帰ってきた特派員報告

2004年に沖縄移住しteacupブログ開設→gooブログへ引越し

Bark Mantis

2014-07-28 17:37:00 | つれづれ
京都大学には昆虫生理学という研究分野があって、人類と繁栄を競い合っている虫どもの行動と生理の秘訣を利用して(要は盗んで)何かこの世の役に立つことをしてやろう、と研究者たちは日々研鑽を重ねておるのだが、訳のわからないことだらけでどうにも仕方がないという彼らの悲鳴が聞こえてきた。

たとえば、「Bark Mantis」 というカマキリの仲間がいるのだけれど、絶滅したかどうかもわからないらしい。
標本があるので、たしかにこの世の何処かに存在しているんだけど、そのカマキリは「とても捕まえられないくらいすばしっこくて、ましてや見つけることさえ難しい」種類なんだとか。

そいつがこないだ発見され、写真に収められた。


                ↓これ↓


          ・・・あぁ、これは捕まえきれんわ



このようにプレデターみたいな奴ですからね、この擬態を技術化できたら自衛隊も無敵だし、三菱あたりが商品化したらそれこそ貿易赤字もいっぺんで解消するくらいのマーケットがあるんじゃないかと思います。
スターシップtゥルーパーみたいに奴らが巨大化したら、そのステルス性と機動性はほんとに恐ろしいことですよ。

というか、全昆虫の体重を集めると、地球上のあらゆる動物の総体重より重くて、その種類は100万を優に超えるっていうから、すでに最強の生命体なのかもしれないね。

ちなみに全人類が一箇所に集合したら、ちょうど淡路島くらいの広さに収まるというから、人口が爆発しているっていうけど、どうかな、意外と少ない気もしてきたぞ。





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週末のこと

2014-07-28 10:24:00 | つれづれ
土曜日、どろどろに疲れて家に帰ると家人が「今月は家の経済が少々厳しい」などとおっかないことを言い、日曜日には、夏休みで沖縄に遊びに来ているサラリーマン時代の元同僚が「年収が大台に乗って嬉しいことだ」などとつまらぬことをいうものだから、俺はひとりふてくされてぶつぶつとなにか呪詛のような言葉をつぶやきつつ酒をあおっていたのだが、一時間ほどたつと次第になんだか楽しい気分になってきていろんなことがどうでも良くなった。

そのままテレビをみながらウイスケーをガブガブと5杯ほど飲んで、焼酎をロックでちびちびやっていたら、今度は気が大きくなってきて、
「そもそもどんな統計をもってしても、現在の日本の平均寿命は史上最高なわけだし、逆に、殺人事件数や交通事故などは最低で、今こそがまさにこの世の春じゃないか、だというのに、やれ、どこぞで飛行機が落ちただの、安すぎるファストフードの肉の出自が怪しいだの、細胞ができたできないだのと、些細なことで大騒ぎしている連中がすっかりバカバカしい」と画面にむかって毒づきはじめることになった。

「若い頃は、たとえ歳をとったとしてもテレビに向かってぶつぶつ独り言をいうようなジジイには決してなるまいぞ、と思っていた。 でもなってしまった 」などとつぶやたらなんだかいたたまれなくなってきた。

楽しい気分がしだいに煮え煮えとしてきたので、気分転換でもするかいな、と近ごろ妙に冷たい娘を相手に格闘技の練習をしていたところ、誤ってテーブルの脚をしこたま蹴ってしまい、指がおかしな方向に曲がり、あまりの痛たさにもんどりうっていたところで記憶を失った。


結局、馬鹿か、俺は。 と気づいた月曜日、50歳の夏である。









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