熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
送料込み5000円。
残部僅少ながら、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

関西駒の会・展示会

2008-09-28 19:14:45 | 文章
8時45分、ATCへ向け出発し、10時現地着。
ATCは、大阪南港に立つアジアトレードセンターというドデカイ建物。とにかくでかい。でかすぎる。長さは300メートルはあろうか。高さは何10階かは知らないが、おそらくは、バブルの時に金に糸目をつけずに建てたのであろう。
その11階のエイジレス何とかセンターのホールでの展示会.
やっと探し当てて到着すると、既に20人近い人々。熱心な方々。勿論顔見知りも多いが、初めての人も何人かいる。

早速、林田さんからsさんが昨日託けて返った品物を受け取る。(中身は当事者だけが知っている)

みんなの出品作品はおよそ4~50組。それぞれが丹精込めた駒である。
ザーッと拝見して、小生もならべさせていただくつもりで持参した3組の駒は、何故か遠慮が働いて並べずじまい。

なんといっても今日のメインイベントは、田中さんのコレクション。
「雛駒」あり、100年以上前の「安清駒」ありのオンパレード。これは一見の価値あり。
皆さんとしばし雑談。

お昼過ぎ、指導対局の畠山鎮七段がお見えになった。明日は東京でテレビ解説の収録があるとのこと。
先般、お買い求めになった「原田書」の駒で谷川研究会に臨んだところ、3局とも勝利して畠山七段にとって幸運の駒であるという。

話は戻って、13時より小生は「駒サロン」講演。
最初の始まりに集まっていただいた方は約6千人。いや、単位をすこし間違いで6人。熱心な方々に頭が下がる。タイムリーな話題の水無瀬駒のことを話していると、やがて、およそ1万5千人、いや15人を少し超えて20人近く。

この後、鑑定や漆書きの実演などを披露して終わる。
楽しかったし、有意義な一日。そして少々疲れた一日でした。






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9月26日(金)、曇時々雨。

2008-09-26 19:51:53 | 文章
朝から、木地仕事を少し。
10時過ぎ、林田さんが明日の展示会に使うパネル類を受け取りに。
11時ごろまで、コーヒを飲みながら雑談。これから会場のATCに持って行くとの事でした。

午後は、奈良の写真屋、酒店、ホームセンター、コーヒ店に。コーヒ店にはお気に入りの粉を買うため。コーヒは1日4~5杯程度を愛飲。1週間でおよそ400グラムを消費しています。

午後は、明日、隣町のホールで講演会があるので、持ってゆく作品などを準備することに。
どんなことを話するかは、どんな人が聞きに来てくれるかですが、まあ、出たとこ勝負。多分、主婦が多いと思うので、冒頭のつかみに、この間の「ナントか銀行の話」を、お話してはどうかなと思ったりしています。

今日は、仕事らしい仕事は出来ないまま一日を終えました。

追伸」
小泉さんが議員を辞めるとか。
辞めるのは結構です。あなたの言うとおり引き際が大切ですからね。
だが、次男を後継者に指名するのは、議員の座を息子や娘に渡そうとする大方の職業議員と同じではありませんか。代議士になれば、余程いいことがあるのでしょうネ。

それにしても、総理の重責から敵前逃亡した阿部さんと福田さんのお二人。
引き際が大切なのに、まだ臆面も無く議員バッチを着けておられるようです。
小泉さんより早く辞めなければいけないのは、この二人だと思うのですが、利権は手放したくないのでしょうネ。
皆さんはどう思われますか。



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墓掃除

2008-09-24 18:37:44 | 文章
9月24日(水)、快晴の1日。

朝から湿度は低く、本日は空調機無用の1日でした。
例によって、続きの「清安」を盛り上げることに。
10時、枚方市長尾にある墓に掃除をかねて、家族3人で彼岸のお参りに出発。
13時に帰着して「清安」を続ける。

ところで、いつも仕事をしながらラジオを聴いています。
特に真剣に聞いているわけでありませんが、年齢のせいか、時にはラジオから流れてくる人生模様に、メガネを曇らせて漆筆が使えなくなることも。

一方、最近のNHKニュースで、少し気になる言葉遣いがあります。
それは、「食料に使えない事故米を」というフレーズ。正しくは「食料として流通させてはいけない事故米を」と言うべきでしょう。

違法な米でも、一見は普通品と変わりが無く、偽って売ろうと思えば売れる。
つまり「使える」訳で、それを単純に「使えない」と決め付け表現スルのはいかがなものか。
NHKなら正しい言葉を使って欲しいと思うのです。どうでしょうか。

ラジオに向かって、こんなことにまで毒づいている小生です。

「追記」一昨日あたりから、木村名人のニセ色紙が出ています。
    2人ほど引っかかっています。出品者は例の人。ご注意あれ。
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象牙駒里がえり式

2008-09-22 22:55:16 | 文章
9月22日(月)、晴。

本日は、水無瀬神宮で「象牙駒里かえり式」が行われました。
出席者は所蔵者の川井三郎さんご夫妻、京都在住のご親戚夫妻、日本将棋連盟西川理事、木村義徳九段、大阪商業大学谷岡学長、同学古作研究員、同学谷岡研究員、鬼頭棋道師範、大阪の田中さん・釜浦さん・松元さん、名古屋の三輪さん、三重の尾崎さん・内山さん、そして報道関係者として読売新聞山田さん、毎日新聞沢木さん、朝日新聞佐藤さん、京都新聞斉藤さん、地元島本町教育委員会の2名と小生。

14時30分過ぎ、式は水無瀬忠成宮司・水無瀬努禰宜により厳かに執り行われました。拝殿前で記念撮影の後、次の品々が披露されました。

水無瀬兼成筆「八十五才」の象牙駒と、神宮に伝わる兼成筆「八十二才」のツゲ駒、同「象戯図」、兼成孫の兼俊筆のツゲ駒など。いずれも、重要文化財に指定されてもおかしくは無い品々です。参考資料として、水無瀬兼成の「将棋駒日記(レプリカ)」も。

2組の駒は、素材こそ象牙とツゲの違いはありますが、形大きさ、駒の文字はまさに瓜二つ。普通、このような文化財の写真撮影は、はばかられることが多いと思いますが、この日は宮司と川井さんの計らいで、撮影は自由でした。
間近に自分の目でこれらをじっくりと拝見できたことは、どなたも満足いただけた事でしょう。

今年春より、島本町教育委員会では、町内の保有文化財を顕かにするための調査が進められているそうで、「水無瀬駒」と関連資料は、そのなかでも重要なものとの認識であり、その一環として担当者が参加されたということです。
小生としては、その調査顕彰に、微力ながら協力したいと思っています。


終了は17時。

帰途、久しぶりにお会いした木村義徳九段と四方山話にしばし花を咲かせ、夕食をご馳走になり、帰宅は22時でした。


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竹内淇洲書

2008-09-21 07:32:00 | 作品
出来上がったばかりの「淇洲書」。材は薩摩つげの孔雀杢です。
 (写真をクリックして出てきた映像は、何故か直線がぶれて表示されます。
 それが拡大マークをクリックすると、ぶれていない映像に戻ります。
 なぜですかね。知っている人、教えてください)

淇洲は山形県酒田市の将棋八段・竹内淇洲(たけのうちきしゅう)翁。
淇洲翁の「将棋漫話」によれば、
10代半ばの頃、祖父が鳥海山山麓に育つツゲを駒にし、筆に覚えのある者が代わる代わる文字を書いたが、気に入ったものが出来上がらない。
そこでようやく淇洲にお鉢が廻ってきた。

淇洲が書いた駒は絶賛され、やがて数組を作って内1組を家宝とし、もう1組は然るべき将来名を残すに託そうということになった。
今から100年ほど前、明治30年ころのことである。

数年後、七段・関根金次郎が諸国遊歴の途中、竹内家に立ち寄った。
酒田界隈は昔から将棋が盛んなところ。だが、その猛者たち誰もが関根には歯がたたない。この人こそと、将来の名人・若き関根に竹内家の夢を託し駒を贈った。

以来、関根はその駒を愛用して連戦連勝し、周りの者は維新で、刃向かう幕軍を蹴散らして進軍した官軍の「錦の御旗」になぞらえて、関根の持つ淇洲書の駒を「錦旗」と呼ぶようになったというエピソードは有名である。

なお、元アマ名人・土岐田さんは、淇洲翁の直弟子だそうです。
また、小生が使う「淇洲」の字母紙は、淇洲翁の六男・竹内六郎さんから昭和53年頃に直接いただいた物です。

追記」昭和58年頃だったと思いますが、木村名人が病気から回復されてしばらくして、木村義徳先生の依頼で、茅ヶ崎のご自宅で木村名人のコレクション駒を拝見した折、名人は「私が一番大事にしているのは淇洲書の駒だ」とおっしゃっていたのを思い出しました。



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「けいはんな雑学大学」講演

2008-09-20 20:59:00 | 文章
「けいはんな雑学大学」の問合わせをいただきましたので、お知らせします。

1、日時        9月27日(土) 14:00~16:00
2、会場        奈良市・イオン高の原ショッピングセンター
              4f「コスモスホール」近鉄京都線高の原駅すぐ)
3、資料代込み入場料  100円
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囲碁将棋記者会

2008-09-19 18:42:07 | 文章
9月19日(金)、台風接近、雨。

このところは多湿続き。今日の朝の湿度は90%。
漆を扱う小部屋に除湿機と除湿運転の空調機との2台を動かしても、湿度は70%程度にしか下がらない。漆の作業にはもう少し湿度が低い方が安全。
特に盛上げ作業は避けるのが賢いが、ついつい根付などは、まあいいかとやってしまう。自己分析すると95パーセントくらいは成功する見通しがあるから。

14時20分、16時からの定例囲碁将棋記者会で水無瀬神宮での象牙駒「里がえり式」の説明するためにの大阪に向け工房を出発。15時30分に将棋連盟着。
少し時間があったので、4階を覗くと西川和宏新4段に会う。「おめでとうと」お祝いを申し述べる。

記者会は、新聞TV各社の記者と、日本棋院・関西棋院・将棋連盟合同で開かれる会合。本日の出席社は10社ほど。
小生の説明は5分程度と考えていたが、質疑を入れて10分程度に。
台風が気になったので、早々に引き上げる。帰宅途中、前方に虹を見る。
加茂着17時15分。

18時まで、埋めの工程が終わっていた「清安」を磨いて、本日は終了。

台風は、三重県の南沖合いを通過したらしい。



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理不尽なこと

2008-09-18 18:41:36 | 文章
9月18日、曇勝ち、時々小雨。

理不尽な話を少々。
本店が奈良にある「ナントか銀行」でのことです。
僅かな定期預金が満期になり、大蔵省の妻と近くの支店へ。
窓口のお嬢さんはにこやか、一通り説明を聞きました。やがて「ナントか調査用紙」を記入してくださいとのことで、住所、名前、生年月日、職業欄を記入し、後半の年収・資産の欄は無記入で渡しました。ここまでは、何の問題もありません。

「ここも書いて欲しい」と言うので、小生は「書くつもりはありません」と言うと、窓口の女性は困ったという顔をしました。ここまでは、まだ何の問題もありません。

すると、横にいた別の女事務員が「法律で決められています。どうしても書かなければ、国債は売れないことになっています」と、ノタマワれました。
これが事件の発端です。

「法律なら、見せて」と言うと、上司に相談し始めました。上司に相談することはいいでしょう。
しかし、その上司はあたふたと、またその上司らしき人へ。そして別の人にも。何かを探したり、どこかに電話する様子。
15分ほどが経過。「しょうがないな」と思いながら、時間つぶしにしばらく雑誌に眼を通していると、支店長代理が一枚のビラを持ってこられました。

それは、法律で、販売や勧誘にあたってはリスクなどをキチンと説明しなければならないとある店頭のビラでした。
「年収や資産を記入しなければならないと、どこに書いてあるのですか。法律とおっしゃるから、その文章を見せて欲しいと言っている」と重ねて言うと、「法律で決まっているハズだが、当支店にはそれを置いていない」とのこと。
お粗末。お粗末過ぎるではないか。そんな法律は、初めから無いのである。
それでも「書かなければ売れない。売らない」と言い張るのは、全くの理不尽。

奥で座っている支店長らしき人物は、黒眼だけこちらに向けるだけ。支店長なら知らないフリせず、責任者らしく支店長自ら事の収束に当たるのが役目だろう。

30分が経過しても、支店長代理は、道理にならない屁理屈を繰り返すばかり。
思い余って「支店長と話がしたい」というと、時々眼だけでこちらを覗っていた人が、やがてお出ましになった。

支店長は偉い、話が分かる人だろうと思っていたが、大間違い。
支店長代理と同じ事を繰り返すばかり。45分が経過。
「あなたと話をしていても時間のロス。ほかの店に行くから全額を下ろします」というと、横から、もう一人が何かを耳打ちし始めた。

どうやら、本店の誰かが「書いてもらわなくても良い」といっているらしい。
当然なことでしょう。
もっと早く耳打ちすれば早く済んだのにと、思って聞いていると、支店長はそのとおりのことをそのままこちらに伝えてくれたのでした。
やれやれでした。

支店長に言いました。「教育ができていませんね。あなたもですよ」と。

おかげさまで、これで1時間以上のロスをしてしまいました。
こちらだけでなく、後で待っているお客様も大迷惑だったに違いありません。
支店長、みんなに迷惑を掛けたのいう認識はありますか。


もう一つの[理不尽なこと」

またまた「升田幸三」の色紙の偽物が出ています。
kaddで始まるIDです。ご注意ください。
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控え室風景

2008-09-17 22:54:49 | 文章
手前右は有吉九段、左は谷川九段。
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王座戦観戦

2008-09-17 21:03:57 | 文章
9月17日、曇。
今日は、朝から有馬の王座戦観戦へ。出発は9時30分。
それまでは、「田中」さんの表札、2回目の黒漆を盛り上げたり、根付の文字を書いたり。

奈良で共同通信の小林さんを乗せ、第2阪奈・近畿道・中国道経由で有馬へ。
対局場は「中の坊瑞苑」。昨年の王位戦以来、およそ1年振り3回目である。

対局室は8階の一番奥まった部屋。主催社控え室はその前。
みんなにご挨拶して入室。解説役は谷川さん。
局面は中盤をやや過ぎたあたり。羽生さんの飛車先の歩が、木村陣に迫った局面。

「今日の駒は熊澤さんのですよ」と、誰かが声を掛けてくれた。
用意した2組の内、羽生さんは「どちらでも」ということだったが、木村さんが
「こちらをと、熊澤さんの古水無瀬を指名」されたとのこと。
大変嬉しく有難いことである。

局面は中々進まない。この春、関西に転勤してこられた将棋連盟職員の石橋さん、日経の玉利文化部長、立会いの有吉九段としばし話する。
昼食は、小林さん白滝さんと近所の店で済ませる。
白滝さんは白滝杯のオーナーでもあり、若い棋士の着付けサポートのために来ておられる呉服屋のご主人。いろいろなところで良くお会いする。

18時の夕食休憩。局面は中盤後半、まだまだ難しいらしい。終局は遅くなりそうなので、帰宅することに。







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駒の写真集

リンク先はこちら」 http://blog.goo.ne.jp/photo/11726