8月27日(日)、深夜。
先に、「実力制名人戦ゆかりの盤」に関連しての注意事項をアップしました。
ですが、ちょっと見にくいのではないかと思ったので、このページで要点を書くことにします。
と言いますのは、過去に展示展や、タイトル戦で、時折り将棋盤の「ヒビ割れ事故」の話を聞いたりします。
予防のためには、最善の対策が不可欠なのですが、無知ゆえに、それが結構疎かになっている事実があると思うからです。
タイトル戦でのヒビ割れ事故は、冬に多いのですが、その原因の、部屋の暖房にあると思います。
具体的には、エヤコンの吹き出し風が強すぎたり、盤に直接吹き付けたりで起きる「盤への影響」です。
もう一つは、電気やガスストーブで、それが盤に近かったり、盤に向かっていたりして、輻射熱が長時間、盤に蓄積された結果、「ヒビ割れ」となる事故が起きるというメカニズムなのですが、会場設営の関係者は、対局者(人間)のことだけを考えていて、盤のことを考えていないからであろうと思います。
展示会では、知識不足と言いますか、間違った先入観(誤解)もあると思っています。
一般的に「展示ブース」は、ほどほどの乾燥状態にあるのが望ましいと奨励されていることが多いのですが、盤にとって、その乾燥状態が「最悪の環境」なのだということを、会場設営管理者が知らないケースがほとんどだと思います。
あるいは、展示ブースに「水を入れたガラスコップ」を置いておけば、乾燥を防げると思い込んでいるケースです。
「ガラスコップ」の一つや二つでは、盤に対するケアにはならないので焼け石に水。
コップではなく、週刊誌ほどの「バット(水皿)」が必要なのですね。それに加えて展示ケースの中にある蛍光灯の照明(輻射熱)は、乾燥状態を益々促進することになります。
「ヒビ割れ事故」は、それらの要因が重なり合って、かつ長時間(長期間)継続し続けることによって、限界点に達した時に起きるわけです。
一旦、事故が起きてしまうと、元には戻りません。
ですから、予防のための対策は、2重3重、あるいは4重5重にしておかないといけないのです。
この続きは、また明日にでも。