突然だが、かまぼこを作ってみよう。
よしざるの母(別名ばあちゃん)の実家が蒲鉾屋だったことを思い出して、ちょっとやってみたくなったのだ。
水産物加工ならばおれも10年ばかり経験しているが、かまぼこは今回が初めて。
沖縄の魚で出来るかは知らんが、ご先祖様に敬意を表してやってみようぞ蒲鉾作り。
うまくいったら毎年の年末行事にしたいので、ここに記録しておきますぜ。
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魚はビタロー。軟弱そうな名前だ。
三枚に捌いて、叩くべし、叩くべし、叩くべし。
トントコトン。
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リズムには乗れたが、手首を痛めた。
ミンチを冷水に晒して余分な脂とウロコを除去。
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酵素を洗い流して身を固める狙いも
ばあちゃんから聞いたかすかな記憶によると、魚肉200gに対して、塩5g・砂糖3g・みりん少々・水少々。気温によって適当に変わるらしい。
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調理器具はこれでもかと冷やします
フードプロセッサーにぶち込むと、30秒ほどで序々にネバリがでてきます。
時間があれば裏ごしもするといいらしい。
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裏ごしてなめらかな食感を
こうしてできた練り物を、冷やした包丁で成形する。
杉板は、かまぼこ老舗の鈴廣を頂戴した。
相手にとって不足なし。
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粘土細工は幾つになっても楽しいもんだナ。
成形したカマボコを、温めたトースターに30分ほど寝かせます。
この作業は「坐り」といって、プリプリした歯ごたえをつくるのにかかせません。
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3尾のビタローが一本に
蒸しは15分。あせらずに弱火でじっくりといきます。
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やっとこさ出来ました!!
さっそく板わさで一杯やるのが通だ。
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けっこう手間もかかったけど、年に一度くらいはよいではないか。
で、お味のほうはどんなでしょう。
くみくみくみ・・・。
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うっ! 塩っぺー!
まぬけなことに、塩分の計量をヒトケタ間違えていました。
「かすかな記憶」なんていうものに全てを頼った俺がバカだったのか。
肝心の食感も、なんというか・・・はんぺんみたいな感じでフワフワ。
江戸っ子としてはとても許せないレベル。
本来は職人さんがつくるようなものに素人が(それも酒を飲みながら)手をだしたのがそもそもの間違いだ。
なにが「坐り」だ、こんちくしょう。
なにが「通だ」だ、バカな俺。
あぁ、またやらかしてしまつた。
くそ忙しい年末の貴重な2時間をどぶに捨ててしもた。。
もう二度と、かまぼこやりません。
JAL株みたいな危ないやつにも決してさわりません。
ごめんねビタロー、そしてご先祖様。へたれな俺でほんとすんません。
今年は万事こんなしょっぱい調子でしたがね、来年は違いますよ。
良いお年にしますよ。
45歳ですけどね。
みなさんもお疲れ様でした。
それでは良いお年を!