敷市に編入された真備町について、遣唐使の吉備真備公の生んだ町などの紹介をされ、平成30年7月豪雨では、中国地方5県の災害状況は、6水系13河川23観測所で「氾濫危険水位」を超過し、7水系9河川11観測所で「避難判断水位以」を超過して、25の市町において避難勧告、避難指示が発令されたとのことでした。
 中国地方の降雨状況では、今年29箇所、昨年6箇所などこの10年間で殆どの観測所で 過去最大の雨量を記録している状況であり、真備地区の高梁川・小田川合流点付近、末政川の堤防決壊状況などの浸水状況を説明していただきましたが、予定していました菊地技監との面談要望が、大臣レクが入ったため早まり途中で退席させていただきました。
 国土交通省の石井大臣はじめ23名の皆さんに要望をさせていただきながら、予定の時間に合わせましたが、どうしても菊地技監は時間が取れず、職員に要望書を渡して国交省をあとにしました。

 大会の最後は、大会の決議(案)が朗読され、「激甚な災害が頻発している現状に鑑み、災害を未然に防止し、国民の生命と財産を守り、安全・安心かつ豊かで活力ある国土を構築するため、防災・減災、国土強靭化のための緊急対策を集中的に講じるとともに、平成30年度補正予算をはじめ、平成31年度予算、今後の治水事業費を飛躍的に増額させ、根幹的な治水施設の整備を計画的に推進すること」など、10項目を満場の拍手で決議して閉会したことでしょう。
 
 長野県河川協会は3班に分かれて要望活動をしました。長野県関係の衆議院議員、参議院議員の皆さん、国交省の担当者に要望書をお渡しして、長野県河川協会の要望事項について説明、要望をさせていただきました。皆さん、お疲れ様でした。

▽ 朝の写真は山清路の風景です。





 その他生坂村では、小学校でALT・マラソン大会、中学校で歯科検診、女性の会視察研修、健康管理センターで消防による避難訓練などが行われました。

最新の画像もっと見る