熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
残部僅少、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

火焔模様

2021-03-31 18:50:53 | 写真

3月31日、晴れ。
今日の映像は、修復中の「神楽太鼓」。
これまでは、とにかくベースとなる黒漆塗りを重ねていましたが、アクセントの部分に朱漆を塗りこみました。


朱漆は、この後も何回か塗り重ねます。
上部の火焔模様と宝珠は、最終的には金色に仕上げるのですが、今回は朱漆での下地塗り。
金色は、金粉、あるいは金箔のどちらで仕上げるのかは決めておりません。

どちらがうまくいくかですが、その時の判断に任せようと思っています。

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巻菱湖

2021-03-29 18:11:09 | 作品

3月29日(月)、晴れ。
今日は23℃超え。4月中旬の陽気でした。
その陽気に誘われて、先ずは朝から「神楽太鼓」何回目かの漆塗り。
その後は、「象牙駒」の文字書きと、「巻菱湖」の再研磨といろいろ。
映像は、その「巻菱湖」。
これは、先日、ある方からのお預かり品。
何年か前にお買い上げいただいていて、何のキズもクスミもないのですが、磨きはキリが無いので、もう一度、磨こうということで、お預かりしたものです。
その映像はこんな感じ。

 

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象牙の駒木地

2021-03-26 18:40:05 | 写真

3月26日(金)、晴れ。
いよいよ、春も本番の今日は、象牙の駒に着手しました。
象牙の駒は、何年かぶりです。
昨年秋、工房を訪ねられた方にご注文をいただいて、その時は成型一歩手前の状態をご覧いただきました。
駒のサイズは、400年目の水無瀬駒。玉将の厚みは、およそ13ミリと、厚め。
今日は、若干の予備駒を含め40数枚を、それぞれのジャストサイズに成型し、磨き上げました。
ツゲより一段二段堅いので、成型には半日余り時間を要しました。

本格的な漆の春ということで、仕上げは肉筆で、水無瀬兼成卿筆跡の再現を目指します。

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写真パネル

2021-03-23 12:40:19 | 写真

3月23日(火)、晴れ。
まずまずの陽気でした。
今日の映像は、工房の写真パネル。

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大橋家伝来の駒Ⅱ

2021-03-22 19:05:56 | 写真

3月22日(月)、曇りがち。
本日の映像は、大橋家伝来の駒、その2。
「伝・秀次愛用の駒」。

作者は、水無瀬兼成卿。
映像は、一時、将棋博物館に納められていた時に撮影した写真パネルを、撮影したもの。
なお、駒自体は、博物館閉鎖に伴って木村名人家に戻されています。

追記として、
注目すべきは、駒箱の葵紋と桐紋蒔絵(高台寺蒔絵風)の状態です。
この映像、内箱の左の紋は、本来は三つ葉葵紋(葵紋と秀次の関係は不明)なのですが、全くそれには見られないほどの状態になっています。
これら漆紋の摩耗は、駒箱を開け閉めした時の擦れにより生じたもので、永年、繰り返して開け閉めした結果がコレであり、ここまで擦り減ったのは数百回どころか、数千回は開け閉めした結果だと思われます。
例えば毎日一回開け閉めするとして1年で365回、それを10年続けると3650回、20年で7000回を超える計算になり、いずれにしても相当な使われ方の結果であり、興味深いことです。

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新作の「錦旗」

2021-03-19 18:57:47 | 写真

3月19日(金)、晴れ。
今日も暖か。晴れやかな一日でした。
本日の映像は、新作の「錦旗」。

材は薩摩ツゲ、孔雀杢。
今年になって作り始めて、盛上げのタイミングを見はからかっていたのを、このほど出来上がりました。

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大橋家伝来の駒

2021-03-17 00:35:38 | 写真

映像は、大橋家伝来の駒。
およそ400年余り前に作られた、素材は桑木の駒。
(この映像は先月もアップしましたが、昭和60年ごろに撮影した写真で、小生の工房に掲げているパネルです)

大橋家では、永年にわたり「後水尾天皇真筆の駒」だと伝えられてきたのですが、
しかしご覧のように、この駒は「水無瀬兼成卿」の筆跡そのものだとわかります。
大橋家では、なぜ、そのように伝えられてきたかです。
それは類推するに、天皇の作だとして「箔」を付けたかった。そう思うのです。
ゲスの勘繰りではありませんが、そのように言うことで「箔」を付けたかったのでしょうね。

何事もそうですが、世間でまことしやかに言われていることには、一歩引いてよく見極めることが大切だと思うのですね。

この駒は昭和15年前後に、大橋家から木村名人に、大橋家に伝わってきたほかの数組の駒とともに一括売り渡されて、以降、木村名人家の所蔵となりました。
それから半世紀近くが経過して、大阪の将棋会館内に創設された「将棋博物館」に納めるに先立って、木村家から「本当に、後水尾天皇の作ったモノかどうかを見てほしい」との要請があり、神奈川県茅ケ崎にある名人宅にて拝見させていただいて、上記の通り作者は「水無瀬兼成卿」だという結論となりました。

なおこの駒は、将棋博物館解体後、茅ケ崎の木村家(長女・朝子さん)のもとに戻されたと聞き及んでいます。





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漆もいろいろ

2021-03-16 18:57:00 | 文章

3月16日(火)、晴れ。
京都では、開花とか。
この辺り日中は4月の陽気とのことでしたが、開花はまだ少し後。
本日、仕事は外仕事が中心で、漆埋めが終わった「宗歩好」の成型研磨でした。

昨年から今年にかけては、漆を結構多く仕入れました。
私が使うのは50gチューブ入り。
あれやこれやを取り交ぜて、20本ほど仕入れたでしょうか。
この内の3本は、京都の漆屋さんからのモノでした。
この漆屋さんとは初めての購入。
で、試しに使おうとしたところ、粘り気が強すぎ。
チョッと、これは使いにくいなあ。

そのことを漆屋さんに伝えたところ、交換してくれるとのことで、普通のモノに交換してもらいました。
粘り気が強い漆は、どんな時に使うのかですが、どうなんでしょうか?

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春うらら

2021-03-14 07:17:23 | 文章

3月14(日)、晴れ。

今朝は、NHK俳句を何となく見ていました。
日中は、少し寒さを感じましたが、春うららの気配。
そこで一句。

-- 王と書く 漆は佳いかと 春うらら ーー

本日の映像は「無双」の駒。

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緻密な材で作った「源兵衛清安」の駒

2021-03-12 19:07:31 | 写真

3月12日(金)、午後から雨。

先週から、間歇的に確定申告の作業。
原価計算から始めて、そろそろ終盤に。
週明けには提出できるでしょう。

さて、今日の映像は「源兵衛清安」の盛上げ駒。
島ツゲの柾目。年輪は緻密な材で作りました。

 

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駒の写真集

リンク先はこちら」 http://blog.goo.ne.jp/photo/11726