熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
送料込み5000円。
残部僅少ながら、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

菊紋蒔絵雛駒

2010-05-21 11:50:23 | 作品
「菊紋蒔絵の雛駒」セットが出来上がりました。

蒔絵の箱は、大正時代か昭和の初めころの古いものですが、大変美しく無傷のものです。
それに合わせて、日本カヤの将棋盤、駒台、雛駒をセットしました。
盤の大きさは、幅が20センチ弱。
駒の大きさは、玉将が高さ15ミリほどです。

桐箱にセットして、明日、お渡しします。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

銘、いろいろ

2010-05-20 04:42:33 | 作品
5月20日(木)、雨。

昨日までに出来上がった駒。3種類の銘です。
左から、「錦旗」の彫り埋め。
      「董仙」の盛り上げ。
      「守幸」の盛り上げ。
一番右の「良尊六十七才」に、窓の景色が白っぽく写り込んでいます。

「錦旗」は、花押ではなく「刻」。
「董仙」は、細めにすっきりと。
「守幸」は、やや太目に、兼成さんに真似て年齢を書き入れました。

3組とも同じ筆で書きました。
文字の太い細いの書き分けは、筆先へのちょっとした気と力の掛け具合です。
書くとき、これは太くとか、こちらは細くとか、その思いが文字に現れます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

玉将と王将、3種

2010-05-19 19:01:38 | 作品
昨日までに出来上がりました3組の「玉将と王将」です。

「守幸」と「董仙」は、盛り上げ。
「錦旗」は、彫り埋め仕上げです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

董仙

2010-05-19 18:25:45 | 作品
出来上がった「董仙」。盛り上げ仕上げです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あるメール

2010-05-18 08:49:26 | 文章
5月18日(火)、曇り。

昨日は、茨木のKさんが、駒を2組ほど持って訪ねて来られました。
Kさんには、「水無瀬兼成・八十二才」のレプリカを頼まれていまして、そのことで来られたのかと思っていたら、最近、駒を入手したので見てほしいとのことでした。

1組は、「駒虎號」「錦○書」の彫り駒。
○は何だったか失念してしまいました。普通の文字です。Kさん、このブログをご覧でしたら、ご一報ください。
もうひと組は、ちょっと銘が読みにくかったのですが、小生には「吟農書」と読めました。
「芙蓉」の大阪彫りです。
どちらもKさんに断って写真に撮っておけばよかった。
このブログを書いていて、そう思いました。いずれまた来られるときは、そのようにと思います。

ーーーー
ところで今日は、昨日、ある方とのメールのやり取りです。

小生の場合、メールは打ち込むのに時間がかかるので、どちらかと言えば苦手。ですから、こちらからはあまりやりませんが、必要な時にはやり取りをします。
以前、受信した方からのメールアドレスは使うこともあるので、保存してあったのですが、この間、機械を変えたとき、無くなってしまいました。
今までやり取りをした方。またこの際、メールをいただくとアドレス帳に再度記録できますので、送り込んでおいてください。

ーー往信ーー
熊澤 良尊様

お忙しいなか、書体の資料ありがとうございます。
書体ですが今、大変悩んでいます。
先生の古水無瀬も大変素晴らしいのですが一般的な水無瀬は作成され
ますか?されるようでしたら一度画像を送って下さい。

最高の木地ですので、すばらしい名駒にしたいと思っています。
現在は、古水無瀬と錦棋・細字で源兵衛清安と宗歩好みに絞りました。
木地をいかすには細字が言いと聞いたことはありますが
木地とのバランスを考慮し、先生がおすすめする書体を教えて下さい。
参考にさせて頂きます。
菱湖は名人駒に使用されているのでこの木地ではやめようと思っています。
お忙しいと思いますのでお手がすいた時でかまいませんので
教えて下さい。

ーー返信ーー
熊澤です。

資料、ご覧いただいて、文字書体をご検討とのこと。

木地もそうですが、文字もお好みなので、単純にお奨めするのも難しいですが、
文字書体それぞれに、適切な太さというものがあります。
木地の模様がいいからと言って、あまり細くしすぎると、文字そのもののバラ
ンスや良さを殺してしまいますので、よくないと思います。

一般に出回っている「水無瀬書」ですが、昔、1組ぐらい作ったような気がし
ますが、いろいろ調べてみても、本当の水無瀬駒との繋がりは見つからず、
一番古くてもどうやら明治時代で、豊島龍山あたりが創作した文字のようです。

駒の文字は重要ですので、自分なりに実際に造る文字の原型を研究して、納得
した文字で造ることにしています。

参考にするのはオリジナルや、それに近い古いものです。従って、今の人が作
る駒は、全く参考にはしません。
理由は、自分からみれば文字を勉強していない人がコピーして駒を造り、その
コピーのコピーというものが多く、文字が崩れていて参考にはならないのです。

「錦旗」ですが、そのオリジナルの現物は、この間まで、将棋博物館にありま
した。巷では「後水尾天皇の文字」だと言われてきましたが、大橋家の誇大広
告だったようです。

「錦旗の細字・・」でとのお考えですが、駒に造る場合は、どの文字でも多少
太めに」とか、多少細く」とか、お好みに応じて多少アレンジすることはあり
ますが、極端ではありません。「、「細字の・・」というところがどのような
ものか、少々引っかかります。

余談ですが、昭和15年のころ、大橋家から木村名人が引き取って持っておら
れたのを、木村義徳九段の鑑定要請で、60年の名人が元気なころ、お宅に行
って拝見して、水無瀬兼成の筆跡だと判定しました。
木村九段も、それには「そうなんだ」と納得されています。

小生の「錦旗」はこれを参考に、そして豊島龍山の字母紙も参考にして、自分
なりのものを作って、駒にしています。

お送りしたパンフでは、一部の文字しか分かりませんので、近々「錦旗」以下
の書体が分かる写真を、ブログかメールでご覧頂けるようにします。

○○様。

ーーーー



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

守幸

2010-05-17 19:17:54 | 作品
「守幸」。材は御蔵島ツゲ杢。

玉将・飛車角・金将・銀将までは、最後の研磨が終わりました。
桂馬・香車・歩兵は最終の研磨前の状態です。
その違いが写真で分かりますでしょうか。研磨は明日終了します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

表札

2010-05-13 18:15:34 | 作品
5月13日(木)、曇り。

午前中は、先日森先生の会でお会いした女性二人が来られます。
午後は、春日大社。
仕事は少々お預けですが、それでも2時間ちかくは出来そう。

写真は、出来上がり間近かの表札。もうあと、2~3日で完成します。
これで「かもん」さんと読みます。
駒も、あとひと磨きで完成です。

昨日は「雛駒」の文字を書いたりしていたのですが、急遽、明日の打ち合わせに使う文書を作ったり、あちこちに電話をしたり、電話が掛かってきたりで一日が過ぎました。
その中で、初めての方からの電話が3件重なりました。

その内の一つは結構長く、30分くらい話したでしょうか。

「僕は、将棋駒のことはあまり知らないが、将棋の駒は御蔵島ツゲが一番だと聞いた。本当にそうなのか。薩摩ツゲとはどう違う。確か京都の櫛屋さんでは、薩摩ツゲしか使っていなかったはず。駒のことは最近興味があって、インターネットで調べると、いろいろな人がいろいろなことを言っているが、他人の受け売りみたいでどうも信頼性に欠けるような気がする。いろいろ検索していると、あなたのブログに出会って、それで電話した。駒の他にもいろいろなことをしておられるようだが、あの箱書きの文字はいい。その下に押してある落款印も自作ですか。そうですか、30年も前ですか。万年筆の字、太くて堂々としている。万年筆・・ああ、モンブラン。インクもブルーブラック。こだわりですね。淇洲書。あれはいいですね。木地の揃い具合も重要ですね。なるほど、同じような木地でも全体の木地の揃い具合も重要なんだ。友人に結構上位のプロ棋士がいるんですが、その人は、駒は周りの関係者が準備してくれる・・。だから、あまりい駒は要らないし持っていないと言っている。そんなものなんですか、ちょっとさみしいね。

電話は、途中で一端途切れました。
電池が消耗したようで間もなくコールがあり、続行。
受話器から聞こえる声の調子では、年齢は私より20歳以上若そう。

ーーーー
さきほど春日大社から戻りました。
問題は6局目があるか無いかですが、あることを前提に、準備に怠りないよう関係者の打ち合わせに、地元のサポートとして同席させていただきました。
今日は主にNHK関係のチェックです。
例えば、衛星に向かって電波を飛ばす中継車をどこにおくか。
うっそうと茂った木立の隙間から、真南の空に向かって45度の衛星に届く位置。
対局部屋、テレビスタジオとの距離。途中に道路を出来るだけ横断しない場所が条件です。

では、本日はこれにて失礼します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古い彫り駒

2010-05-12 06:48:49 | 写真
5月12日(水)、曇り。

写真はある方から「出来れば、処分したい」とお預かりしている古い彫り駒。
素材は「薩摩ツゲ」。綺麗な飴色です。

銘はありませんが、彫り痕は「奥野氏」に共通する特徴。小生の見立ては、昭和の初めころの駒ではないかと思います。一緒に付いていた桐箱には、比較的名を知られた或る収集家の名前が入っているものでした。

大きさはやや小ぶり。厚みが薄いのも特徴で、それぞれの大きさは、次の通り。
玉将  29.4x24.5、厚み6.8ミリ
飛角  28.9x24.0、  6.4
金銀  28.4x23.0、  5.9
桂馬  27.1x21.7、  
香車  27.5x19.6、  
歩兵  26,2x18.3、

桂馬・香車・歩兵の厚みは測定忘れです。
測定しなおして後日、追加記入します。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

龍虎壽

2010-05-01 22:13:41 | 文章
塩井さんから駒形になった黒柿を渡されて、制作途上完成前の「竜・虎・壽」3つの根付です。
「壽」以外の文字は、おまかせ。仕上げの方法もお任せ。
先ずは朱漆で文字を書いて、乾いてから金箔を貼り付けています。
全面金ピカ過ぎてもつまらないので、古色と言うか、古び感を出しています。

写真は、金箔の擦り減りを防ぐため、上から透き漆を塗りました。
まだテカテカと乾いてはおりません。
漆が乾けば、明日、ご本人に渡せるのですが・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

駒の写真集

リンク先はこちら」 http://blog.goo.ne.jp/photo/11726