夕方、節分の豆をまく。
イワシの頭を勝手口に挿す。
以前、ぼくの大声に振りかえった自転車が
電柱に衝突したこともあったので
今回は人が通らないことをよく見定めてから撒く事にした。
それでも姫たちはびっくりして二階に逃げ込んでしまった。
各戸に豆撒きの風習を復活させたくて
毎年大声を張り上げ、向こう三軒の目覚めに期待するのだが
今年もしゅんとして、どこからも声が上がらない。
そういうわけで今回もまた孤軍奮闘。
これでもか！とばかり、往来に向けて勢いよく豆をまく。
簡素化とか合理化運動にからめて
昔からの風習やしきたりが一つ一つ消えていくのはとても残念！
永い世代に引き継がれていた先人たちの知恵を
単なる迷信としてないがしろにすることは
やがて伝統や地方文化の崩壊にも繋がっていく。
決して大げさに言うのでもなく
壊してしまったものを元に戻すのは
大変なエネルギーが必要になってくる。
丸裸にしてしまった山を緑に戻すことと同じくらいに・・・
他にあらず身ぬちの鬼へ豆を撒く