よしざるは例によってタイで辛いスープを飲みながら、唇を真っ赤に腫らせているらしい。
バンコクの屋台で、たまに見かける焼き魚を食してみた。
タイ在住の仕事仲間も「ひとりで食うには勇気がいる」と怖気づく代物だ。
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お腹にはレモングラスが詰められているし、赤貝は閉じたまま
よくよく見ると、テラピアじゃないですか。
沖縄の国場川にもうじゃうじゃいる熱帯魚です。
この魚、じつは日本の皇室とゆかりがあるんです。
1960年代、タイ王国の食糧事情が難しいと知った魚類学者でもある皇太子明仁親王(今上天皇)は、タイ国王にティラピアを50尾贈り、「ティラピアの養殖」を提案。タイ政府はそれを受け、現在、タイでは広くティラピアが食されている。このエピソードにちなみ、タイでは華僑により「仁魚」という漢字がつけられ、タイ語でもプラー・ニン(ปลานิล)と呼ばれている。
これこそが真のODAじゃないですか!
鳩はなにやってんだ。
水産会社に勤務していたころ、テラピアを「イズミダイ」という名前にして寿司ネタ用に売りだしたこともあったっけ。
なんでも鯛の仲間にしちゃうのは日本人の悪い癖ですね。
あっさりとした白身の、たいへんおいしい魚ですからタイに来たらぜひ今上天皇の50尾の末裔たちにチャレンジしてくださいね。
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