ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

ミステリアス

2010-02-23 12:29:58 | 日記・エッセイ・コラム

きのう2月22日は猫の日であった。
奈良時代、経典をネズミの害から守る為に
中国からやってきて
平安時代にはすでに愛玩動物として
人間とともに暮らすようになった。

半年前、とつぜん姿を消してしまったミミが
もどってきた。
勝手口に行儀よくすわっているので
急いで缶詰をあけて与える。
がつがつ食べている姿にいとおしくも感じたが
そのあとまた、ぷいっと居なくなってしまった。

彼女たちの行動は不可解でミステリアス。
一宿一飯の恩義に媚びたりすることは
自分たちの信条に反するらしく
常に人間に対して不可侵領域を保っている。

「何もかも知っているぞと竈猫」
と、詠まれているいるように
じーっと見つめられると
見透かされているような
何か霊的なものを感じて背すじがさむくなる。

 猫かぶり 猫なで声 ねこばば 猫も杓子も 猫背 
 猫舌 猫またぎ 猫に小判などなど
 ときには化け猫と怖れられながらも
 なお魅かれてしまうのは・・・・・
つまり、良妻賢母よりも悪女の方が面白いということだろうか。
 
旨いものを与えかわいがってやれば
それでいい、というような単純な生きものではなさそうだ。

ところでこのごろの猫はネズミを食べない。
人間の飽食時代に合わせられて
そのような悪食をしなくても済むように
DNAに組み込まれたのだろうか。
ネズミやモグラを見つけると
本能として捕らえることはあっても
いたぶり遊ぶだけである。

     
春うらら猫を相手に指揮者振り