熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
残部僅少、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

彫り駒の「宗歩好」

2020-07-28 18:13:23 | 文章

7月7日(火)、曇り。

棚を整理していたら、「宗歩好」の彫り駒を見つけました。
何年か前に作った2組の内の一組です。
早速、磨き直してアップします。





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彫刻は、版木刀

2020-07-27 06:08:05 | 文章

7月27日(月)、曇り。

梅雨明けはまだ先のようです。
先に「字母」の話をしましたが、今回は「彫刻刀」について。
駒を彫るの刀は、次の映像のような刃先が斜めについた「版木刀」と呼ぶ彫刻刀を使います。「版木刀」の名は、もともとは細かな彫刻の版画の板に使うところから、そのような名前で呼ばれるものです。

通常の刃先角度は、45度か、それより鋭角のものが売られていますが、それは桜などの柔らかい木に向いた角度で、硬いツゲの場合だと刃先が欠けやすくて、もっと鈍角に研ぐ方が刃が長持ちし、長く使っているうちに自然に鈍角になってくるわけです。
写真では、ほとんど角度のないような写りのものがありますが、実際は60度ほどの角度がついており、私はこれを愛用しています。
刃物の幅は、1寸5分(4.5ミリ)乃至、2寸(6ミリ)位。このくらいなら力を込めても彫りやすく、研ぐ時も研ぎやすいサイズです。
版木刀は、専門店である程度高価なものを使います。安物はいけません。
最近は買ったことはありませんが、20年前で3000円とか4000円くらい。とにかく道具は良いものを使います。
私の場合は、いろいろな専門店を見つけたら、店に入って2~3本、これといったものを買って帰ることが多かった。
専門店では刃を付けないで売っているところもあるし、刃は自分用に研ぎなおして自分で軸を付け、切れ味とかを確かめて、気に入ったモノを愛用するわけです。

時間になりました。この続きはまた。

 

 

 

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2組目の「長禄」

2020-07-26 18:59:15 | 文章

7月26日(日)、雨。
本日の映像は、2組目の長禄。盛上げ仕上げ。
銘は「宝丹長禄」としました。

材は、御蔵島ツゲの杢。

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中将棋駒

2020-07-25 21:36:31 | 文章

その1、その2に続いて、その3(彫埋め駒)・4(肉筆書き駒)・5(盛り上げ駒)をアップするつもりでしたが、一部の駒が出来ておらず、1週間から2週間ほど遅れることになります。


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中将棋駒、その1、その2

2020-07-24 19:15:13 | 販売品

手持ちの中将棋駒は、4種類でした。ほとんど宣伝していなかったのですが、それらをもう一度磨き直し、順次アップすることにします。

その1.
中将棋、レギュラーサイズの彫り駒。
材は、柾目の御蔵島ツゲ。良尊刻。
書体は、水無瀬無瀬兼成卿。文箱式駒入れ付。
価格は、税・送料込みで33万円。(盤は別売り)
ご希望の場合、(次のその2の駒にあるような)行先表示を2万円アップで刻することができます。


その2.やや小型(盤は、通常の将棋盤サイズ)の中将棋、彫り駒。行き先表示あり。
材は、薩摩ツゲ。
文箱式の駒入れと、桐製の中将棋盤が付属。
盤とのセットで、価格は税・送料込みで25万円。

これ以外に、あと2種類の中将棋駒(一つは彫り埋め駒ではなく盛上げ駒でした。もう一つは一つは肉筆での書き駒)があり、それらは明日アップします。
また、レギュラーサイズの中将棋盤は、いずれも日本製榧盤の在庫が2種類ありました。それらは明後日、アップしますので、少々お待ちください。

 

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中将棋駒、コメントにお答えして

2020-07-24 01:03:03 | 文章

中将棋駒と盤に関して、お尋ねをいただきました。
駒は、いずれも小生作のもので、駒はレギュラーサイズと、やや小さい(盤の大きさが普通の将棋盤)サイズの2種類があります。
レギュラーサイズは3タイプがあり、彫り駒と、彫埋め駒の2種類と、小生肉筆の書き駒で、盤は別売りで、足付き4寸余りのカヤ盤と、卓上用の榧製盤と、新榧製を用意しています。
やや小さいのは彫り駒で、こちらは携帯可能なように、軽くて薄い桐製の盤がセットです。
詳しいことは、今持ち合わせている現物を確認した後、価格を添えて、近々、写真をブログでアップするようにます。しばらくお待ちください。

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兼成卿水無瀬

2020-07-22 12:53:21 | 文章

7月22日(水)、晴れ。
雲は多いですが、青空が見えています。
チョッと勘違いしていました。「二組目の長禄」片面の盛り上げが残っておりました。したがって、出来上がりはもう少し後になります。
変わって「兼成卿水無瀬」。
その映像をアップします。
材は、御蔵島ツゲ柾目。

 

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将棋展、図録パンフレット

2020-07-21 19:35:42 | 文章

暑い一日でした。35℃を少し超えていたのではないでしょうか。
今日の仕事は戸外の作業。2組の駒の面取りと盛り上げ前の研磨。8時からはじめて18時までほぼビッシリ。途中、熱中症に注意しながら、2回シャワーを浴びました。
本日の映像は、平成19年に大阪商業大学商業史博物館にて開催された特別展示「将棋展」の図録パンフレット。全部で47ページ。その中から、数ページピックアップしておきます。
まずは、その表紙。

この中から、数ページをピックアップします。

先着10名の希望者に、送料込み700円にてお分けいたします。
ご希望の方は、コメントにてお知らせ下さい。
なお、代金は切手でも受け付けます。

 

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字母紙Ⅲ

2020-07-19 07:26:11 | 文章

7月19日(日)、晴れ。

久しぶりの陽光の日曜日です。

字母紙の話の続き。
昨日は、駒づくりの前提として、必ずしも字母紙を使うわけではないことを述べました。熟練した達人にとって、字母紙はむしろ邪魔物でもあります。

しかし、それ以外の圧倒的多数にとっては、彫る文字の指標となる字母紙は欠かせないし、字母の良し悪しは、彫った文字の出来ばえを大きく左右するので、例えば同じ「錦旗」といっても、どんな字母紙を使うかが重要です。文字の良し悪し品質は千差万別で、実際はその中から、気に入ったモノを選択し使うことになります。
駒づくりは、誰かの駒を真似をするところから始める傾向があります。特に初心者は、他人が作った駒をコピーして、それを字母紙として使っているケースや、誰かが作った字母紙をそのまま使うケースが多いように思います。
特に、今出回っている駒や字母は、長い時代の年月が経過する中で、コピーされ、また次の人はそれをコピーし、何人もの人の手でコピーが繰り返されて来たものであり、それでは面白くないと思う人、書の分かる人は、先人の作った駒や字母を参考にしながら、自分で気に入るようにアレンジして使うケースと様々でしょう。その中で、どのようにするかは、その人の感性と駒への向き合い方、そして技量次第であるわけです。
つまり、駒を彫る前に前提となる素養としての書を、よく研究するかしないかが、やがて出来上がる駒の良し悪しの大きな分かれ道になることだと思います。
話が、くどくなりました。今日は、この辺で。ではまた。

 

 

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字母の話ⅱ

2020-07-18 19:33:12 | 文章

字母の話の続き。

駒づくりに欠かせない字母(字母紙)ですが、皆さんは、どのようなものを使っておられるのか、少し考えてみたい。
ですがその前に、字母紙を使わない駒づくりもあるということを、述べておかなくてはならない。
40年以上前、駒木地を買おうと、山形県天童市を訪れたとき、温泉街の土産物屋で見た駒彫りの実演。丁度その時は、彫り師が錦旗の銀将を山のように彫り続けていたのだが、私は思わず、店先に座り込んで2時間ぐらい駒を彫る様子に時間を忘れて見入った。銀将は楷書の文字。それを自母紙を貼らずに次々と彫り続けていた。字母紙を貼らなくても、何もない白木の木地に、次々「銀将」2文字を彫る。思わず時計を出して所要時間を計ると、2文字で45秒。そのスピードで彫り続けているさまを見て「さすがにプロの駒師(彫り師)だなあ」と、感嘆したものである。
そして、水無瀬神宮の400年前の駒。
作者は、水無瀬兼成。オリジナルの駒は、白木の木地に、漆筆で駒の文字を書いたものである。

そしてもう一つは、大阪の赤松駒権の駒彫り。これも、字母紙なしで略字はおろか、歩兵彫り(楷書文字の彫り)を見事に。これも熟練した職人の技なのだ。

ということで、駒づくりには、必ずしも字母紙がいるものでもないことを、申しあげておかねばならない。

今日は、この辺で。この続きは、また、明日にでも。

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駒の写真集

リンク先はこちら」 http://blog.goo.ne.jp/photo/11726