熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
送料込み5000円。
残部僅少ながら、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

家紋蒔絵の駒入れと、中将棋駒

2019-11-30 19:14:58 | 文章

家紋蒔絵の箱に、中将棋駒を入れてみました。ぴったり。


映像の駒は、これまでにはない新しい発想で、制作開発している中将棋駒です。
中将棋の普及発展は、かっての大山名人が心を配っておられました。普及には高品質で安なものを多く作らなければとの思いで、およそ3年前から試行錯誤しながら試作をかさねて、ようやくこれならと複数組が完成。発表できる段階に至りました。
当分は試作品として市販は行わず、これまでの半額のモニター価格にて使っていただける方にと思っています。ご関心ある方は、お問い合わせください。

駒の仕様ですが、
材は薩摩ツゲのレギューラーサイズ。表の文字は黒漆で、裏は盤上で一見して裏だとわかるよう朱漆で(もちろん、黒文字の裏でも可能)、盛り上げ駒や書き駒のように漆が盛り上がった風合いと指し心地を追求。耐久性にも配慮とテストを重ねての成果品です。
お届けした駒が、もしお気に召さないときは、送料ご負担で返品可能とします。

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赤柾の「錦旗」

2019-11-30 14:13:05 | 作品

先ほど完成した、盛上げ「錦旗」。

 

 

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生きている証かと

2019-11-27 19:18:04 | 文章

11月27日(木)、曇り時々雨。

気温はまずまず。仕事は盛り上げの続き。途中、所用で奈良に。
その盛り上げの所要時間ですが、おおよそ表一枚が15分。これ以上時間をかけるのは、かえって良い結果にはなりません。裏のと金ですと、5分ぐらいでしょうか。スイスイと進みます。
愛用する蒔絵筆は、大阪の角岡製。ただし、この蒔絵筆、製造停止になってから15年くらいになります。盛り上げ漆の書きっぷりは、この間の駒サロンでは、皆さんの前でご披露しました。

まもなく12月。来年の年賀状は何枚買おうかと。まだ購入しておりませんが、いずれ買うことにはなります。まもなく、寝ることにします。
今日も、つまらないことを書き連ねました。
でも、これは生きている証でもあります。

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中将棋駒入れ

2019-11-26 19:51:27 | 写真

中将棋駒入れにしようと、ちょっと切り縮めてみました。
もともとはこんな金具がついておりましたので、金具を外し、深すぎる中箱を半分ほどに。

金具の穴をふさいで、こんな感じになりました。

レトロ感いっぱいの駒箱になりました。

 

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錦旗の駒の秘密

2019-11-21 20:18:36 | 文章

11月21日(木)、晴れ。
晴れてはいるものの、今日も寒い一日でした。
午前中は、「錦旗」の盛り上げ仕事。
その「錦旗」のオリジナルの駒ですが、後水尾天皇の真筆駒だとされる桑製の書き駒が江戸の大橋家に伝わり、それを「錦旗」の呼称で呼ばれるようになって、昭和のある時期に木村名人に譲渡されました。その後、駒は昭和の一時期、将棋博物館に委託されていたのですが、その後、将棋博物館の閉館で木村家に戻されています。

ところで、大橋家で後水尾天皇の筆跡とされていた「錦旗の駒」は、どうやら大橋家のでっち上げであり、本当は水無瀬兼成が書いた駒であり、このことは、はっきりさせておかねばと思っています。

水無瀬兼成が書いた駒は、400年経った現在でも10組近くが各所に残っているのですが、それらの駒と、大橋家に伝わった「後水尾天皇の筆跡とされていた」漆書きの駒文字を比べてみると、ほとんど同筆のよく似た文字であることが分かります。つまり、「後水尾天皇の筆跡とされていた大橋家に伝わっていた錦旗」は、水無瀬兼成の筆跡そのものだということが明らかに立証できるのです。

以上は、名人夫妻がお元気な昭和60年ころ、新しくオープンした将棋博物館へ、木村名人が所蔵する複数組の駒を委託するにあたって、「本当に後水尾天皇の筆跡かどうか、はっきりさせておきたい」という木村名人家(義徳九段)の要請で、茅ケ崎の名人宅へお伺いして拝見(鑑定)し、その結果を「将棋世界・博物館だより」で発表した内容です。
この折り、木村名人ご夫妻には、昼食に「ウナギ」をごちそうになりました。35年ほど前の思い出です。

今日の午後は、西川さん。西川さんとは、20年30年前からのお知り合い。お持ちの良尊作の何組かの駒も、久しぶり拝見させていただきました。
今回は、ふるさと納税返礼品のことで、ご来訪。ふるさと納税の駒の基本は「錦旗の彫り駒」ですが、種々ご希望をお聞きして作らせていただく、ということで、お越しいただきました。
出来上がりは、年内目標です。

 

 

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就位式と祝賀会

2019-11-19 19:13:25 | 文章

11月19日(火)、晴れ。

今日は、ぽかぽかと、小春日和。
ちょっと早いのですが、込み合わないうちにと、新しい冬タイヤにしました。
出費は約10万円。今年の冬な寒さは、まだわかりませんが、安全第一です。

12月は就位式や祝賀会がいくつか予定されており、案内状をいただいたのは、次の三つ。
6日は木村新王位の就位式。9日は永瀬新王座の就位式。そして21日は木村王位の祝賀会。ちなみに、王位就位式は関係者のみのクローズなんだそうです。
すべて会場は東京なので少し行き難いのですが、一つくらいは出席したいと思っているところです。

 

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川井さん所蔵・葵家紋蒔絵将棋盤

2019-11-06 19:54:50 | 文章

11月6日(水)、晴れ。

寒い朝でした。
川井さん所蔵の将棋盤。先ずは、その映像。4面の盤側には、3つの葵家紋。そのルーツに迫ってみた。


駒は水無瀬兼成卿85歳の筆跡、素材は象牙。水無瀬家の「将棋馬日記」には、慶長2年に作られた記述があり、駒尻に記された「八十五才」と完全に一致する。駒の受取人「道休」は、足利15代将軍義昭。ただし、道休はこの前年に死去している。


次は、比較のため、同じく葵家紋蒔絵で加飾された将棋盤。
これは、東京国立博物館所蔵の竹菱葵家紋蒔絵の将棋盤。

地模様が竹に菱型。ゆえに竹菱葵紋蒔絵調度と呼ばれる婚礼調度の内の将棋盤。竹菱葵紋蒔絵調度は、紀州徳川家10代治寶(はるとみ)公の娘・豊姫が11代家齊将軍の7男・齊順公を婿養子に迎えたときの婚礼調度とされる。駒は象牙製。

もう一つ、葵紋蒔絵の将棋盤。
これは、水戸の徳川博物館の所蔵品、松竹唐草葵紋蒔絵の婚礼調度の将棋盤。

木口面の葵紋が3つ。盤側面は葵紋5つ加飾してある。これは、水戸家8代・齊脩(なりのぶ)公の夫人峯姫(11代将軍家齊の娘)の婚礼道具とのこと。
この写真には、駒が映っていないが、もう一つの写真「日本の美術6 婚礼道具」(至文社)にはモノクロで象牙製らしい駒が映っている。
念のため、水戸博物館(研究員)に問い合わせたところ、駒はあるとのこと。しかし、素材は詳しくはわからないとの回答であった。

まだわからないこともあるし、書ききれないこともありますので、疑問点があれば、コメントでお問い合わせくだされば、知る範囲でお答えいたします。

 

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中将棋駒用木地

2019-11-01 19:39:52 | 文章

穏やかな一日でした。中将棋駒用の木地を選んでいます。材は薩摩ツゲの杢。根っこ材です。今日は二組余りの250枚ほどを選びました。明日からは、まずは大大(玉将や獅子など)、大(竜王や飛車など)、中(金将と盲虎など)、小(猛豹や竪行、香車など)、歩兵の5段階に成型して、そのあと、それぞれの駒の大きさの12段階に細かく微調整してゆきます。
映像は、5段階に成型する前の木地。


 

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駒の写真集

リンク先はこちら」 http://blog.goo.ne.jp/photo/11726