8月30日(火)、雨のち晴れ。
変りやすい天気に、眼が回る思い。
湿気は強まり、入梅の如くです。
そのおかげ(?)と申しましょうか、居室、障子の建付けに影響。
20年間この方、昨日まで全く問題が無かった障子が、夕方、膨張で動かなくなってしまいました。
なんとか動かそうと四苦八苦しても、全くビクともしません。
湿気が無くなるまで、我慢我慢。
南の海には大型台風。
明日は、北九州市から一人のお客様。
台風が気になります。
何事もなければ良いのですが。
8月24日(水)、曇り。
「木地揃え」をしていると、電話がありました。
「最近、駒づくりを始めた者ですが、難しいですね。上手く彫れません」とのことでした。
聞けば奈良の方で、ツゲ木地に字母紙を貼って彫刻刀で彫り始めたところ、上手く彫れないということです。
「上手く彫れない原因の99パーセントは、彫刻刀の砥ぎにあります。彫刻刀は、どんなものをお使いですか? これまでに、彫刻刀で版画や細工物をしたことはありますか?」。
「いや初めてです」。
「そうですか。彫刻刀の刃が切れるように砥げていないからだと思いますよ。 砥ぎに慣れている大工さんとか魚屋さん、床屋さんなどは駒づくりも最初から上手に駒を彫れられます」。
「刃物はしっかり砥いでいます。鉄工所をしているので、刃物は昔から自分で研いできました」。
「そうですか。でも砥いでいるのは木工用にではないのですね。砥石はどのようなものを使っていますか?」。
「グラインダーです」。
「グラインダーですか。グラインダー砥石の粒度は80番とか100番が普通ですよね」。
「ハイそうです」。
「それでは刃は付きません。そのグラインダーでは刃の形を作っているだけで、切れる刃は、砥石が重要です。粗砥石で400番とか600番、仕上げ砥石なら1500番とか2000番以上。本当は天然砥石が最上です。刃が無くて鉄は切れても、木(ツゲ)はよく切れる刃がついていなければ削れません。近くに、刃物屋さんがあれば、砥石の使い方を教えてもらってください」。
こんなやり取りでしたが、果たして、納得されたのかどうか。
8月21日(日)、曇り。
また日曜日がやってきました。
朝、目が覚めて、チャンネルを変えると「テレビ寺子屋」が映りました。
聞くともなく、しばらく見ていて「オヤッと」思った。
内容は「子供の漢字習得」で、講師の名は、ハッキリ覚えていませんが、確か「森山さん」だったか。
常識のようになっている「時間をかけてする鉛筆での漢字書き取り練習が誤っている」という話。
森山さんは「スピードが大切」で、そのスピードが集中力を生む。小学生が書く漢字なら一文字5秒以内。そのスピードが肝心なのだと。
時間をかけて鉛筆で書いて覚えるのは、ダラダラ感を育成する弊害がある。
だから「鉛筆でなく、指先で書く」。一字一画は指で覚えるのだと言う。
この時の「徹底集中」。それが集中力になり漢字習得にはいいのだそうだ。覚えたら最後に鉛筆で一文字だけ書けば良い。
それで漢字嫌いの生徒でも好きになるという。
私は聞いていて「なるほど」と思いました。
私自身、指先で漢字を書いていることが多いのです。
日頃のイメージトレーニングかもしれません。
何となくそんな癖がついているのでした。
駒の文字書きには、イメージトレーニングが大切なのですね。
今日は以上です。
8月8日(月)、晴れ。
暑い一日が戻ってきました。
午後は、NTT。
やっぱり、回線上の問題でした。
一旦、回線は戻ったものの、受信機を新しいものにした(これしか売っていなかった)ので、従前どおりの機能と使い方ができるか、種々確認してみました。
結局は、ややこしいのみで、家電は従来の単純機能のものがベストということを再確認した次第。
そこで、メーカーの開発者殿へ、一言。
このような声もあるのだと、心得ていただきたいものです。
8月7日(日)、晴れ曇り雨に雷。
せわしい天気の変わりよう。
日曜日は、買い物に行くのが通例。駒づくりは、空いた時間で行いますが、今日も通例通りのパターンで、漆の文字書き、すなわち盛り上げ仕事がメインでした。
ところで、一日でどのくらいの文字を書くのでしょうか。ちょっと数えてみました。
まあ、平均的に50文字程度というとことでしょうか。
この程度なら慌てることもなく、大きなストレスもなくこなせるのですね。
漆の文字を書くにあたって、仕上がっている彫り埋め状態の駒を、何度も磨いて、磨いては書き、磨いては書きの繰り返し。
これがストレスを作らない方法でもあります。
書く文字で、一番ストレスが無い文字は、どんな文字かです。
一組の書き初めは、いつも裏の文字から。
これが良いのですね。
「と金」。これは20枚あっても、スイスイと進みます。
次に香車の裏。桂馬の裏。銀将の裏。
ここまでは一文字だし、ストレスは無いのですね。
これが終わると飛車角の裏。これも2枚づつだし、まあ、問題はありません。
その次は何を書くかですが、想像してください。
理由があるのですが、それは本日の宿題と致しまして、本日の書き納めとします。
では、また。